オリンピックパラリンピック教育 中学生580名に140尾の鯛を提供

小平市の中学校からの依頼でオリンピック・パラリンピック教育を実施しました。

お魚マイスターの廣瀬敦士氏(㈱流通研究所)、お魚かたりべの早武忠利(大日本水産会魚食普及推進センター)が講師を担当、3学年17クラス580名が対象です。

 

 

オリンピック調達基準の環境に配慮された水産エコラベルMELを取得した愛媛県愛南漁協のマダイを試食させながら、鯛の塩焼きの作り方の動画と、「魚とオリンピックの関係とは?」という題の動画を視聴する内容です。

プログラム詳細は以下の5つです。

①導入(各クラス担任が実施)

各クラスによって異なりますが、尾頭付きの鯛の塩焼きが、お食い初めで食べられる話しや、おめでたいタイをハレの日に食す文化の話から動画につなげる事で、理解を深めようとしている担任の先生もみられました

②「尾頭付きの鯛の塩焼きの作り方」の動画視聴

「家でも安全に簡単にカッコよく」をテーマとし、内臓は冷凍すれば匂わない事、ヒレを楊枝で立てるとカッコよく焼ける事を紹介しました。興味が湧いたら近くのスーパーで一尾の鯛を予約できることも情報発信。

 

③鯛の塩焼きの試食:オリンピック調達基準 水産エコラベル「MEL」取得の真鯛

新型コロナの影響で、1尾の鯛を事前に5つに分けてお皿で提供しました。提供時に肋骨や血合い骨の位置を説明し、食べにくい肋骨部分はマグロの大トロ部分である事と、頭の回転を速くするDHAが多く含まれる事と、食べるだけではなく食べて勉強をしないと頭が良くならない事の説明では、生徒よりも先生方が深く頷いてくれました。

 

④オリンピックパラリンピック教育~魚とオリンピックの関係とは?~

「魚とオリンピックの関係とは?」の動画では、先ずオリンピックとSDGsが世界の平和のために考えられている事に言及してから、SDGsと漁業の関係について説明を行いました。環境に配慮した方法である水産エコラベルが世界で140以上もあり、世界全体でIUU漁業の撲滅に向けて頑張っている事の説明も行いました。海の資源をうまく利用すると陸の豊かさも守れる事や、消費者が購入する事が誰かの仕事になる事、各国による食文化の違いとその理由、漁業の工夫などを盛り込みました。異なる文化を認め合う事も重要だと伝えながら、クジラやサメの話題にも触れ、ペルーの高山地帯ではモルモットが食される地域があり、高山では牛や豚が育たないので暖炉のまわりで野菜くずを与えていると大きくなるモルモットを食料にしたり、高山でも育つアルパカを食べるなど、食文化がその土地と生活の中でそれぞれ違う事については特に理解しやすかったようです。

また、水産業は現代の冒険が実施できることも伝え、職業の選択肢に水産業を魅力的に伝えました。

 

⑤クラスメイトとの感じ方の違いを理解し合う:隣の人との多様性

同じ授業を同じ教室で聞いていても隣の人が感じる興味関心が異なる事に気付いてもらえると、多種多様な価値観の尊重につながるかと考えました。

 

⑥水産のプロに何でも聞こう!質問タイム!

廣瀬、早武の二人が、「水産のプロに何でも聞こう!質問ターイム!」という元気に掛け声とともに登場し、何にでもこたえました。なぜ二人がこんな仕事をしているか?という質問には、「魚が好きだから!」と胸を張って答えました。質問内容は17クラスそれぞれの個性があり、就職先の質問もあれば、養殖の鯛に関わること、クジラに関する事等様々でした。

最終的に、様々な意見(多様性)があって当たり前であること、それぞれの選択がより良い未来を作り出すので、「安い」だけで買わずに、自分なりの他の理由(今日は腹いっぱい食べたいから安いモノ)も考えて、各自の選択が生産者や仕事をする人の応援につながるのだということを伝える形にしました。

 

従来、一日で試食を伴う出前授業は一日最大150名程度が限界ですが、動画を利用したこと、先生方の協力が得られたこと、オーブンが9台と潤沢にあったこと、生産者段階でエラとウロコ取り済みの真鯛が届いた事等の好条件が重なったことで実施する事ができました。

コロナの影響が収束した場合、お皿に取り分ける作業が不要となるため、より多くの生徒に対しても実施できる可能性があります。コンベクションオーブンが使える学校の先生方!

興味がございましたら・・・・ご連絡をお待ちしタイと思います!

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