生食用と加熱調理用の牡蠣 カキの表示の違いは? ノロウイルスは大丈夫?
見た目は同じ、生食用と加熱調理用の違い
「生食用」と「加熱用」は鮮度は関係ありません。見た目が同じでも中身が全く違います。料理によって使い分怪我重要です。
生食用カキ
地域によって方法が違いますが、安全性を高める工夫がされています。
①水質が基準内で安全だと事前確認された海域で獲られた牡蠣
②紫外線やオゾンで殺菌した海水を循環させ、カキの中腸線に濃縮されたウイルスをドンドン排出させて、加工場毎に定めた生食用カキの菌規格にしています(紫外線殺菌は直視すると網膜剥離するほどの威力だそうで、太陽光のイメージとはレベチな殺菌能力です)。
リスクがありますが、加熱すれば問題ありません。
加熱用の方が鮮度がいいから加熱用を生で食べたほうがオイシイ≒豚肉を生で食べるようなもの。
自殺行為の典型例です。
噂に惑わされず、生食するならば、しっかり生食用に管理されたカキを食べてください。
値段の差は数百円。自分の健康のためにも、ケチらずに。
加熱用と生食用どちらがオイシイ?
食べ方・調理方法がそもそも違うので比べられません。
刺身が好きか煮つけが好きかという、人による好みに近いかもしれません。
それよりも太り具合や、何年目の牡蠣、地域で選んだ方がオイシイ牡蠣に出会えます。
フライの中身は加熱不十分なことがあるため、生食用でカキフライを作る人もいます。
生牡蠣を食べるときに注意するコト
牡蠣殻が入っている場合もあるので、真水で流してから、水分をペーパーでふき取るのがおススメ。
全く同じものを食べても体調や個人によって体調が変化する場合があるので大量に食べすぎない事。
生ものは元気な時に適度にバランスよく食べるのが基本です。
自分で獲った牡蠣はオイシイ?
波打ち際の牡蠣。まずは獲っていい場所なのか確認しないといけませんが、もう一つ大事なのが貝毒です。ノロウイルスは加熱すればやっつけられるけれど、貝毒の中には加熱してもなくならないものも。詳しくは「こちら」で。
ついでに「牡蠣が原因と決めつけないで!ノロウイルス」については「こちら」。
実はノロウイルスは牡蠣以外由来が90%。牡蠣を犯人と決めつけていると・・他の原因のノロウイルスリスクを見落とすことになります。ケーキでノロウイルスってどういうこと?と気になったら読んでくださいね。
食を安全に楽しむには知識も必要です。とはいえ覚えきれないので、忘れてしまったら読んでくださいね。
生食用カキの衛生基準
一般生菌:5万以下
大腸菌群:カキ100g中230以下
腸炎ビブリオ:カキ1g中100以下
保存温度:10℃以下