メルマガ ととけんの「魚の知識の腕試し!」 2019.10~2020.12
日本初の一般向けの魚の検定として2010年に誕生した「日本さかな検定(愛称:ととけん)」は、今年11回(2020年11月開催)の検定で全国47都道府県から、累計30,000名を超える魚好きが受検、5歳から89歳までと受検者層も幅広く、世代を超えて楽しめる検定です!
ととけん からのお知らせ
1.第11回日本さかな検定より、印象に残った出題ベスト10を発表します。
先月の3級(初級)に続いて2級(中級)、1級(上級)を紹介します。
2級(中級)
http://www.totoken.com/impression/2020/index2.html
1級(上級)
http://www.totoken.com/impression/2020/index3.html
2.大日本水産会月刊誌『水産界』にて、弊会代表理事・尾山雅一が季節を味わうさかな歳時記のコラムを連載しています。1月号はマダラとブリを予定しています(12月号の掲載はこちらから)。
さて、今月の問題にチャレンジ!さあ、あなたの魚の知識は何級レベル?
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.29(2020年12月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.28(2020年11月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.27(2020年10月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.26(2020年9月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.25(2020年8月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.24(2020年7月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.23(2020年6月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.22(2020年5月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.21(2020年4月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.20(2020年3月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.19(2020年2月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.18(2020年1月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.17(2019年12月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.16(2019年11月)
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.15(2019年10月)
※答えは質問のあとに。
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.29(2020年12月)
※答えは質問のあとに。
3級(初級)
ふだん魚をあまり食べない人でも、正月には魚料理を食べることが多いのではないでしょうか。
下図は正月に食べる魚の分布を表しています。正しい組み合わせを選びなさい。
①ア:サケ イ:タイ ウ:ブリ ②ア:サケ イ:ブリ ウ:タイ
③ア:ハタハタ イ:カツオ ウ:カレイ ④ア:ハタハタ イ:カレイ ウ:カツオ
2級(中級)
木枯らしの訪れとともにシーズンが始まります。気温の下がってくる、秋から冬にかけてよくエサを食べるようになるため、師走の時季、身肉が締まり最もおいしくなるこの魚介を選びなさい。
①クラゲ
②ナマコ
③フジツボ
④ホヤ
1級(上級)
令和元年から2年にかけての冬、東京・豊洲市場で時季外れの魚が話題になりました。北陸で定置網に混獲され水揚げ、運ばれた豊洲で超高値でさばかれ、その多くが都内の高級寿司店に買われたという、この魚の正体を選びなさい。
