水産物と放射能 心配しなくて大丈夫!

福島の魚。放射能・放射線は大丈夫??

全く心配する必要はなく、健康被害で考えるとタバコや飲酒、野菜不足の方がリスクがある状況です。

国際基準は年間1ミリシーベルトを越さない基準としていますが、現在国内で食べ物からどの程度影響があるか2019年に調査したところ、福島県に住む人で0.001ミリシーベルト、東京に住む人で0.0006ミリシーベルトで全く問題ないレベルでした。その後2025年までもこの数値は変化ありません「こちら」

現在も毎日市場に並ぶ魚全種類の検査を行って問題がない魚介類を出荷しているので、安心して食べてください。

そもそも放射能、放射線とは?

放射性物質から放射線が出ます。放射能は、放射線を出す能力の事で、単位は「ベクレル」です。

放射線はエネルギーや光のようなモノで、人体に当たって影響が出る度合いの単位は「ミリシーベルト」です。

放射線を受けると何が起こる?

放射線を受けるとDNAの一部が壊れることがあり、それを補修する際にミスが起きるとガンが生じる可能性があります。

が、そもそも人の体の中では毎日1-100万の損傷と修復を繰り返しています。

放射線が強すぎて修復が間に合わずに細胞が死んでしまう可能性もあります(少しなら他の細胞がカバーする)。

そもそも宇宙からも放射線は降り注いでいて、地面や空気からの影響もあるので、ゼロにすることはできません。

世界平均で年間2.4ミリシーベルト、日本は2.1ミリシーベルトを生活する中で受けています。

飛行機に乗ると地上よりも放射線の影響は大きくなります(東京→ニューヨーク間で0.1ミリシーベルト等)。

タバコなど他の発がん性物質も同じようにDNAを傷つけているので、それらのリスクを考えて計算する事で、年間、何ミリシーベルトまでなら大丈夫という国際基準が決められています。

放射線を影響を小さくするには?

光・電球のイメージだと分かりやすいです。

〇さえぎる

放射線の種類によって遮ることができるモノが異なります。

アルファ線 :紙一枚で防げる

ベータ線  :プラスチックで防げる

ガンマ線  :コンクリートで防げる

〇離れる

放射性物質から離れると、広がっていくので放射線量は小さくなります。

〇時間をかける

放射線を出す能力は時間と共に小さくなるので、時間をかける方法です。

放射性物質により半減期は異なります。

年間1ミリシーベルトを守るための食品の基準 日本と世界

日本では放射能の食品に許容される基準は、食品1kgあたり100ベクレル(セシウム134・137)以下で、水産物もこの基準値が適用されます。たくさん飲む水や牛乳、乳児用の食品はさらに厳しい基準です。

他の国と比較しても、非常に厳しい基準です。

これは、国産の飲食物が全てこの基準だったと仮定して、それを食べた場合でも年間1ミリシーベルトを越さないための基準としているからです。

現在国内で食べ物から被爆している量を2019年に調査したところ、福島県に住む人で0.001ミリシーベルト、東京に住む人で0.0006ミリシーベルトで全く問題ないレベルでした。

福島県の港で、漁獲があった魚は毎日全種類検査をしていて、2025年10月時点で累計16万検体の検査をしたり、国の基準より厳しい50ベクレルの独自基準で運用しているなどの努力があって、消費者の皆さんの安全を保っていると考えることができます。

※川の魚は基準値(100Bq(ベクレル)/kg)を超える検体数が一部で見られるため、これらの種類は出荷されません。時間が解決してくれるはずです。

他の発がん性物質と比べてみたら??ミリシーベルトで考える!

ちょっと乱暴ですが、放射線の影響って、どれだけ恐ろしいの??という感覚として「環境省」が公開しているので参考に。

タバコや野菜不足もガンの可能性を高めます。

たばこの喫煙:1000-2000ミリシーベルト

受動喫煙  :100-200ミリシーベルト

大量飲酒  :500-1000ミリシーベルト

肥満    :200 ~ 500ミリシーベルト

野菜不足  :100 ~ 200ミリシーベルト

あれ?1ミリシーベルトって・・・・。

心配しすぎずに、バランスよく、タンパク源である魚を積極的に食べましょう!

 

他の地域は??

水産庁では、北海道から神奈川県までの太平洋岸の都道県の産物の放射能検査結果」を合算して公表しています(一部沖合など水産庁の独自調査も含む)。(淡水魚種には、栃木・群馬県も含む)

より詳しく知りたい方は下記もどうぞ。

放射能と魚のQ&A(水産研究・教育機構)

 

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