「魚を獲りに出かけよう」 トビウオすくい体験記 2017夏
トビウオすくい体験
5-7月頃に、静岡県伊豆市・沼津市、和歌山県串本町、島根県松江市、鳥取県岩美町、宮崎県串間市などでツアーが組まれている「トビウオすくい体験」。
地域や時期によってお値段も3,000円~6,000円/人程度と異なりますが、2017年に静岡県伊豆市の土肥漁港で行われた体験ツアーに参加した内容の紹介です。
普段お店で見ているトビウオは、ヒレが破けたりしています。それもそのはず。網の中で他の魚に押されたり、逃げようと暴れたりするから。
一尾ずつ取ることでヒレが美しいまま観察できるのがおススメ!なのです。
トビウオをすくえるか。救えるか?
当日は日曜日の20:00出船、21:30に帰港でした(終了後に自宅へ180Km運転し、数十匹のトビウオを下処理することを考えると翌日の出社が危ぶまれましたが、シーズン最終日程という事もあり強行しました)。
日曜夜開催にも拘らず、定員50名ほぼ満席で3隻が出船。
大人1人の参加は私だけで、静岡からの家族での参加がほとんどでした。
武器である直径50-60センチの「たも網」を渡され船に乗り込み、10分程度沖に出たところで誘魚灯が付き、ちらほらトビウオの姿が見え始めます。
船めがけて一直線に飛んでくるトビウオ、泳いで船に近づいてくるトビウオが観察できる中、近くを泳ぐトビウオを発見!見事にネットインした次の瞬間、竿がボキリと折れ、2メートル程度の網が半分の長さになりました。
替えの竿は無く、早くも試合終了。記憶より記録に残そうと唯一の収穫になりそうなトビウオ撮影に頭を切り替えます。
やはり生きている魚は目が透き通っていて綺麗です。鱗も青い色も綺麗です。
頭をつかみ、撮影する角度を考えていると、ビシッとトビウオが暴れ・・・海の中へチャポン。
結構ゆっくりと沈んでいく感じですくえそう!近くの網を持った小学生に「ソコ、トビウオ オチタ!」と指差して伝えるも、トビウオは船の下に潜ってしまい、漢字違いの「トビウオ救い」が達成されました。
一連の行動を見ていた小学生を含め、周囲の視線と沈黙が苦しかったものの、オトナとして「最後まで諦めない姿勢」を見せ、短いタモ網で残り1時間ねばり、トビウオを2匹追加できました。近くの小学生は5人で17匹捕まえており大漁。日頃の行いの差が出たようです。
とはいえ、エイ、サメ、ダツなどの他、水面を飛ぶコウモリも観察でき、トビウオ以外の光に集まる生物等も楽しめる体験になりました。
トビウオを観察!
トビウオはムナビレが滑空するために広がるのが有名ですが、飛び立ったり加速するために尾びれが下だけ長い事も分かります。
前から見ると、船のような形をしている事もわかります。
往復のガソリン・高速代を考えると、超高級魚になりましたが、初夏から夏にかけて魚屋さんやスーパーで100円ぐらいで手に入れられることもあるので、姿も楽しみながらトビウオを食べてみて下さい!
食べる前にこんな感じで、さわって楽しんでから、食べると2度楽しめますよ!
トビウオをさばきながらジックリ楽しむコツは「こちら」
知り始めると気になる、トビウオの飛距離なんと数百メートル!は「こちら」