①カツオ ②クロソイ ③シマアジ ④マナガツオ
解答と解説
3級(初級)
【解答】②ア:サケ イ:ブリ ウ:タイ
【解説】正月によく食べられているサケ、ブリ、タイの分布を都道府県別に見ると、総じて、東日本はサケ、西日本はブリが多い。正月は伝統的に各地で魚中心の料理が受け継がれている。その背景には、縁起ものとして使われていることもある。たとえば、ブリは成長とともに名前を変えることから「出世魚」と呼ばれ、またサケも「栄える」、タイも「めでたい」に通じることで、縁起が良い魚とされるのだ。
2級(中級)
【解答】②ナマコ
【解説】師走のころおいしくなることから、「冬至なまこ」という言葉もある。ナマコに漢字で「海鼠」と当てるのは、夜に動きまわる様子がネズミに似ているから。日本のように生で食べる国はまれで、ナマコの加工、乾物生産はしても食用としない地域も多い。スーパーなどでは、小さく切ったものが袋やパックに入れられて販売されるが、市場にはそのままの姿で海水を仕込んだビニール袋に入ってやってくる。
1級(上級)
【解答】①カツオ
【解説】冬場のカツオの正体は、日本海の定置網で獲れる「迷いガツオ」だ。生カツオの水揚港といえば、ほとんどが太平洋に面しており日本海側はあまりイメージがない。豊洲市場に運ばれてくる冬場のカツオの量は極めて少なく、初ガツオや戻りガツオの頃の1割にも満たないレベルだ。冬のカツオだけに、人気薄と思いきや迷いガツオの卸値は桁違い。昨年(2019年)12月には一時、キロあたり7千円を超える高値がつき、市場内ではため息まじりの声も聞かれたという。
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.28(2020年11月)
※答えは質問のあとに。
3級(初級)
秋になると、 ア や イ など脂がのった魚がふえてくる。ごはんを誘う香ばしさが立ちあがる焼き魚をイメージする季節だ。そして、ウ やシシャモ、ハタハタなど干しておいしい魚も多く出まわる。秋はひもののシーズンでもある。下線部にふさわしい魚の組み合わせを選びなさい。
①ア:キンメダイ イ:アンコウ ウ:コウイカ ②ア:サワラ イ:サヨリ ウ:ホタルイカ
③ア:サンマ イ:サバ ウ:カマス ④ア:スズキ イ:アジ ウ:マダコ
2級(中級)
令和元年となった昨年(2019年)11月に行われた皇位継承にともなう大嘗祭には、儀式の供え物として全国47都道府県から、郷土色豊かな特産物が納入されました。三重県の供物を選びなさい。
①シラス干し ワカサギ煮干し
②シロエビ(燻製) イナダの天日干し
③のしあわび 乾燥ヒジキ かつお節
④干しサバ 干しマグロ 乾燥ヒジキ
1級(上級)
地元で名居酒屋の誉れ高い店の品書です。肴をヒントにこの地を選びなさい。
①富山 ②津(三重県) ③新居浜(愛媛県) ④小倉(福岡県)
解答と解説
3級(初級)
【解答】③ア:サンマ イ:サバ ウ:カマス
【解説】食欲の秋は、魚に脂がのる時季でもある。北海道ではサケ漁が最盛期をむかえ、近海のサンマ漁が北海道沖から三陸沖、さらには房総半島沖でも盛んになる。カマスやシシャモ、ハタハタなど干しておいしい魚も多く出まわる。ホッケも一年を通して漁獲があるが、ピークは秋から冬で、とくに秋ホッケの干物はうまい。①は冬、②は春、④は夏に旬をむかえる魚介類。
2級(中級)
【解答】③のしあわび 乾燥ヒジキ かつお節
【解説】天皇陛下の皇位継承に伴い、一世に一度だけ行う皇室伝統の大がかりな神事、大嘗祭が昨年(2019年)11月14日夕刻から翌日夜明け前まで、皇居・東御苑で古式ゆかしく行われた。
古代、天皇の食膳に供する海産物などを献上した三重県の志摩地方は若狭や淡路とならぶ御食国。そのなかでも、アワビはとりわけ大切な捧げもの。伊勢神宮や皇室に献上されるため、古くから御貝と呼ばれ、不老長生の食べる妙薬である生のアワビを紐状にして乾燥させてのばした熨斗
(のし)あわびは慶時には欠かせない。
1級(上級)
【解答】④小倉(福岡県)
【解説】北九州市小倉は、日本の重工業を支えた八幡製鉄所の24時間稼働、その石炭輸送や玄界灘漁業の大型港として活気づき、男っぽい独特の気風をつくった。昭和26(1951)年、日本で初めてつくられたというアーケード商店街「魚町銀天街」中ほどの居酒屋は、角地に立つ大楼で玄関も2つある。狙い目は1階カウンターよりも2階の畳座敷だ。何十畳もの大広間に、衝立で適当に仕切った10余りの座卓はいつも満員。小倉名物のぬかで炊いた「いわしのじんだ煮」は濃い味でおいしく、酒が進む。鯨があるのも、この地方ならでは。九州北部や山口で「おばいけ」と呼ばれるのは、クジラの尾や背びれをきざみ、ボイルして水でさらした、さらしクジラのことで酢みそで食べるのが定番。「あらかぶ」は九州でいうカサゴのことだ。
