鮭、鱒、サーモン、トラウトの違い

混乱する理由が多いサーモンとトラウト、サケやマス・・・

英語と日本語で意味合いが変わったり、育つ場所や性別で大きさやかたちが変わります。

日本で一番有名な秋鮭も・・・シロザケ、トキシラズ、ブナ、ケイジ等々様々な呼び方があります。

さらにサケとマスの違いとなると、とても複雑でわかりにくくなります。

少しでもわかるように・・・情報追加していきマスが・・・混乱する原因が結構多い事も知っていただければ・・・。

鮭鱒一覧表

代表的な呼び方でザックリと作ってみました。横は同じ種類ですが、なんのこっちゃ?だと思うので・・・・・5分ほど説明を読んでみてください。

日本:鮭と鱒の違い

日本では、「鮭は海で獲れる大きなもの、鱒は淡水で獲れる小さなもの」が大雑把な分け方です。

なぜ大雑把になるかというと・・・昔から種類がよくわからないうちに名前を付けたから!

もともと日本ではシロザケ以外は鱒と呼んでいたけれど、鮭の方が高級感があるから、鱒でも鮭と呼び始めたり、そもそも地方によって、獲れる時期によって呼び方が違うことも混乱拡大の原因です。

→混乱の原因① 地域や時期で名前が違う。

日本で鮭といえば??秋鮭・シロザケ

秋鮭=シロザケです。シャケ、時不知(トキシラズ)、鮭児(ケイジ・ケンチ)、ブナなどとも呼ばれます。

地域や若さによって名前が変わる場合もありますが、もともと東北で獲れる鮭はシロザケだけで、日本で鮭と呼ばれて川に遡上するのはこの種類です。秋に取れるので秋鮭とも呼ばれ同じ種類を指します。

鮭なのに川に遡上しない??銀鮭(ギンザケ)

ギンザケはアラスカやサハリン等の川で遡上して産卵するため、日本の川ではほとんど遡上しません。

ごくまれに日本の海で天然銀鮭が取れる事もありますが、国内で流通する銀鮭はほとんどが養殖で、国内産は宮城県産が多いです。なので宮城サーモンと言えばギンザケ!

日本で鱒と言えば?サクラマス=本マス

サクラマスは桜が咲くころに獲れることが多い鱒で海で獲れて川で産卵します。

市場では本マス(ホンマス)と言えばこれ!です。

が・・・海に降りないと・・・小型のヤマメとして育ちます。

同じ親から生まれても、育つ場所によって2倍の以上の大きさ(重さは10倍)になるのです。

海に降りる「降海型」はサクラマスと呼ばれ、70cm10Kgまで大きくなります。

海に降りずに川から動かない陸に封じ込められた「陸封型」のヤマメは、30cm700gぐらいにしかなりません。

それを知らずに獲っていたら、違う種類と勘違いしてしまいますが種は同じです。

同じように、ベニザケは海に降りると大きくなりますが、海に降りないとヒメマスと呼ばれ小さいまま。

ニジマスはもともと日本にはいませんでしたが、養殖されておりニジマス釣りなどで楽しめます。

ニジマスはアメリカで川で育つとレインボートラウト、海に降りるとスチールヘッドと呼ばれ、やはり大きさが違うのです。

サクラマス=ヤマメ! ベニザケ=ヒメマス!

海に行くと大きくなれるなら、なぜ海に行かないの?

海は危険がいっぱい!なので、大きくなれるけれど生き残れない事も多いのです。

川は大きくなれないけれど生き残りやすい。つまり、川の縄張り争いで負けた個体のうち少数が危険な海で大きくなって帰ってくる!というイメージでしょうか。

何しろ大きさが全然違うので、最初は別の種類として考えられていたかもしれませんね。

→混乱の原因② 同じ種類でも、育つ場所(川か海か)で大きさも名前も変わる。

そんなこともあり、分けにくいので、「鮭鱒」は「サケマス」とも呼びますが、プロは「ケイソン」とまとめて読んでしまう場合も。使用例は「活魚担当です。」「タコ扱っています。」「ケイソンやってます」。普通の顔でこの言葉を使っているとカッコよく見られるカモしれません。

海外:サーモンとトラウトの違い サーモン=鮭、トラウト=鱒 ですが・・・

和訳すると、サーモンは鮭、トラウトは鱒ですが、一般的に海で育ったモノがサーモンという扱いですが、日本の鮭鱒と同じで皮で育ったり海で育ったりする種もあるため、しっかり分けられていません。

また、日本でも海外でも適当な呼び方になっているのは、「和名」や「英名」があだ名だからです。

そもそもが曖昧な呼ばれ方であることも関係していますが、世界で共通のラテン語の学名で呼ぶのは大変だし仕方ないのです(詳しくは「こちら」)。

→混乱の原因③ 「あだ名」で取引されている。

ちなみにイクラはロシア語で魚卵という意味。鮭以外も魚卵なら「イクラ」です。

 

サーモントラウト・トラウトサーモンとは? 鱒を海で育てると??海鱒?

