クジラの出前授業 @山口県下関
クジラの出前授業
2021年11月16日に、「くじらのまち日本一」を目指す下関で特別授業がありました。
数ある出前授業の中でも、その大きさに圧倒されるのがクジラ。
左から・・・
シロナガスクジラ 30m 200トン
ニタリクジラ 15m 15トン
ミンククジラ 8m 6トン
さすがにホンモノは連れていけませんが、本物のヒゲなどにも触れて、どんな生き物かが分かったようです。
学校給食で食べる機会があるため、イメージが湧きやすそうですよね。
クジラを食べるのは・・すごい事?かわいそう?
こんな大きな生きもの・・・
①「その命を頂けるなんて・・・・すごい!カッコイイ!」②「殺しちゃうなんて、かわいそう!」
人によって色々な考えがあっていいでしょう。
でも、クジラに限らず、人は命を頂いて生きています。誰かが、食べられるようにお肉にしてくれています。
なので、無駄なく食べて欲しいです。
クジラは減っているとか、絶滅しそうと聞くけど・・・
ガシガシ捕ってクジラが減ってしまったので、世界中が協力してクジラをガシガシ捕らなくなって40年。その間にクジラの数は増えました。
世界中共通ですが、魚を含めた生き物は、増えた分だけ獲れば、減りません。
でも、増えた分以上に獲ると減るので、住んでいる場所や生む卵の数によって、種類ごとに守ったり獲る数を工夫する事で、永久に減らずに使い続ける事ができる可能性があるのが海の資源です。
石油などの使ったらなくなる資源とは違うことがポイントです。
もともとは太陽のエネルギーからこんなに大きな生き物が勝手に増えていくなんて不思議な気持ちになりますよね。詳しくは「こちら」。
捕るクジラと捕らないクジラ
今、日本で捕っているニタリクジラ、ミンククジラ、イワシクジラ、ツチクジラは、100年以上続けても減らない!という数を決めて捕っています。
世界中で一頭も捕っていない、プールより大きい30mのシロナガスクジラは、一番絶滅に近いと言われていましたが、一年間に8.2%ずつ数が増えています(IWCデータより)。
9年で倍の数に増えるほどの、いい調子で、そのうち捕っても大丈夫な数になりそうです。
一頭が200トンという巨大な生き物なので、世界中で食料が足りなくなった場合などに、太陽エネルギーで大きくなったクジラが人類を救うかもしれませんね。
ということで、よい子のみんなは、安心して食べて大丈夫です。
チョット難しい!という人は、印刷自由の「こちら」のくじらぬりえで一息ついてください。