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.27(2020年10月)
※答えは質問のあとに。
3級(初級)
かつてアイヌの人々に“神がくれた魚”と尊ばれてきた魚で、秋に産卵のため川に遡上(そじょう)するわずかな期間が旬。一般には干物を焼いて食べますが、地元では獲れたてを刺身やルイベでも食べま す。この魚を選びなさい。
①アユ ②ウナギ ③サケ ④シシャモ
2級(中級)
大阪・岸和田のだんじり祭りは“かに祭り”とも呼ばれ、カニを食べる習わしがあります。このカニの名前を選びなさい。
①アブラガニ ②ガザミ ③サワガニ ④ヒラツメガニ
1級(上級)
“えびす講”は大漁や商売繁盛を祈願する習わしでタイを供える地方が多いのですが、三陸沿岸部では主にエゾイソアイナメを用います。肝とともに根菜などを味噌で煮込んだ鍋は、三陸の冬の味覚です。エゾイソアイナメの地方名を選びなさい。
①ガッチョ ②ドンコ ③メヒカリ ④ハッカク
解答と解説
3級(初級)
【解答】④シシャモ
【解説】シシャモは漢字で柳葉魚と書き、“柳の葉の魚”の意味をもつ。アイヌの伝説には、川に流れていた柳の葉を神様がシシャモにしたという話や娘が父親の病が治るよう神に祈ったところ柳の葉がシシャモになった、という話が伝わる。シシャモは北海道太平洋沿岸に群生している日本固有の魚種。10月から11月にかけ、産卵のために川を上り、卵を持ったその時期に漁獲される。
2級(中級)
【解答】②ガザミ
【解説】岸和田のだんじり祭りには欠かせないガザミは、一般にはワタリガニの名が通っており、これは一番後ろの脚が櫂(かい)のような形をしていて海を泳いで渡るため。蒸しガニなどにして食すと大変美味。残念ながら2020年度のだんじり祭りは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため自粛となった。
1級(上級)
【解答】②ドンコ
【解説】ドンコはヌルヌルした黒っぽい魚で、腹部が膨らんでいるのが特徴。大きく開いた口がガマ口に見えることから「財布魚」の別名もあり、お金が貯まるとされる縁起魚でもある。三陸沿岸部では、陰暦10月20日のえびす講の頃に高値がつく。
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.26(2020年9月)
※答えは質問のあとに。
3級(初級)
秋になると北から親潮に乗って南下してくるある魚。“アジのなめろう”の発祥地といわれる千葉県外房ではこの魚も“なめろう”でたのしみます。この回遊魚を選びなさい。
①カレイ ②タイ ③サケ ④サンマ
2級(中級)
鹿児島県では秋に多く来遊することから“秋太郎”という名で親しまれている魚です。この魚を選びなさい。
①カツオ ②トビウオ ③バショウカジキ ④ヒラマサ
1級(上級)
相模湾の秋を彩るこの魚は“小田原開き”の干物としても広く知られます。小田原沖の定置網で漁獲されるこの魚を選びなさい。
①アマダイ ②イボダイ ③カマス ④ホッケ
解答と解説
3級(初級)
【解答】④サンマ
【解説】回遊魚であるサンマは秋になると親潮に乗り太平洋沿岸を南下する。9月から11月にかけて三陸沖、鹿島灘、銚子沖へと移動するこの時季のサンマは脂のりが絶好調に。しかしながら、今年は昨年以上に記録的な不漁に見舞われ、深刻な状況が続いている。
2級(中級)
【解答】③バショウカジキ
【解説】大きな背びれが特徴的なカジキの一種、バショウカジキ。締まった肉質から様々な調理に適しており、鹿児島県では来遊する時季から秋太郎と呼ばれている秋の風物詩。
1級(上級)
【解答】③カマス
【解説】海岸から急に深くなる相模湾の小田原沖、わずか800メートル程度のところに仕掛けられた定置網で獲れるカマスは、50センチ前後になるアカカマスと細めで35センチほどのヤマトカマスの2種。市場でそれぞれ本カマス、水カマスと呼ばれ、地元小田原ではネイラと呼ばれるアカカマスはヤマトカマスのおよそ10倍の値がつく。小田原名物、カマスの干物はこのアカカマスが使われ、アジなどと異なり、頭を残して背開きで作る“小田原開き”はこの地方の伝統だ。
