魚の緑色部分は胆のう≒苦玉(にがだま)?食べても大丈夫?
魚の切り身が緑色に変色!内臓の色?基本的に食べても大丈夫!
タイやブリの切り身などでよく見られる緑色の変色は、胆嚢(タンノウ≒苦玉)が原因です。
胆のうは、例外的にNGの魚種もいます(内臓に毒を含むフグや鯉など)が、基本的に食べても問題ありません。
丸干しイワシやサンマの塩焼きも内臓ごと食べてますし、煮干しも骨含めて内臓もすべてボリボリ食べています。
というわけで、今までの食生活を考えて、常識の範囲であれば問題なし。
ただし、あえて食べる必要はないので、さばいている時に取り除く人がほとんどです。
さばく前に身に色や苦み移る場合がある他、さばく時に潰してしまうと、身に苦みや色がついてしまう事もあります。
速やかに内臓を取る事、潰してしまったらすぐに水で流すことで、苦みは流れていきます。
実際の魚で、緑色や黄色部分がどこにあるか知りたい!!
胆のうとその消化液である胆汁は、元々黄色から緑色で、熱をかけたり時間が経つと緑色になったりします。
ブリの切り身で緑色なのはこの胆嚢の成分がジワリと身に移っているから。
腐っているわけではないので食べても大丈夫。ただ、少し苦みがあるので大人が食べるのが正解でしょうか。
胆嚢の位置は内臓の右側なので、三枚におろした魚の右側に付くことが多いです。
食べてもいいけれど、苦手な場合は皮一枚分ぐらいを削ぎ落せば苦みは無くなります。
タイ マダイ
お刺し身用の養殖鯛をさばいたところ。キレイな緑色。この部分はスープにして完食!
タチウオ
↑右が頭側。上側(右半身)の身が、うっすらと黄色くなっている。
頭を落とした時に断面を見ると、にじむように着色が広がっていて、ここが苦いと予想できます。
左身は大丈夫なので、左身は刺身で、黄色に染まった右側は焼こうかな。
左下が黄色くなっていたけれど、塩焼きで完食!焦げの苦みと考えれば許容範囲!
カワハギ
気づかないくらい薄く黄色づいていた部分が、アラ汁で加熱したら緑色に!
少し苦みは強めだけれど、完食!
イシモチ(ニベ)
背骨近くに黄色い着色がある事を2年後に写真で発見。
塩焼きで食べたけれど苦みには気づかなかった・・・。
調理法次第で気にならなくなる。
塩焼きは焦げ目とさほど味が変わらなくなるので、食べ方によっては気になりません。
お刺し身にはしないほうがいいかな?等も考えてみてくださいね。
お刺し身が苦い場合は、見えないけれど胆のうの成分がジワリと染みている場合もあります。
最初は驚きますが、場所が右側の身の内側だと・・・胆のうか!と納得します。
脂ののったおいしい部分でもあり、食べてもらいたいけれど苦いのは食べさせたくない。
そんな時は、ちょっとつまんで苦くないか確認してから提供するといいですね。
なお、クマの生薬である、クマノイ(熊胆:ゆうたん)も胆嚢です。
良薬口に苦しという事で・・・苦いらしいです。