サーモントラウト=トラウトサーモン=ニジマス!

自然状態でマスが海に降りると大きくなる。人の手でその状態を作り出すと大きくなるのでは?と思った方、大正解。そうやってニジマスを海で育てて大きくしたものをサーモントラウトと呼びます。

海で育ったらサーモンと考えると、トラウトなのにサーモン。そのまま日本語にすると鮭鱒なのでわかりにくい!海鱒と呼ぶ場合もあります。

そして、養殖なので旬は・・・ありません。いつでも美味しくできる!とも言えます。

チリ産 サーモントラウト(トラウトサーモン)

地球の裏側ということもあり、冷凍で輸入されます。

アトランティックサーモン

タイセイヨウサケ=アトランティックサーモン!

タイセイヨウサケはアトランティックサーモン、サーモンと呼ばれます。

世界にサーモンの生食が広がったのはノルウェーが日本にサーモンを食べてもらおうとしたのが発端。

なので、サーモンというとこっち!と考えている人も多いです。

何しろノルウェーを中心に世界で260万t/年生産されています。先ほどのトラウトは25万t/年なので、生産量は10倍です!)

こちらも養殖なので旬は一年中!

ノルウェー産サーモン。流通量は生鮮:冷凍=7:1の割合で生の食感が楽しめる状態を重視しています。

サクで買ってきて刺身を引くと・・・

向きによって模様が変わります。上が好き?下が好き?

 

でも・・・こんな脂がたっぷりのサーモン・・・太らないの??という人は、「こちら」から「脂には太る油と太らない脂がある!DHAやEPAでは太りません!」を読んでください。

サーモンと鮭の違い 鮭は刺身で食べてはダメ?

名前や育ち方で大きさが変わる事は、「なんだか変だなぁ」ですみますが、生食には注意が必要です。

サーモンは養殖、鮭は天然で使われることがほとんどです。

日本で獲れるシロザケはアニサキスがいるため、生食はダメです。

冷凍か加熱で、ルイベやチャンチャン焼きで上手に利用してきた文化があるのは有名ですね。

ノルウェーやチリなどの海外から運ばれてくるサーモンは、養殖されているのでアニサキスがおらず、そのため生食で食べることができます。ソコも少し注意しながら、楽しみましょう。

なお、アニサキスには口がないけれど、「胃を食い破る!」のようなファンタジーを広めて恥ずかしい思いをしたり、「シメサバにすればアニサキスは死ぬ!」と勘違いして自宅で自爆しないために、アニサキス情報を「こちら」からどうぞ。

結局・・・鮭と鱒はどう見分けるの?

同じ種類でも♂♀、婚姻色などで色や形が違う。

川育ちか海育ちかで大きさが変わる。

自然状態で育っていた時代にも名前に混乱があった。

様々な国で養殖されて、さらに混乱するようになった。

和名も英名もアダナのようなもので呼び方が違う。

一尾を見る機会は少なく、切り身では見分けにくい。

以上の事から・・・パッと見てわからないので産地などで判断していくのが結論になりそうです。

まずはアトランティックサーモンとトラウトサーモンを食べ比べる事からスタートしてもいいかもしれませんね。

または・・・鮭の甘口辛口の違いを知ってから「鮭」を食べたい方は「こちら」へ。

鮭の博物館情報 イラストや写真で比較できます。

イヨボヤ会館 新潟県村上市 日本で最初の鮭の博物館

千歳水族館 北海道千歳市 日本最大級の淡水魚水族館

札幌市豊平川さけ科学館 北海道札幌市 大都市札幌を流れる川で自然産卵する鮭を観察

標津サーモン科学館 北海道標津郡 世界の鮭の仲間30種類以上を展示

サーモンミュージアム WEB 文化から環境まで鮭だらけ!110問の問題正解者は間違いなく鮭博士です。

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