ノコギリエイとノコギリザメの違いは・・・ヒゲがあるかないか!

ノコギリエイとノコギリザメの違い

サメとエイの違いを知らない人は・・・「こちら」から予習してください。

ノコギリエイとノコギリザメは、似ているようで異なる生き物で、大きさも住んでいる場所も違います。

ノコギリエイはワシントン条約に掲載されており絶滅が心配されており、日本では八重山諸島で少数の捕獲例があるだけ。

ノコギリザメは深海魚で日本でも獲られ、蒲鉾などで食べた事があるかもしれません。

このように、種類や生態を知らないと特定の生物を守れません。それぞれの特徴を知ることが大事なのです。

ノコギリエイの特徴・・・

・エラは下側にある。

・ヒゲは無い。

・ノコギリのトゲは規則正しい。折れたら生え変わらずそのまま。

・最大7m程度。世界最大の淡水魚とも言われます。

(ノコギリの割合は全長の25%程度。↑1.5mのノコギリだと全長6m!)

・浅瀬から汽水域(海水と淡水が混ざった河口付近)に住む。

世界に5種。日本では八重山諸島で獲られた例がある。

ワシントン条約附属書Ⅰに掲載されており、2007年以降の国際商取引は禁止されている(教育用などで輸出許可証がある場合は輸入できたりします)。

ノコギリザメの特徴

・エラはムナビレの上にある。

・ヒゲがある。

・ノコギリのトゲが不規則で、折れても生え変わる。

・最大1.5m程度。

・深海に住む。

世界に10種で日本ではノコギリザメ1種。小田原や戸田等で食用になる。

ノコギリ≒吻(フン)の役割は何?

①砂の中に隠れている生き物を見つける!

→生物が出す電気をキャッチするロレンチー二器官があります。

②獲物を刺して弱らせる!

③敵が来たときに撃退する!

→積極的ではないと思いますが、休んでいるときに邪魔されたら・・・ンダコラ!と撃退するハズです。

海面近くを素早く泳ぐカジキの吻は敵が来ても戦ったりせずに逃げの一手ですが、海底で待機する事が多いノコギリザメ・ノコギリエイは、吻の形も役割も大きく違ってくるのです。

カジキの吻の役割について詳しくは「こちら」

種類を知ると魚達を守ることにつながる!

ノコギリが似ていても、住む場所も大きさも違うと、種類ごとに守る方法を考えなければいけません。何となく守っても意味が無いのです。

種類を覚えることも魚達を守ることにつながるので、図鑑を眺めることも地球を守る事につながる・・・ハズです!

ノコギリエイが生息する環境は?

浅瀬で河口付近に生息するノコギリエイは・・・。

人の生活と近い場所で生息しているハズです。

2013年バングラデシュの河口。濁っている水なので隠れられそうです。

2011年タイの河口 都市部の河口。大型船が行き交うが海底なら生息できるか?

2011年インド 港には船がズラリ。

写真のように川と言っても日本のイメージとは大きく異なり、海のような広さでイルカが泳いでいたりする場所もあります。大きなノコギリエイが暮らしているのも納得。

でも、人が暮らしていて、人が増えて魚の網に引っかかったりしやすくなると生き残れるか心配になってきます。人の生活も大事ですが、ノコギリエイにも元気に暮らしてほしいですネ。

 

このように地域、種類によって守るべき種と利用すべき種を分けて考える必要がありますが、まず誰もができることは種類を知りどんな生き方をしているかしる事。図鑑を見るのも立派な勉強です。

もちろん・・日本で獲れるエイやサメもお忘れなく!

資源もシッカリあるサメたちの刺身も美味しいので好き嫌いせずに、食べてほしいです。

おすすめは・・・まるでレバ刺し!なサメのハツ、モウカノホシです!「こちら」から!

おまけ:ノコギリエイの化石とエイの化石

白亜紀(1億4500万年~6500万年前)時代の化石。

ノコギリがハッキリわかる!けれど、トゲの形は現在とは少し違うみたい。

 

同じように似ているけれど違う似たものシリーズ 他の話題は「こちら」から!

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