幻想的なホタルイカの発光を見たい! 青い光がキレイ!
ホタルイカとは
ホタルのように光るので有名なホタルイカ。
兵庫県の底引き網が漁獲量一番ですが、産卵に集まる富山県産は定置網でメスを中心に捕まえるので大きくて人気です。
そんなホタルイカの町、富山県滑川市(なめりかわし)で、夜中2時に集合して見学してきました!
滑川ほたるいか海上観光
4月頭から5月頭の一か月間のみです。予約は1月から(詳しくは「こちら」)
定置網に入ったホタルイカを漁師さんが獲る様子を観光船から見学できます。
海の波次第で船が出る確率は約半分。
※夜中2時集合して出航できない場合、ほたるいかミュージアムでホタルイカが光る様子を見学できます。
定置網で獲る!
光ってキレイ!だけではなく、ホタルイカが食卓に届くまでを知ったほうがおいしく感じるハズです。
まず、定置網はこんな感じ↓
奥が陸側で手前が海側。真ん中の衝立のような網に当たったイカは、海側に向かいます。
網は徐々に浅くなって手前の四角い網の中にイラッシャイマセ!
四角い網の左側から漁師さんが網を手繰り寄せて右にホタルイカが寄せられていき、観光船は右側で待ち、ホタルイカが追い詰められた一番オイシイタイミングを見学させてもらうのです。
いざ、定置網へ!
定置網がある海までは船で15分ぐらい。
波がない穏やかな日で、漁船が寒さ対策で炊いている火が水面に反射していました。普段は波で船酔いする人もいるようです。
↓到着した頃に漁師さんが網を手繰り寄せ始めました。
網をバサバサ動かして網にしがみついたイカを落としながら近づいてきます。
ゆっくりと、しかし確実に手前の水の中にホタルイカが溜まっているハズです。
↓手前のロープで船を引っ張ってこちらに向かってきます。
手繰り寄せた網は船の下を通って海の中へ。そうする事で網が元の形に戻りまた明日!です。
いよいよ目の前に漁師さんたちが到着。右側の船と協力しながら・・・
漁師さんの息が白くみえて寒いのがわかります。海水に浸かる手はもっと寒そう。
網からバサッと落とされているイカが見えます。カワイイ。美味しそう。触りたい。
※普段は電気をつけたまま漁獲しているそうです。電気を消しているのは我々のためです。感謝!
最後の方は網に触れたホタルイカが光っている様子がわかります。
空飛ぶホタルイカ
普段はサッサと網ですくってホタルイカを船に上げますが・・・網ですくって動かして、光る様子を見せてくれたり、ホタルイカがそれなりに取れている時は、船の近くに・・・
ヨイショっと投げてくれます。まさかの空飛ぶホタルイカ。
かわいそうな気もするけれど、投げられた子たちは網の外の海に帰れるのでラッキーかも?
他にも、目当てではないラッキーな魚(ブリ)が網の外に投げられて、見学者から「もったいない!」という声が聞こえたり。
スルメイカは船のカゴに入れられていました。
なお、イカが少ない時は・・・網一杯でお札を海に投げてしまうので、空飛ぶホタルイカが見られない事もあるようです。
サービスのおかげで、海の中でイカが海に落ちてからそこまで泳がずに足の発光器を振っているような様子、その後ボンヤリ全身発光しているイカも観察できました。そんな光り方、3パターンあることについては「こちら!」
寒い中でしたが、ホタルイカを食べるたびに思い出せそうなとても貴重な体験でした。
服装について
帽子も含めて・・・汚れてもいい格好、寒くない格好必須です。
お隣の人は、空飛ぶホタルイカが吐き出したスミをかぶっていました。
小さいイカなので少ない量だし、まぁ・・いイカ。
ホタルイカの水揚げ
光った。よかった。眠い。帰ろう!ではもったいない!希望者は水揚げも見せてもらえました!
↓こんな感じで、普段は入れない漁港のカゴから3メートル離れた場所まで近づかせてもらい・・・
一カゴ50Kgで24カゴなので1.2トンの水揚げ!
一尾10gとして12万匹!
定置網は、海の恵みが待っていれば網に入る、面白い漁法ですね。
ホタルイカその後
せっかくなので近くのスーパーでも見ましょう!
生ホタルイカ、釜ゆで、刺身の3種類が確認できました。
プロに任せましょう。
刺身の産地が滑川港と魚津港の二つあるのがおもしろですね!
自分でお刺身を食べたい場合は・・・寄生虫がいるので要注意。食べ方は「こちら」で。