水産業って何?

海の恵み「魚」を取り続けると減ります。魚をずっと食べていくために、
地球環境を考えている工夫とは?

養殖?栽培漁業?卵の大きさ、生まれる数、大きくなるまでの時間で考える

生き物が生き残る作戦

生き物によって、大人になるまでの時間や産む卵の大きさ、数が違います。

それは、それぞれが生き残るための作戦です。

大人になるまで25年、30cmに育ったオニオコゼは大きめの卵(14㎜)を10-15万粒産みます(↓左)

大人になるまで5-6年、70cmに育ったヒラメは小さい卵(9㎜)を50-70万粒産みます(↑右)

成長スピードによって、養殖か栽培漁業のどちらがラクか変わる

ヒラメもオニオコゼも、どちらも小さい時は一気に大きくなりますが、そこからさきはそれぞれ違う作戦です。

オニオコゼの場合

↓50日でこのサイズに!

でもその後、出荷できるサイズまでの10-20年の間、餌やりを続ける手間やエサのお金を考えると大変です。この期間は海に育ててもらう栽培漁業にしよう!と、このサイズになったら海に放します。

ヒラメの場合

10日目までは、まだ目が両側についているヒラメ。

↓50日でこのサイズに!すっかりヒラメの形です。

ヒラメは大人になるまで2年ぐらい。それくらいなら、海に放してから獲るよりも、人が育て続けるほうが確実に出荷できて採算が取れます。つまり、このまま養殖しよう!ということになります。

 

地域によってはヒラメも栽培漁業として海に放す場合もあります。

人も場所もエサ代も限られるので、その魚の特性をしっかり調べた上で、効率よく人が利用できる方法が考えられて、私たちがお手軽に魚を食べることにつながるのです。

「福山大学マリンバイオセンター」の裏側で教えて頂きました。

色々な人が、海の魚を上手に利用できるように考えたり研究したりしているのです。

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