1月6日は佐久鯉誕生の日

「佐久鯉誕生の日」と佐久鯉文化

佐久ホテル 館主 篠澤明剛

長野県佐久地方は、高冷地で水が清らかなため、良い食用鯉が育つことから、鯉料理文化が開花し、「信州佐久の鯉太郎」という歌謡曲とともに、全国にその名が知れ渡りました。

佐久鯉

その鯉の歴史としては、江戸後期に岩村田藩主らが大阪の淀川産の鯉を佐久に持ち帰り、養殖したという説が、様々な書籍やパンフレットに書かれ、その情報が一般的でした。しかしこの「淀川鯉」に関する文献は存在せず、これは伝説のような話だと言う見解もありました。

一方、佐久ホテルの創業は室町時代で、明治時代にホテルを名乗るようになりましたが、鯉料理は古くからご提供をしておりました。ホテルの敷地内には土蔵があり、私がその整理をしていたところ、一通の古文書が出てきました。そこには鯉の文字と江戸中期の年号や私の先祖の名前が入っておりました。早速、鑑定をしてもらったところ、当館に伊勢神宮の福島鳥羽大夫神官を招き、鯉こくなどを食べて頂いたという内容でした。この文献は淀川鯉伝承より80年ほど古く、しかも詳細な内容が書かれていたため、鯉料理を提供した1月6日を佐久鯉誕生の日として日本記念日協会に申請を致しました。

明治時代の佐久ホテル

日本記念日協会では早速、国の内外の審査を進め、約1ヶ月で認証を完了されました。当館ではこれを記念して鯉料理の無料提供や、古文書披露など、さまざまな企画を実施しました。また日本記念日協会でも、この日をホームページやカレンダーなどで広くPRをして下さいました。 当館では、佐久鯉誕生の日に鯉のキーホルダーをお客様に進呈する企画を継続させて頂きました。また、三重県の伊勢神宮にもお伺いして、佐久鯉料理と佐久鯉感謝の小碑を当館から奉納させて頂くことができました。

その後、少々困った事も起きました。当館の土蔵を整理していたところ、また鯉料理に関する古文書が出てきました。それは当館から小諸城主に鯉料理を献上したという内容で、その年代は、福島鳥羽大夫文献より102年も古い江戸時代初期のものでした。早速、日本記念日協会に相談をしたところ、登録記念日は変更ができないという事なので、今まで通り、1月6日を記念日として継続することになりました。

江戸時代から伝わる献上献立表

最近は、福島鳥羽大夫の子孫の方が当館に来館され、鯉料理をご堪能下さいました。「約270年ぶりに佐久鯉と出会った」と感激をされておりました。なお、その後も当館の土蔵の中からは、続々と鯉料理に関する文献がでてまいりました。それは江戸中期から明治、大正、昭和の接待料理が中心で、とても貴重な資料となりました。

ところで、鯉は古代から各地で食べられてきました。しかし、鯉料理を約400年ずっとお客様に提供し続け、その文献が多数残っているという例は、当館以外に世界的に例がないということで、ギネスブックに「世界最古の鯉料理店」としての申請を行っております。

佐久ホテルの鯉料理

これからも佐久鯉の魅力を発進し続けて、多くのお客様にご満足を頂ければ幸甚であります。また佐久地方では学校給食で佐久鯉を食材として用いる学校もありますが、ぜひ、子供達にも郷土の味や歴史や文化を知って貰いたいと願っております。それに鯉は栄養面も優れています。中国では「薬魚」としても珍重されております。特に鯉のビタミンB1は鶏卵の16倍、ビタミンEは10倍、たん白質は5倍、カルシウムは2倍とも言われますので、健康志向のこの時代に多くの皆様に美味しい佐久鯉をぜひ召し上がって頂きたいものです。

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