日本国内 絶滅魚類について

日本国内の絶滅種 魚類 汽水・淡水魚類

環境省のレッドデータブックによると、魚類は3種が絶滅種とされています。「こちら」

チョウザメ  Acipenser medirostris

スワモロコ  Gnathopogon elongatus

ミナミトミヨ  Pungitius kaibarae

いずれも汽水・淡水魚類で、生息域が狭い事が絶滅しやすい原因の一つです。

数年に一尾程度、近縁のダウリアチョウザメ( Huso dauricus) が捕獲される例があります。

チョウザメもその様にフラリと泳いできて産卵してくれれば嬉しいですが・・・。

日本国内の絶滅種 海産魚類

2024年に琉球大学らによってノコギリエイの絶滅が確認されました「こちら」

ノコギリエイ Anoxypristis cuspidata

残念ながら海産魚類では初の国内絶滅種で、絶滅種は4種となりました。

 

また、2025年6月2日時点で、オオノコギリエイが絶滅種に追加されることになったと言えそうです。

つまり、国内絶滅魚類は5種となりそうです。

石垣島と与那国島の間にある新城島付近の水深40m付近で1975年6月2日に捕獲された以降、50年間捕獲記録なしのため絶滅と思われます。「こちら」の22ページ目を参照してください。

沖縄本島のほてるみゆきビーチでは、その剥製を見学する事ができます。

邪魔にならないように、触らないように撮影させていただきました(当たり前ですが触ってません)。

ノコギリエイは3.5m、オオノコギリエイは7m、河口や汽水域に生息します。

ノコギリエイが2種絶滅した理由は大型であること(大人になるまで時間がかかる等)、ヒトの生活と関わりやすいことと言えそうです。

残念なことに、ノコギリエイは他国でも同様に絶滅・絶滅寸前に近い種類です。

生き物を守るために大事な事

生き物を守るときは、何となく似ているものを守ろう!という姿勢ではなく、どの種類をどのように守るべきかを棲息場所や時期などをしっかり考えて守る必要があります。これはウナギなどでも一緒です。

「ノコギリエイとノコギリザメの違い」も参考に、似ているけれど住む場所も大きさも違う種類がいることを知ってください。

しっかりと区別して知ることこそが、生き物を守る事につながります。

ノコギリエイを見たい!

東京都のアクアパーク品川水族館では、生きているノコギリエイを見ることができます。

見ることで、このような種類を守りたい!と感じることもできるので、おすすめです。

餌を食べている姿を見ることもできます。なんと素晴らしい!

イルカショーと同じ時間に行われるので、落ち着いて見ることができるのがおススメです。

この個体が死んでしまうと、補充は難しいと言われていますが、研究機関でもある水族館で増やして、住んでいた海に放して、トキのように復活すればいいのにな。と考えるのは私だけでしょうか・・・・。

 

海や魚を大事に守りながら、減らないようにおいしく食べていけるようにしたいですね。

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