魚醤ってなに?どうやって作るの?魚醤作りにチャレンジ!
魚醤(ぎょしょう)とは
魚と塩を発酵させた調味料、醤油のようなものです。
タイ料理に合うのタイのナンプラーは有名ですが、日本ではどのような種類があるのでしょう??
日本三大魚醤
しょっつる:秋田県のハタハタ等を原料に作る。しょっつる鍋が有名。
いしる:石川県でイワシやサバ、イカの内臓などを原料にする。
いかなご醤油:香川県でイカナゴを原料とした魚醤です。
獲れる魚によって地域差があるのが面白いですね。
しょっつるを作ってみよう
時間はかかりそうだけれど、基本は放置。ハタハタが手に入ったらチャレンジしてみる事にしました。
塩は入れるけれど、いったいどうなるのか?興味が湧いてきます。
内臓を取るなど色々な方法がありますが・・・・一番簡単な方法にしてみました。
スタート 2018年6月4日
表面を洗って水気を拭き、重量の3割の塩をまぶして混ぜ、1年以上を目標にして漬けこみました。
ハタハタの模様と目玉が見える。魚自体が冷えていたので瓶が少し結露している。
しばらくすると濁りはじめ、お腹からオキアミが見えたり。
瓶のふたを開けずにたまに上下にゆっくり降って攪拌しました。
3年後・・・・2021年6月27日
光りを当てると、下から骨等、透明な液体、光を通さない脂等?のグラデーションが楽しめます。
横に倒すと混ざり全体が濁り、底部分の骨が見えます。
しばらく置いておくと、分離します。
重力でゆっくり分離される様子がちょっと楽しくて、なかなか開けられず・・・
匂いがどうなのかが気になって逃げていたのも事実です。
何しろここまで3年間、蓋を開けていないので心の準備が必要です。
いざ・・・分離!固液分離! 2021年9月21日
固液分離(コエキブンリ)は、固体(ホネ達)と液体を分ける作業です。
今回は単純にキッチンペーパーでろ過する事で分けました。
想像と違って臭いはしませんでした。オドロキ!
ろ過後は濁ります。骨は柔らかく分解されかけている感じですね。
時間を置くと、このように。↓魚醤の完成!舐めてみたところ、しょっぱくて旨味があります。
食べた事があるなぁと思いだしたのは「カツオの酒盗」。
それもそのはず。魚の骨以外の部分が形を変えただけです。
そして2022年8月現在・・・・上の状態で、分離した時の姿のまま、台所の飾りになってしまっています。
チャーハンのアクセントにしたりしていますが、なかなか減りません。
普段使っている醤油の方が慣れているので、ついついそちらを使ってしまうのです。
ともかく、色を見るとナカナカ勇気が必要な魚醤。ひたすら待つだけなので、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?