添加物が体に悪い、危険は誤解?実は安全で便利な技術? 

添加物とは

過去の死亡例もあり、「危険」、「体に悪い」、「心配」というイメージのある添加物。食品の製造、加工、保存の際に使われて、おいしさを保ったり、致命的な危害が生じないように使われる便利で安全な技術です。

事故が起きていた時代は車業界でいうと、車にエアバッグが付いていなかった時代です。

その時代のイメージではなく、食品の安全性を高めるための現代の技術、そして取り組みも知ってください。厚労省のページは「こちら」

ひと口に添加物と言っても、ラーメンのこしを生み出す「かんすい」、豆腐を固める「にがり:塩化マグネシウム」など、様々な種類があります。イカスミ色素も着色料で添加物です。

聞きなれない化学物質の名前で不安になる事もありますが、便利な技術なのです。

保存料:致命的な菌を増やさない

保存料は食品の腐敗を引き起こす微生物の増殖を防ぐ役目があります。

世界最強の毒素である「ボツリヌストキシン」を生じさせるボツリヌス菌の成長を防ぐ役目も果たします。

このように、保存料を使うことで致命的な食中毒を防止したり、賞味期限を延ばしてフードロスを防ぐ重要なです。

酸化防止剤

食べ物と酸素がくっ付くと特有の酸化臭がして食べられなくなったり、栄養素が減ったり、色が悪くなりやすくなります。そのためビタミンなどの酸化防止剤を加えることで酸化を防ぎます。

エビミソ等の脂は酸化しやすいので、頭付きのエビに使われることがあります(氷に閉じ込めている場合は酸化しないので使われません)。

様々な製品で、安全に美味しく皆さんに届くように考えられているのです。

安全性の確認と1日摂取許容量(ADI)

添加物は、食品衛生法で安全性が評価されています。

毎日食べ続けて一生かけても健康上問題が出ないと考えられている量が決められています。

特定の食べ物を毎日食べ続けることは・・・なかなか無い状況だと思いますが、水や農薬等も同じ考え方で決められていて、安全性が考えられています。

塩の致死量

添加物ではないですが、塩も食べる量が多すぎると死んでしまいます。

塩の致死量は体重1Kgあたり0.5-5gと考えられており、60Kgの人が一気に30-300g程度食べると死んでしまう計算になります。

でも、塩で突然死んでしまうことを心配する人はいないハズです。

このように、食卓で不要な心配をすると、食事が楽しめなくなります。

 

結局のところ、好き嫌いを避けて、バランスよく食べるのがおススメです。

過去の食中毒・死亡例

昭和時代(1961-1980年)に起きた食中毒事例は「こちら

誤って多く摂取しすぎた例、用途を間違ってしまった例等で、食中毒例・死亡例があります。

当時は薬品の保管方法も厳格ではなく、白い粉を塩と勘違いした等のミスが多いのも特徴です。

現在は薬品含めて必ずラベルを書く等が徹底されて防止に努めています。

公害同様、技術が足りない時代に害を受けてしまった方がいるからこそ、再発防止策が考え続けられ、現在の安全性が保たれています。また、現在も実験動物の犠牲のもとに我々の生活の安全が保たれています。

過去の恐ろしい事例から「危険だ」と判断せずに、自分の周囲の安全と健康を考えて、現在の科学と技術も考えてみてくださいね。

漠然としたイメージではなく、しっかりと理解!

添加物が何となく怖い!ではなく、具体的に、乳幼児に、はちみつはダメ!等を一つずつ覚えておくことが安全につながります。詳しくは「こちら」

覚える手間はありますが、自分と周囲の安心と安全、楽しい食卓を囲むためには重要です。

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