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.25(2020年8月)
※答えは質問のあとに。
3級(初級)
“ママ(飯)をカリ(借り)にいくほどおいしい”ことに由来するママカリは、初夏のうちは骨や皮がやわらかく、秋になると脂がのってきます。小骨をやわらかくして食べやすくした酢漬けが岡山名産にもなっているこのママカリの標準和名を選びなさい。
①コノシロ ②サッパ ③ハタハタ ④メバル
2級(中級)
体に斑(まだら)模様があることから“斑葉魚”とも書くこの魚は、神奈川の三浦市松輪で一本釣りされる最上級のブランド魚が有名です。秋には胴体が脂で黄色に輝き、黄金の名で称されるこの魚を選びなさい。
①松輪の黄金アジ ②松輪の黄金ブリ ③松輪の黄金ダイ ④松輪の黄金サバ
1級(上級)
天ぷら、エビフライにするとプリプリで、バナメイと人気を二分するブラックタイガーですが、ほぼ輸入で和名はあまり知られておりません。ブラックタイガーの標準和名を選びなさい。
①ウシエビ ②クマエビ ③サルエビ ④トラエビ
解答と解説
3級(初級)
【解答】②サッパ
【解説】コハダ(コノシロ科)に似た魚で、コノシロよりサッパリしているのでサッパという名がついたといわれる。夏から秋にかけて獲れたサッパに塩をふり、酢漬けにする。ママカリの酢漬けをのせた寿司は岡山名物の駅弁。
2級(中級)
【解答】④松輪の黄金サバ
【解説】体に斑模様がある魚という意味で、斑葉魚はサバと読む。斑模様はマサバの特徴でもある。最上級ブランドの松輪サバは“東の松輪”といわれ、“西の関”(関さば)と肩を並べる。漁師との一騎打ち、昔ながらの一本釣りですぐさま氷で冷やされ徹底した鮮度保持で水揚げされた松輪サバ。これがサバか、というほど肉づきがよく脂がのっておいしい。
1級(上級)
【解答】①ウシエビ
【解説】クルマエビ科のエビの中で一番大きく体長は30cmを超えるものもあり、“牛”に例えられたことが名前の由来という。標準和名のウシエビより「ブラックタイガー」の名で親しまれており、消費も多く人気を誇るエビ。野生では東京湾以南の熱帯・亜熱帯に生息しているが、国内で流通しているブラックタイガーはほぼ輸入物である。②~④も日本近海に生息しているエビ。
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.24(2020年7月)
※答えは質問のあとに。
3級(初級)
紀伊水道の徳島海域で漁獲されるこの魚介はとくに関西で根強い人気があり、京都の祇園祭や大阪の天神祭には欠かせない夏の味覚となっています。徳島県の夏のプライドフィッシュでもあるこの魚介を選びなさい。
①アオリイカ ②ハモ ③マダイ ④マナガツオ
2級(中級)
パッチリした目のりりしいお顔、さしずめ魚界のイケメンというところでしょうか。塩焼き用のイメージが強かったこの魚、近年は刺身で食べられる方が多くなっています。夏の到来を告げるこの白身魚を選びなさい。
①アイナメ ②イサキ ③イシダイ ④メジナ
1級(上級)
夏のハモ、冬のフグに並ぶご当地グルメに育てようと、養殖サクラマスのメニュー開発に取り組む、かつての御食国を選びなさい。
①伊勢志摩 ②若狭 ③淡路島 ④隠岐島
解答と解説
3級(初級)
【解答】②ハモ
【解説】徳島県側の紀伊水道には、吉野川から豊富なミネラルが流れ込む。四国沖を流れる黒潮と、瀬戸内海の潮流も入り混じり、豊かな海域がつくられている。ここが国内有数のハモの漁場となり、徳島市から牟岐町にいたる漁港に水揚げされる。最大の水揚げ地、小松島では6月はじめに漁が始まり、梅雨明けにかけ本格化する。夏に旬をむかえるのは、秋の産卵期を前に脂がのるため。特にメスは美味とされる。豊かな海で育った徳島のハモは、京阪神で古くから高値で取引されてきた。地元では「ハモの落とし(湯引き)」が定番で、美しい純白の身にふさわしい上品な甘みや旨みが堪能できるという。
2級(中級)
【解答】②イサキ
【解説】味のよい時期を表す麦藁イサキ、梅雨イサキの名があるように、夏が旬とされているが、年間を通じて味がよく、冬がいちばん旨いという評価もあるイサキ。西日本では夏を代表する魚で、長崎県が漁獲高日本一。が、このところの温暖化のせいか関東周辺でも水揚げが増えている。流通の発達から近年刺身にされることが多く、活け締めして出荷する産地も増えている。かすかに磯臭さもあり、それが独特の味わいを醸し出す。皮が硬いぶん、焼くと皮の旨みが強く出る。刺身もいいが、やはり塩焼きをすすめたい。ただし、硬い骨やひれにはくれぐれもご注意を。
