アユが嫌がる・・・外来種のミズワタクチビルケイソウってなんだ?
外来種のミズワタクチビルケイソウとは?
2006年に国内で初めて確認された外来種で、大型珪藻(と言っても0.1㎜程度)です。
ミズワタクチビルケイソウ(水綿唇珪藻)Cymbella janischii の名の通り、クチビルのような形の珪藻です。
↑↓公益財団法人東京都環境公社 東京都環境科学研究所 提供
水綿のような群落をつくるため、生き物が絡まってしまうなどで水生生物への影響が心配されています。
残念なことに令和4年時点で東北、関東、中部、九州地方の複数の河川から確認されています。
アユが生きていけない??
「ミズワタクチビルケイソウが放流アユの定着に与える影響」にあるように、ミズワタクチビルケイソウが繁茂して40%を超すと極端にアユの生息数が減少しました。
アユ釣りをする人にとっては厄介な藻類です。
モチロン、アユを食べ続けたい人にとっても・・・
人の手で広げないために
一度入り込んでしまった外来種をいなくするのは困難なので、広げない事が重要です。
水鳥などの自然の中で移動してミズワタクチビルケイソウの生息域が広がってしまうことは避けられませんが、ヒトの移動によって本種が広がることは・・・防ぐことができます。
「水産庁:三つの有効な殺藻方法」にあるように下記の方法があります。
①釣り具などを食塩水で洗うことで藻類を殺す
②60度以上のお湯に一分以上漬ける
③50%以上のエタノールを吹きかける(水分を拭いた後)
他、ミズワタのようなものが繁茂しているのを見つけたら、各都道府県の水産試験場などに報告をお願いします。