9月4日は「くじらの日」

「くじらの日」で生ニタリ鯨肉の豊洲上場を盛り上げる

共同船舶広報担当

毎年9月4日の「くじらの日」は、鯨と日本人の共生を考える日として一般財団法人日本鯨類研究所が2012年に制定した記念日です。日付は、9(く)と4(じ)の語呂合わせから付けられたもの。当時、日本捕鯨協会の会長代理であった山村和夫理事長(現在)が水産庁記者クラブで会見を行い、記念日認定を発表しています。ちなみに日本記念日協会では、9月4日を「くじらの日」以外にも、「串の日」や「供養の日」など10件の記念日を登録しています。

9月4日が「くじらの日」に制定される前は、鯨料理店などが「毎月9日はくじらの日」と謳い、鯨料理を一品サービスするなど、鯨食文化の啓蒙活動を行っていました。

余談ですが、海外では毎年2月の第三日曜日が、「ワールド・ホエール・デイ(世界くじらの日)」とされ、こちらは生きた鯨を鑑賞することを目的に制定されているようです。

商業捕鯨が再開された最近では、9月4日の「くじらの日」に向けて母船式捕鯨で捕獲したニタリ鯨の氷蔵生肉を豊洲市場に上場し、これを機に販促イベントを開催するなどのプロモーション活動に活かしています。

最初の2021年は、9月1日に第三勇新丸が江東区のお台場ライナー埠頭に入港し、氷蔵生肉を水揚げした後、3日に豊洲市場へ上場し、最高級部位の尾肉にキロ7万円の最高値(当時)が付きました。4日には豊洲のアウトドア施設でニタリ鯨の骨付きあばら肉を炭火で豪快に焼くなどのイベントを開催し、コロナ禍で集客はできなかったものの、動画をYouTubeで公開するなどして生肉上場を盛り立てました。

2度目となる2022年は、8月31日に第三勇新丸が豊洲市場の目の前の豊洲埠頭に着岸してニタリ鯨の氷蔵生肉を水揚げし、9月2日に豊洲市場に上場しました。最高級部位の尾肉にキロ21万円を付け再び最高値(当時)を更新しました。

 

最高値の尾の身を抱えて取材に応じる山治の山﨑社長(2022年9月2日)

9月4日にはニタリ鯨の50~60キロはある巨大なあばら肉やハラミを豪快に焼くバーベキュー大会に加え、鯨のレスラー、ホエールストロンガーを擁する海鮮プロレスで一連のプロモーションを締めくくりました。

ニタリ鯨の巨大あばら肉で豪快にバーベキュー(2022年9月4日)

バーベキュー場で盛り上がる海鮮プロレス(2022年9月4日)

3度目となる今年は、8月30日に勇新丸が豊洲埠頭に入港してニタリ鯨の氷蔵生肉を水揚げし、9月1日に豊洲市場に上場する計画で、生肉を積んだ勇新丸には共同船舶の所英樹社長自ら乗船して「くじらの日」に向けたプロモーション活動の盛り上げを図ります。

第三勇新丸の前で報道陣の取材に応える所社長(2022年8月31日)

2021年から本格的に開始した「くじらは食のダイヤモンドだ!」をキーワードとする大型鯨の氷蔵生肉を使った取り組みは、当社のプロモーション活動の核となっています。一度も凍結していない鯨の生肉は、解凍によって細胞が破壊されることがないため、鯨肉本来の旨味が凝縮されており、深みのある味わいともっちりした食感が特徴です。一度味わっていただければ鯨肉に対する評価が上がることは間違いありません。

今年最初のニタリ鯨の氷蔵生肉は6月30日、鯨肉に根強い需要が残る大阪で上場され、ニタリ鯨としは過去最高のキロ30万円の最高値が付きました(イワシ鯨は最高値キロ50万円)。この後は8月8日に仙台、9月1日に豊洲、11月7日に下関の各市場で氷蔵生肉の上場が予定されています。

当社ではここ数年「くじらの日」を豊洲市場へのニタリ鯨の氷蔵生肉上場によるプロモーション活動に当てています。「くじらの日」は、「昭和の日」や「父の日」と共に年間で鯨商材を消費者に最もアピールできる機会と捉え、販促活動に活かしています。

バーベキュー場で報道陣への試食のため用意したニタリ鯨生肉(2022年8月31日)

クイーンズ伊勢丹仙川店の鮮魚売り場・吉川水産(2022年9月2日)

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