1級(上級)
【解答】③淡路島
【解説】『古事記』、『日本書紀』に記されている、大八嶋(日本列島)で最初にできた島とされる「国生み神話」にまつわる伝承が島の各地に残されている淡路島。古墳時代から平安時代にかけて朝廷へ塩鯛などの食材を献上していた御食国でもあった。
3年前に誕生した、福良湾で養殖される「淡路島サクラマス」をご当地メニューとしてアピールし、地方創生につなげていこうと取り組んでいる。昨年(2019年)3月から5月末まで島内40の飲食・宿泊施設で、76メニューを提供した。生しらす、サワラとの3色丼なども含まれ、1億5千万円程度のサクラマス関連売り上げにつながったという。その他の淡路島の漁業は、明石海峡を主な漁場とするシラス漁―「淡路島の生しらす」は兵庫県のプライドフィッシュに選定されている―や淡路近海のブランド「沼島のハモ」、鳴門海峡の潮流で3年かけて育てられた「淡路島3年とらふぐ」などが知られる。
『2020年版ととけん副読本』、過去問題&解答解説集
ご購入はととけん公式オンラインショップから。※原則書店では販売しておりません。
『2020年版ととけん副読本』
- 特集 歴史と風土が育てた魚介料理
お国自慢の魚介が彩る郷土の味【西日本編】
- 特集 気になるニュース魚(うお)っち
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- 第11回模擬問題・各級50問
価格:2,750円(税込) 本誌:B5変形判・256ページ
ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.23(2020年6月)
※答えは質問のあとに。
3級(初級)
上品な味わいで江戸前寿司や天ぷらには欠かせない、この魚の旬のおいしさを説明した言葉を選びなさい。
①6月のキンメダイは絵に描いたものでも食え
②6月のメバルは絵に描いたものでも食え
③6月のキスは絵に描いたものでも食え
④6月のアマダイは絵に描いたものでも食え
2級(中級)
宮城県石巻で雑煮のだしにも使われる写真の魚介は、その中に旨みのつまった水分が隠れています。伊達政宗が「これを食べたら必ず中の汁を飲め」と家臣に厳命していたというほど。この魚介を選びなさい。
①海雀 ②海扇 ③海鼠 ④海鞘
1級(上級)
骨が非常に硬いことから「カジヤゴロシ」の異名もあるこの魚と、その旬を表した言葉を選びなさい。
①夏至カマス ②梅雨カワハギ ③梅雨イサキ ④冬至フグ
解答と解説
3級(初級)
【解答】③6月のキスは絵に描いたものでも食え
【解説】キスは産卵前の初夏が旬。キスには大きくわけてシロギスとアオギスがいるが大半はシロギス。かつて東京湾でよく獲れたアオギスはいまや絶滅が危惧されている。
2級(中級)
【解答】④海鞘(ほや)
【解説】ホヤの中にある水は 「ホヤ水」とも呼ばれ、旨みがつまっている。石巻では、干したホヤを雑煮のだしに使用する。独特な風味は、不飽和アルコールやアミノ酸類による。食用にするマボヤは北海道から四国、九州まで幅広く棲息するが、太平洋側は三陸沿岸、日本海側は男鹿半島以北の東北地方に集中する。市場に流通しているのは三陸、宮城産のものがほとんど。ちなみに①海雀はハコフグ・スズメフグ、②海扇はホタテガイ、③海鼠はナマコ。
1級(上級)
【解答】③梅雨イサキ
【解説】 卵を持つ梅雨から夏にかけてが旬で、他に麦わらイサキという言葉もある。カジヤゴロシとは昔、あまりに硬いイサキの骨が鍛冶屋の喉にささり亡くなったという話から付けられたあだ名。鉄を扱う鍛冶屋でもかなわないほどイサキの骨は硬いということからから付けられた、南紀地方の異名である。
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3級(初級)
高知県の黒潮町では、鯉のぼりにも名産のある魚が登場するようです。この青魚を選びなさい。
①イワシ ②カツオ ③サバ ④マグロ
2級(中級)
引きが楽しめるターゲットとして初冬から5月まで、この魚を狙い釣りに出かける太公望も少なくありません。この魚の釣果が期待できる「風がなく穏やかな波(凪/なぎ)」を指した言葉を選びなさい。
①イサキ凪(なぎ) ②ハゼ凪 ③メジナ凪 ④メバル凪
1級(上級)
