プロが教える魚の数え方 匹?尾?イカは杯?それだけではありません!

魚や水産物の数え方

魚介類を買う時、どんなふうにお願いしますか?

正しい数え方はあるのか?通じればいいのか?

正解は一つではなく、それを楽しみにしてもらおうかなと、水産業界の世界で働いてきた人間が普通に使ってきた数え方や単位を紹介します。ぱっと思いつく数え方は、約20でしたが皆さんはいくつ思い浮かびますか?

記事を読む前に、皆さんも紙に書いて、私と勝負してみてください。

さて、準備はできましたか?

読み方の他に、使い方の例も書いておきますね。

匹(ひき)

どんな魚でもこの数え方なら大体OKなので便利です。

「このインディアン(シマハタ)一匹ください。」

尾(ビ)

シッポが付いていたら尾ですね。水産原料を扱っているプロっぽくなります。

「カツオ1尾1500円!キンメも残り15尾だよ!」

個(こ)

ウニや貝などコロッとしている場合。

「貝が苦手な人と食事をしたので、サザエのつぼ焼きを2個食べる事ができた。」

杯(はい)

タコとイカの数え方は有名です。足の感じが漢字と似ている等の説もあります。

イカは徳利(とっくり)になることもあり、コップのようなので杯と数えられる事がありますね。

「注文通りアオリイカを一杯競り落とせたけど・・・高かった!よろしく!」

枚(まい)

ヒラメやカレイの平べったい魚、開きにした魚、3枚におろした場合。

「このサメガレイ立派だよ。一枚持ってっちゃって!」

本(ほん)

細長い魚は本です。マグロのような大きい魚も本で数えます。

「傘は一本。ブリも一本。」

「マアナゴ一本。しっかり〆てあるよ!」

柵(さく)

3枚におろした後に血合い骨を取って4塊になった状態が柵。

「サクで買ってきたら、まずは水分を吸い取ると生臭さが無くなるよ。」

ブロック

マグロの場合は柵でも大きすぎるのでもっと切っていきます。

レンガぐらいの大きさでブロックなどと呼びます。

「美味しいトコロ、2ブロックちょうだい。」

切れ

切り身やお刺身は○切れで数えます。

「塩焼きにするから秋鮭、3切れちょうだい!」

皿(さら)

料理の場合もあれば、魚を山盛りで売っている場合。

「胡麻サバ一皿!え?ゴマブリあるの?じゃそれで。」

山(やま)

少し小さめの魚を山盛りで売っている場合。

「しらす干し、一山ちょうだい。」

パック

スーパーでは汚れないために多いですね。

「このキビナゴ、生きてるじゃん!一パック買おうっと。」

盛(もり)

皿や山と同じですが・・・

「このニギス一盛り!」

貫(かん)

お寿司は貫ですね。

「ミナミマグロ赤身2貫お願い!」

串(くし)

ウナギのかば焼きは串が刺さっていれば串、串が無ければ枚と数える場合も。

「土用の丑の日だから2串いただけるかしら。」

 

さて、準備体操はそろそろ終わりで・・・・。よりプロっぽく・・・

袋(ふくろ)

貝をネットで買ったり、10Kg程度の袋で買ったり。

「あのトラックにアサリ200袋積めるから、トラック10台で運ぼう。」

頭(とう)

サメやクジラは頭で数えます。市場では一頭丸ごとでは見れませんが・・・。

「令和4年のニタリクジラ捕獲可能量は187頭だ」

※これはシャチなので漁獲対象外です。羅臼で子どもが腹を上にして泳いでいました

㎏(キログラム)

魚は一尾ずつ重さが違うので、市場ではKgで販売するのが普通です。

逆にスーパーでは一尾いくらなので、大きいのを選んだ方がお得!

「タラ2尾で44.3Kg」

箱(ハコ)

発泡にいくつか入っている場合、まとめて買わないといけない場合も。

「このカスベ1枚ずつ買える?いや、箱売りだよ。」

トン

1000Kgが1トンです。沢山獲れる魚種はトン単位でやり取りします。

船から下ろした場合等に使われる数え方です。

「今回のカツオの水揚げ80トンだったよ。」

コンテナ(本)

海外から冷凍で運ぶときはコンテナで運びます。

2コンテナとか、コンテナ3本とか。コンテナには20-30トンぐらい入ります。

「インドのムキエビを毎月5コンテナ半年分契約しといたよ。」

 

いかがだったでしょうか?魚介類には色々な数え方があります。

まだまだ数え方はあるでしょう。私がもっと日常的に使えるようになったらもっと紹介していきます!

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