7月30日は生サーモンの日 生サーモンって刺身と違うの?
生サーモンの日
7(生)30(サーモン)のゴロあわせからモウイジャパンが名づけ、2019年に日本記念日協会に認定・登録されました。
モウイという名前は聞いたことが無い人も多いかもしれませんが、ノルウェーの企業で世界の20%のサーモンを供給している世界最大のサーモン養殖会社なのです。
多くの人は知らず知らずにサーモン寿司等で同社のサーモンを食べているかと思います。
ところで、生サーモンって何でしょう?
サーモンの刺身でしょうと思うかもしれませんが、記念日を制定したモウイジャパンでは、「冷凍をしていないサーモン」を生サーモンと呼んでいます。
実は水産の世界では「生」という言葉は、加熱していない以外にも、冷凍・加工をしていないという意味で使われることがあります。
加熱していないという意味で「生」
焼魚・煮魚・揚げ物に対して、刺身や寿司・マリネ等、加熱しない調理法で魚を食べる時に使われる言葉です。これが一般的なイメージに近いですね。
30年くらい前までは、海外の人達から日本人が刺身を食べるのを異常だと見られていましたが、現在は和食ブームもあり、寿司や刺身は世界中で食べられるようになりました。
冷凍していないという意味で「生」
魚に限らず食品は冷凍すると菌が増えなかったり劣化がしにくくなったりし、長期保管ができるようになります。そのため海外から輸入の魚介類は冷凍して輸入されるものが多くを占めます。
また国産の魚でも旬の時期にたくさん獲れた魚を冷凍しておき、漁獲の少なくなった時期に解凍して販売するものも珍しくありません。
冷凍・解凍した品物は品質が悪いという訳ではありませんが、冷凍していない品と比べると色や食感等に差が出てきます。
そのため、冷凍解凍品と区別する為に冷凍していない魚に「生」という言葉が使われます。
記念日を制定したモウイ社を含めノルウェーから日本に輸入されるサーモンの多くは刺身・寿司用として冷凍せずに飛行機便を使って運ばれてきます。
運賃(送料)分高いけれども飛行機を使い冷凍していないサーモンだから「空輸サーモン」と呼ばれることもありますが、「生サーモン」と呼ばれることが多くなっています。
なお、冷凍のサーモンで刺身にすることもあります。この場合は刺身であっても生サーモンと呼ばないので話がややこしくなります。
ここ数年はサンマが旬の時期に不漁のこともあり、スーパーでも解凍サンマが多く出回るようになりました。冷凍解凍品と区別する為に生鮮品が「生サンマ」として売られるのを見る機会が増えました。刺身で食べる事もできますが、どちらかというと塩焼きで食べる事が多い魚ですので、生〇〇=刺身というイメージは今後弱まっていくかもしれません。
加工(味付)をしていないという意味で「生」
これは、国産の鮭切身でよく使われる言い方ですが、塩鮭に対して塩味を付けていない鮭を生鮭と言って売られています。
スーパーで鮭の切身が売られていれば、多くの人が塩鮭だろうと思って買い、食べてビックリとならないように、塩味が付いていませんよという意味で「生鮭」と記載されています。鮭フライやムニエル等の料理に使ってください。
鮭とサーモンについては「こちら」
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