サメのアゴ標本を作りたい 中級者編 60分コース
サメの顎標本を作りたい!
バラバラの歯だけでは物足りないけれど、3-5時間もサメと格闘できない。
お試しで、おおよその形が作れればいいかな~ぐらいの方向け。
60分ぐらいで作れるサメの顎の標本づくりの方法です。
頭から顎を取り出す(10-15分)
モウカザメの頭6Kgからアゴ1.3Kgを果物ナイフで切り出しました。
サメのウロコは石のように硬いので、ウロコを外から切らずに内側から切る事がコツ。
一尾のサメと格闘する場合は、カッターを使って常に切れる刃を使いながらという人もいます。
アゴをから肉を削ぎ取る(10分くらい)
まずはどの程度開くかチェックして、歯でけがをしないようにイメージします。
顎の軟骨を切らないように、骨に沿って包丁で肉を取ります。
この子は鮮度が良かったのでお皿に入れて料理用に。
おおよそで構いません。
アゴを4つに分ける(5分ぐらい)
肉がおおよそ取れたら、鍋に入るサイズにします。
前歯付近の真ん中を口の内側から切ります。軟骨があるけれど、エイヤ!です。
下アゴの中心も同様に。
↓外れました。
左右の軟骨を切って上下も外します。
顎軟骨を切ってしまう事になりますが、だいたいの形は残るので、良しとしましょう。
4つにわかれました。ここで取れそうな肉があれば切り取ります。
ゆでる(5分)
沸騰したお湯に5分入れます。
ずっと入れると歯がボロボロとれるので5分程度。
初めての場合はバラバラのアゴ4つの内、一つずつゆでるのがおススメ。
洗いながら除肉(15-20分)
ゆで上がると肉が取れやすくなります(ここで肉が多いと、火が通る前に歯を支えているゼラチン質が柔らかくなりすぎるので、ゆでる前の除肉が重要です)。
水を少しかけて触れる温度になったら、まずは指で肉やウロコを取ります。
その後、歯が生えている部分以外をスプーンや歯ブラシでゴシゴシとこすります。
スピード勝負なので速やかに大胆に!
もう一丁!歯ブラシの出番!
裏も同様に。歯が生えている部分を触ると歯ごとぼろり!と取れるので注意。
除肉中に歯がポロリと取れたらその周辺は触らないようにします。
歯の周辺は注意深く。
口の内側から歯が生えている流れに沿って歯茎の中に向かってスプーンを入れます(↓この場合は上から下に)。
ゼリーよりは少し硬いかな?ぐらいでゼラチン質がプルンと取れます。
一人で撮影しているので変な持ち方ですが、スプーンの角度を覚えて下さい。
スプーンが歯に少し当たるくらいで、歯がぼろっと取れそうな場所は触れないように。
全体が終わると↓こんな感じです。
完璧を求めると、歯がボロボロ外れるのでホドホドに。
ゼラチンのブルブル感が柔らかすぎる場合は冷たい水をかけると少し硬くなります。
冷やしすぎるとゼラチンが固まってゼラチンを取るときに歯が取れやすくなります。
どこまで完璧を目指すかですが、大胆さが重要です。
乾かす!
お疲れ様でした!
あとは扇風機たちに頑張ってもらいましょう。
形を整えると、より完璧に近くなります。
サメは軟骨魚類で顎も乾燥すると変形してしまいます。
こんな感じで置いただけで乾かすと・・・
完成!として置いてみると、薄い部分がめくれてしまっています。
もちろんこれでも、歯が出てくる様子が分かるので、十分!と考えてもよしです。
ただ、生状態の形を求める場合は、乾燥中に形が変わらないように工夫が必要です。
乾燥する時に収縮率が異なると変形し、完全に乾いてからは形は変わりません。
乾く途中に動かないように竹串などで押さえると、形が変わりにくくなります。
乾燥すると縮むので、竹串をその都度移動させていきます。
上の写真は歯を全て取ったアゴです。
左のバケツは歯が付いたままのアゴを入れて乾燥中。歯茎が乾きにくいので温風が長くとどまるようにタオルで軽く蓋を作っています。
未乾燥に注意!
歯茎の中には、歯と水分が残っています。
油断すると腐るので、十分な時間をかけて乾かします。
表面が乾いたように見えても、安心せずに。
靴の乾燥機や扇風機で2日ぐらい、その後は様子を見て1週間ぐらいは風通しが良いところにおいておきます。
完成!歯の出てくる様子が分かる!
よく乾いたら完成です。
触ると痛いです。
ちなみに。。。乾燥中の発泡の上に変な点々がありますが、口の中にいた寄生虫です。
寄生虫は歯茎の中に巣喰っていたり、アゴを浸食したりとサメにとっては、ちょっと痛そうでした。
標本にした時に色もついてしまうので厄介者ですね。
でも、この子たちにとってはサメの体が住処なのです。
標本の保管方法
水分や虫が付かないように、チャック袋に入れて保管します。
乾燥材や防虫剤御入れておいてもいいですね。
乾いた硬いモノを食べるなんてすごい!というカツオブシムシが付く場合もあります。
そんな虫がついてしまっても、冷凍庫に3-4日入れておくと虫は死にます。
その後、バンバンと叩いて虫や粉を捨てればまた常温保存できます。
邪魔になった!顎が割れた!等の場合は、もう一度煮て、歯だけを標本にして保管でもいいでしょう。





























