有毒の魚!? ソウシハギは食べられる?

内臓は絶対に避けるべきソウシハギ

フグ毒の数十倍の猛毒であるパリトキシンが内臓(消化管、肝臓)に含まれる場合があるので、厚生労働省や自治体から基本的には食べないように、という注意喚起が出ているソウシハギ。

カワハギの仲間なので肝臓が美味しそうなイメージにも拘らず肝臓は絶対に食べてはいけない魚種で、最近見かけることが増えてきたので強く表現されています。

食べられる。が・・・内臓は絶対にダメ!

元々沖縄などの海には昔から沢山棲息しており、市場に並び食用になっている事もあります。ただこれは、内臓は絶対に食べない事!が昔から周知されて利用されてきたからです。

温暖化の影響で本州でも見られるようになってきているので、種類がわからない場合や、少しでも心配・自信がない人は釣らない、買わない、食べないほうがよい魚です。

フグはさばくのに免許が必要です。イメージ的に、フグと同レベルの知識と処理能力が無ければさばかないほうがよいさかなと考えましょう。

魚さばきに自信がある人も、最後に説明する内臓廃棄問題含めて、どうするか考えてくださいね。

ソウシハギが住んでいる場所

18℃以上の水温の地域に住んでいるので、沖縄など南の海に生息する魚です。

一方で最近の温暖化の影響で北上し、夏場水温が高くなったタイミングで本州でも見かける機会は増加しています。

↓2024年8月に東京都三宅島の漁港で見かけました。

↓拡大!

泳いでいる状態で、鮮やかな模様からソウシハギとわかります。

キレイなので釣って観察するにはいいかもしれませんが・・・。

カワハギ、ウマヅラハギの見分け方

生きている時は青い色などが目立つ非常にキレイな魚であるソウシハギは、体の斑点と尾びれが特徴的なので、少しでも魚に興味があれば、一度見たら見分けられます。

ウマヅラハギとカワハギとは模様も、尾びれの形も全く異なります。

ソウシハギの前に・・・どちらがウマヅラでどちらがカワハギか、わかりますね??

種類が分からない場合は「こちら」から、カワハギのさばき方と共に復習しましょう!

ホントにさばいていいの?毒をどう処理する??

カワハギやウマヅラハギをさばいた経験があればさばける!と安直に考えるのは少し待って下さい。

フグは、毒の内臓をポイっと捨ててはいけません。生ごみで捨てずに焼却処分が必須で鍵をかけて保管されたりします。同様に猛毒の内臓をどうするかが重要。しっかり焼却処分まで責任持てるでしょうか?

お子さんやネコちゃんと生活している家庭は、万一を考えると家に入れないほうがよいでしょう。

例え燃えるゴミとして捨てた場合、道路脇に置かれたゴミ袋をつついたカラスやネコが不審死した際にニュースになる可能性もあります。

というわけで技術的にさばけるかだけでなく、その後の内臓処理も含めて、さばくべきか考える魚なのです。

 

生物ライターの「平坂寛さんの記事:猛毒魚ソウシハギを食べてみたけどパッとしなかったからまねしないでね」は参考になりそうです。

食べてもいいけれど、無理に食べる必要もない。そんな魚もいます。

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