出前授業 お魚学習会 プログラム内容

出前授業のプログラムは、生活科・理科・社会科・家庭科を網羅した総合的な学習内容です。近年では食育や環境教育、SDGsに関連した話も盛り込む事が増えてきています。目的に応じて以下のような授業・体験を組み合わせながらプログラムを作成しています。

おさかなゼミ(座学)リモートで実施する機会が増えています。

さかな、海のプロが、座学で漁業、市場の仕組み、魚、栄養、資源・環境について説明します。

骨の位置など身近なことと関連付けながら楽しく学べます。 本物の漁具の観察や迫力ある漁業操業風景を視聴し、生産現場の理解を深めて興味を持ってもらった後、 ライフステージにあった魚食の健康機能性について説明します。

また、ご希望があれば水産物と関係の深い和食文化を理解する講義を行うことも可能です。

■開催規模・所要時間:大人数向けで誰もが参加可能。45分程度


タッチプール(生きた魚に触れる):イベントなど大人数向け。現在休止中です。

タッチプールで触り心地の違いを肌で感じることができ、魚を初めて触る子どもたちにとっては驚きの連続です。魚を触ったことが無い子どもがスーパーで突然魚を買いません。まずは慣れ、興味を持ってもらう事も大事です。

最初は恐る恐る触っていても、プログラムが終わるころには大半の子どもが両手で触れるようになります。タッチプールがきっかけで魚に親近感を持ち、給食で魚が出た際に残さないように心に決めるといった例もありました。

寒い冬の時期は手が冷たくなりますが、漁師さんの大変さを伝えるチャンスでもあります。食卓に食料が届くまでの見えない努力や仕事に対して気づいてもらえるように実施しています。

■開催規模・所要時間:大人数向けで誰もが参加可能。


模擬漁体験

模擬漁体験には、投網体験と、一本釣り体験の2つがあります。

投網体験(長時間かかるため、ごく少人数向けとして実施する事もありますが、現在休止中です)

効率良く魚を獲るための人間の知恵である「網」を体験することができます。魚をどのように獲るのかが一目瞭然。網のサイズを変えると魚の赤ちゃんは逃げることができるなど、資源管理の話をすることもできます。

■開催規模・所要時間:少人数向け・一人あたり1~2分


一本釣り体験

実物のカツオと同重量3Kgの模型を使用します。1年生は5~6名でようやく釣り上げます。6年生のうち半数程度がようやく一人で釣り上げられます。

漁師は悪天候でも15秒に一匹程度のスピードでカツオを釣り上げ、それを20分程度続けることを説明することで、漁師の仕事が大変であることを実感、理解し、魚が食卓に上がるまでの苦労を想像してもらいます。体験後、食べ物を無駄にしない様に残さず食べるようになった子どもも多く、先生方からも評価が高いプログラムです。

■開催規模・所要時間:学年により一度に実施できる人数が異なります。スピードは違いますが、1年生で30人10分程度、6年生30人であれば15~20分程度で体験可能です。


鮮魚タッチ&解剖見学

氷の上に並んだ色、形が様々な20~30種類の鮮魚を自由に触って形や色の違いがある理由を考えます。魚の解剖も見学し、いつも食べる魚の身がどの部分なのかを知り、骨の位置などを勉強します。

それぞれの違いによって興味を持つことで、今まで食べたことが無かった魚に興味が湧き、形や色を食卓での話題で楽しむ事につながり、未利用魚を食べる事になりフードロスにつながります。

少人数の場合は最後にお味噌汁で、解剖された魚を食べます。その際、鰹節を削って見せながらお味噌汁の出汁の説明を行う事もあります。

実際に魚を触り、魚が食品に変わっていく過程を見て食べる事ができるため、食育に直結すると特に栄養士さんから好評です。※季節、日によって魚の種類や献立が変わります。

学校でも鮮魚は入手できます。実施の際は給食納入会社さん等にどのように注文すれば鮮魚が学校に届くか等をアドバイスしますので、来年度以降に自分たちで実施できるようにフォローします。

■開催規模・所要時間:大人数向けで誰もが参加可能。


解剖実験

一種類を深く理解して考えるための体験です。魚と異なり、イカやエビの血は青く、気持ち悪さはありません。苦手意識なく体のつくりを理解できます。解剖が終了するころには、さばき方は勿論、食べられる場所や部位による食感の違いも自然に覚える事ができます。一口に最後は焼いたり、お味噌汁にして試食を行うことも可能です。

■開催規模・所要時間:一回30人程度、1時間


和食体験

鯛の塩焼きとエビのお味噌汁の試食を行います。
鯛の解体見学後に、塩焼きにして一口ずつ試食します。魚をさばく時の注意点がわかります。エビは一人ずつ剥いてお味噌汁にして食べます。お味噌汁の中には、お味噌の他にお出汁として昆布や鰹節が入っている事の説明もします。和食に欠かせない魚介類の秘密が分かりますよ。

■開催規模・所要時間:1回40人程度、90分


料理教室

保護者向けと子ども向けの2つの料理教室があります。
レベルと目的に合わせて、例えば包丁を用いずに魚の内臓を取る方法なども紹介します。

保護者向け料理教室

魚に栄養がある事は理解していても、調理が面倒、値段が高い、調理方法が分からない等の理由から魚は敬遠されがちです。板前さんや魚のプロが簡単においしくできる魚料理を伝授します。
ブリのさばき方を見て、魚の体で普段食べている部位を理解してから試食したり、サバの三枚卸などを通して、自らが魚をさばく技術を得る事ができます。
普段は店で魚をさばいてもらっても全く問題ありません。でも、魚をさばく事ができるかどうかで、美味しくてリーズナブルな魚を手に入れる事につながるとしたら、覚えておいて損はないと思います。
魚をさばくのは難しい場合は、鯛の塩焼き等のプログラムもあります。少しの手間でお店のような塩焼きが作れます。

■開催規模・所要時間:希望学校30人前後/回 2~3時間


子ども向け料理教室

家庭で子どもが料理を行う機会は少ないかもしれませんが、簡単に魚がさばける(イカやイワシを手でさばく)ことを知ることで、親の手伝いをするきっかけになります。
家、店、学校での給食で出てくる魚は全て調理済みで、子ども達は食べるだけですが、子ども自らがさばく事で大変さがわかります。魚を料理する事は難しいけれど楽しいと感じてもらい、魚を料理できる自信をつけさせることが目的です。血も、「汚いもの」ではなく、「生きていた証拠」として説明し、命を頂く、食べ物として認識して貰うようなプログラムを行います。

■開催規模・所要時間:希望学校30人前後/回 2~3時間


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