大腸菌群と大腸菌の違いとは? 陰性と言われたら

陰性と陽性とは?

陽性は+で、ある・いる!ということ、陰性は-で、ない・いない!ということ。

菌検査で陽性は、菌が見つかった!という事です。

大腸菌群と大腸菌

似ている言葉ですが意味が違います。

大腸菌群は大腸菌の他、水、土、植物の中にいる菌の事で、大腸菌は腸にいる菌です。

大腸菌群の中に大腸菌が含まれるので、あるものを検査した場合に大腸菌群陽性で大腸菌陰性という場合があります。逆に大腸菌陽性で大腸菌群陰性ということはあり得ません。大腸菌群陰性の場合は大腸菌も必ず陰性です。

どちらも75℃1分の加熱で死滅するので、陽性の場合は熱がかかっていないか、熱をかけた後に汚染が起きたということになります。

大腸菌群陰性ということは、熱をシッカリかけていてその後の汚染もありませんヨ、という意味です。

大腸菌とは (Escherichia coli)略して「E.coli」と呼ぶ事も

腸にいる菌なので、大腸菌陽性(+)ということは、何らかの経路で動物の排せつ物に触れたことになります。💩そのものずばりでなくても、牛などが生活している排水の水や、トイレに行って手を洗わずに料理をして食べ物に付いたり、手を洗っていない人が触ったドアノブを別の人が触って料理するなどの間接的なものも含まれます。

食べ物を調理する前に手洗いが大事なのはそのためです。

大腸菌の中には株(種類のようなもの)があり、ほとんどは無害ですが中には食中毒になるタイプも(O-157など)あり、注意が必要です。

大腸菌群とは

大腸菌の他、水、土、植物の中等自然状態にいる菌なので、必ずしも動物の体内から排泄されたものに汚染されているとは限りません。

例えばカキなどは大腸菌群は陽性だけど、糞便性大腸菌は陰性という規格で生食OKとなっていたりします。

というわけで、名前は似ているけれど違う意味の大腸菌と大腸菌群、覚えてくださいね。

大腸菌と大腸菌群の死滅条件:75℃1分で死滅します。

熱をかけるとやっつける事ができます。

バイキンは、つけない、増やさない、やっつけるが大事です。食べ物を触るときは手を洗ってからにしましょうね。

« »

この記事をシェアする
タイトルとURLをコピー