房州産の5月から9月中旬に採れる殻の長さが12cm以上のこの貝は、同種のトップブランドとして知られています。奈良時代の木簡にもその名が残る、千葉県の歴史的特産物であるこの貝を選びなさい。
①アカガイ ②イワガキ ③クロアワビ ④サザエ
解答と解説
3級(初級)
【解答】②カツオ
【解説】高知を代表する魚といえばカツオ。高知県黒潮町の伊与木川河岸では、2001年より地元有志により“カツオのぼり”と“鯉のぼり”の川渡しを行っている。子どもの成長を願い、およそ100匹の“カツオのぼり”と“鯉のぼり”が大空を舞う光景は季節の風物詩。毎年4月下旬から5月初旬にかけて行われるが、今年(2020年)は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。
2級(中級)
【解答】④メバル凪
【解説】大きな目が特徴であるメバル(目張)は全国的に生息し、各地で岩礁地帯の起伏の激しいところを潮の流れにのせて船を流す船釣りが早春の頃にみられる。“メバル凪(なぎ)”という言葉があるように、海面の穏やかな時が釣りに適しているそうだ。身がやわらかく、クセのない淡泊な白身魚で身ばなれもよく煮魚、焼き魚など惣菜にもってこいの魚だが、近年漁獲量が減り値上がりしている。
1級(上級)
【解答】③クロアワビ
【解説】5月1日から9月15日の間に採れる殻の長さが12cmを超えるクロアワビを「房州黒あわび」という。4種類あるアワビの中でも、クロアワビは生の食感のよさゆえ、寿司ダネ、刺身で味わうのに最も適しているといわれる。
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3級(初級)
淡白で上品な味わいの、ある魚の白焼きとモズク、豆腐が入ったなんともヘルシーな澄まし汁「モゾコ汁」は、石川県能登の郷土料理です。能登の花見魚といわれるこの魚を選びなさい。
①アマダイ ②マガレイ ③サヨリ ④ヒラメ
2級(中級)
今から800年以上も前の1185年(寿永4)3月24日のこと。壇ノ浦の戦いに敗れ、幼い安徳天皇と共に海に入水した平家の女官達の化身といわれる「レンコダイ」の標準和名を選びなさい。
①キダイ ②キビレ ③ヒメダイ ④マダイ
©ぼうずコンニャク
1級(上級)
「日本一の貝の半島(しま)」といわれるこの半島の商工会は4月8日を「貝の日」に制定しました。名物の大アサリはじめ、アサリ、平貝、本ミル貝、白ミル貝、ハマグリ…と貝づくしを楽しめるこの半島を選びなさい。
①陸奥半島 ②房総半島 ③渥美半島 ④国東半島
解答と解説
3級(初級)
【解答】③サヨリ
【解説】能登では「さよりのモゾコ汁」という。低脂肪・高タンパク、そして魚類の中ではビタミンCが多いというサヨリと、海藻のモズク、大豆の豆腐の汁は爽やかな春を感じさせる味わいだ。能登ではサヨリをスズ(細小の意)とも呼び、2隻の船で網を引き回し漁獲する方法をサヨリひき、スズひきという。石川県ではサヨリを春と秋に漁獲するが旬は春。
2級(中級)
【解答】①キダイ
【解説】標準和名はキダイ(黄鯛)だが、流通や釣りではレンコダイ(連子鯛)、レンコなどと呼ばれる。マダイを小ぶりした姿なので昔から祝宴の折り詰めにも用いられている。若狭地方の“小鯛のささ漬け”もキダイが使われている。
1級(上級)
【解答】③渥美半島
【解説】荒々しい太平洋と波穏やかな三河湾に抱かれた愛知県渥美半島は、東西に細く長く突き出したその地形から、表浜(太平洋)、内海(三河湾)でそれぞれ多様な貝が採れることで有名な地域だ。愛知県田原市の渥美商工会では、4月は貝類のおいしくなる季節で、「貝」の字を上下に分けると上の「目」は90度横にすると「四」に似ていて、下は「八」だから、4月8日を「貝の日」に制定した。半島の9ヵ所で縄文時代の貝塚が確認されており、アサリやハマグリ、カキ、本ミル貝など50種もの貝が見つかっている。当地では時代を経た今も、貝が地元の人々の暮らしに欠かせない食材となっており、その種類も豊富。なかでも春に食べごろを迎える大あさりは、渥美を代表する特産品のひとつ。正式にはウチムラサキという名前の二枚貝で、身が厚く大ぶりなので、フライや煮付けなど幅広い料理に利用されるが、何といっても直火焼きがおすすめとか。しょうゆを数滴たらして焼きたてを味わうと、ぷりぷりとした歯ごたえとともに、濃厚な旨みが口いっぱいに広がる。
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