海のパイナップル、ホヤは植物か?動物か?
ホヤって何者??
ホヤ。岩なのか、植物なのか、動物なのか。その姿に混乱する人は多いです。
触ってみても固いような柔らかいような不思議な感触。
その外観と独特な風味から、食べたことが無い人も多いと思いますが、好きな人は大好き!という海の生き物です。
その姿から「海のパイナップル」と呼ばれ、下部には根っこのようなものもついていて、植物のようですが、植物でも海藻でもなく、立派な「動物」です。
ホヤガイと呼ばれることもありますが、貝殻はなく、貝類ではありません。
ホヤの赤ちゃん
生まれたばかりの赤ちゃんの頃はオタマジャクシのような形で海の中を泳ぎ、海底の岩場などにくっついてから、固い植物繊維(セルロース)でできた殻を作りながら、その場で動かずに成長します。
最近人気のホヤの赤ちゃんが下の写真です。
浮遊生活を終えて定着を始めた幼生の写真は、ゴツゴツのホヤの親とは似ても似つかぬそのかわいい姿は、ジブリの崖の上のポニョにそっくり。
ウルトラマンのマスク、ガイコツパンダ、ナマケモノ、それに笑い顔のような種類のホヤもいて、ナカナカ素敵な世界です。どれがどれかわかりますか?色鮮やかな写真はホヤ研究者でもある長谷川尚弘さんからお借りしました。
ホヤの生き方
心臓や消化器官を持ち、2つの穴で海水やプランクトンを吸って食べて出すので、頭には2本の大きな突起物があり、その2本の突起物は消化器官の入口と出口で、吸水口(赤〇)と排水口(青〇)です。
よぉ~く見ると赤〇の吸水口は”プラス+”に、青〇の排水口は”マイナス―”に閉まっていて、おもしろい!
吸水管の口をハサミで切ると、飛び出してきた水はきれいな海水で、排水管の口を切ると消化物(フン)を含んだ濁った海水が出てきました。
さて、ここまでわかったらあとはさばくしかない!
↓ホヤの塩辛とか・・・お刺し身とか・・・独特の香りがたまらない!
ホヤのさばき方・食べ方は「こちら」をご覧ください。