缶詰・びん詰・レトルトは小型の圧力釜!
缶詰とびん詰、レトルトは保存食!
外見は違うけれど共通点は、食べ物を保存するための工夫です。
小型の圧力釜だ!と覚えてください。
なぜ常温で保存できるの?
圧力釜同様、蓋をしてから高い温度と、高い圧力で殺菌と調理(味付け)を一緒にして完成。
その後に外から何も入らない構造なので、常温でも腐りません!
室温で保管できるので、電気や機械がいらないので、地震や災害の時に役立つ非常食として便利です。
工場での作り方
缶やびんに食べ物を詰めた後、フタを締めるときに中を真空にして、次に高温高圧で殺菌します。
食べ物を腐らせる細菌や食中毒などをおこす病原菌などが死んでしまい、長い間保存しておくことが出来る。空気に触れないから、いったんフタが締められると空気中の細菌も中に入れません。
(左)高温高圧で殺菌するレトルト釜 (右)生産中のフタが閉まる前のサバ缶
もちろんフタを開けたら普通の食品と同じなので、すぐに食べたほうがいいです。
食べ残したら他の容器に移してラップをかけて冷蔵庫などで保管するようにしましょう。
缶詰・瓶詰め、レトルトの違い
缶詰:アルミ、スチール、ブリキ等の金属性の缶に入れたもの
びん詰:ビンに入れたもの。
レトルト:袋状の入れ物に入れてあります。カレーなどのように光が入らないようにアルミが入ったものもあれば、透明なものもあります。缶や瓶に比べて丈夫さはありませんが、軽くて便利です。
フタだけがビニール製のものもあります。
中が見えておいしそう!
※入れ物が缶や瓶なだけで殺菌していない場合もあります。
その場合は保存食ではない事もあるので注意!
便利な缶詰!
魚介類を詰めた缶詰は、食材としてもとっても優れたものだよ。魚の缶詰は骨も柔らかくなって食べられるので、カルシウムも一緒に摂ることが出来る。特に水煮の缶詰は魚と塩だけで出来ている製品が多いので、添加物や保存料は入っていない。
焼き魚や煮魚のように調理の途中で魚の油が流れ出ずに缶詰の中に残っているのでDHAやEPA等の体に良い油がたっぷり!
だから魚の缶詰はお汁も捨てずにお料理に使ったり、水煮缶の汁は飲んでも体に良い。
ただし油漬けのツナ缶(マグロやカツオなど)はサラダ油が入っているのでドレッシングや炒め物に、味噌煮や味付け缶詰は味が濃い目なので野菜と炒めるなど、好みに合わせて使うと体に良くて無駄になりません。
こんなに違う栄養!
今の水産缶詰の賞味期限は製造月から3年間だけど、賞味期限を過ぎているから食べられないと言うことはない。そもそも賞味期限というのは、「美味しく食べられる期間」と言う意味だから、賞味期限が過ぎたから、「食べられなくなる」というのは正しくないね。昔は賞味期限ではなくて、製造年月日が書かれていたのでフルーツ缶詰などは製造後大体2~3年ぐらいで、水産缶詰は製造後4~5年ぐらいで食べると味も良く浸み込んで美味しいと言っていたよ。特に缶詰は保存性が高いので(びん詰のように光の影響やひび割れの心配がない)、もし賞味期限が切れていたとしても開けてみて匂い、見た目、味見をして美味しく食べられるかどうか自分で判断したらどうかな。食べ物を無駄にしないように、自分達で出来ることを考えてみよう。