メルマガ ととけんの「魚の知識の腕試し!」  2021.01~

日本初の一般向けの魚の検定として2010年に誕生した「日本さかな検定(愛称:ととけん)」は、世代を超えて楽しめる検定として毎年1回開催してきましたが、今年秋の第12回開催をもって最終回とすることとなりました。これまで“ととけん”を支えていただいてきた、すべての方々に心から感謝いたします。

ととけんからのお知らせ

1、第12回日本さかな検定、 “ととけん THE FINAL” 石巻 、東京、名古屋、大阪 、佐伯(さいき・大分県)にて10月31日(日)開催。試験会場にて受検者に、最終回記念プレゼントを実施!
 【受検者全員】  伊藤柚貴くんさかなイラストグッズ、特製ミニステッカー。

 【小学生以下のお子様】 おさかなぬりえ(大日本水産会提供)

最終回を飾るポスターは、大日本水産会とのコラボ企画。イラスト提供は、最年少1級合格者の伊藤柚貴くん。

2、 大日本水産会月刊誌『水産界』にて、弊会代表理事・尾山雅一が季節を味わうさかな歳時記のコラムを連載しています。11月号は越前がにとカキを予定しています。(10月号の掲載はこちらから)

また、『水産界』9月号では、ととけんTHE FINAL開催についても紹介されました。(紹介記事はこちらから)

さて、今月の問題にチャレンジ!さあ、あなたの魚の知識は何級レベル?

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.38(2021年10月)NEW‼

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.37(2021年9月)

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.36(2021年8月)

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.35(2021年7月)

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.34(2021年6月)

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.33(2021年5月)

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.32(2021年3月)

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.31(2021年2月)

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.30(2021年01月)

 

※ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.29(2020年12月)以前の問題はこちらへ。

 

メルマガ2021年10月号

 

 

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.38(2021年10月)

※答えは質問のあとに。

 

3級(初級)

徳島県ではボウゼと呼ばれるこの魚の稚魚は、なんとクラゲの傘のなかで育ちます。外敵から身を守るためにクラゲとともに生活し、そのクラゲをエサにしてしまうためクラゲウオの名がある魚を選びなさい。

写真提供:徳島県水産研究課

①イボダイ  ②クロダイ  ③スズメダイ  ④ブダイ

 

2級(中級) 

どこか懐かしい日本の漁村の原風景が今も残る京都・伊根町。「イカ干しと赤灯台」は秋の風物詩のひとつとして写真愛好家にも人気のアングルです。地元では秋イカとも呼ばれ、肉厚で甘みがありモチモチした食感が特徴のイカを選びなさい。

写真提供:京都府漁業協同組合

①アオリイカ  ②カミナリイカ  ③スルメイカ  ④ヤリイカ

 

1級(上級)

下図は、晩秋に訪れたある地方の居酒屋の品書きの一部です。この地を選びなさい。

①鶴岡  ②新潟  ③金沢  ④福井

 

 

 

解答と解説

3級(初級)

【解答】①イボダイ

【解説】ボウゼの標準和名はイボダイ。エラ後方の黒い斑紋が、お灸(やいと)の跡のイボのように見えることが、名の由来とされている。鮮度を見分けるポイントにもなっており、この斑紋が濃くてはっきりしているほど新鮮である。ボウゼの姿寿司は徳島 の祭りには欠かせない。

 

2級(中級)

【解答】①アオリイカ

【解説】アオリイカは京都・丹後地方では秋イカと呼ばれ“丹後・旬のさかな”でも、秋のさかなに選ばれている。家々の軒先に一夜干しの秋イカが並ぶ風景は、丹後の秋の風物詩。アオリイカは団扇のようなヒレの形が、馬具の障泥(あおり)に似ていることから名がつけられた。

 

1級(上級)

【解答】③金沢

【解説】ブリの幼魚、フクラギやバイ貝は富山湾の幸。能登半島近海で獲れるマダラ(白子)、アオリイカ、ミミイカ。“サワラの漬け”のサワラは石川でいうカジキのこと。“サバいしる干し”のいしるは、能登半島に古くから伝わるイカやイワシの内臓を塩漬けにして自然発酵・熟成させてつくられる魚醤である。本日のおすすめにある“かないわ香箱”はズワイガニのメス、香箱ガニのことで、なかでも金沢沖沿岸で漁獲したものを金石香箱の名でブランド化している。身の大きさとしっとり感、甘みの強さは格別。内子と呼ばれる卵は通好みの味わいで、酒の肴に最適と地元で愛される冬の味覚だ。

 

 

 

メルマガ2021年9月号

 

 

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.37(2021年9月)

※答えは質問のあとに。

 

3級(初級)

瀬戸内海では春を告げるこの魚、丹後の海では秋から冬に旬をむかえます。京料理には欠かせない白身魚といいたいところですが、じつはサバと同じ赤身魚です。この魚を選びなさい。

写真提供:京都府漁業協同組合

①イサキ    ②コノシロ    ③サワラ    ④ボラ

 

2級(中級) 

日本海を望む兵庫県但馬地方の香美町で見つけたポスターです。この香住ガニの正体を選びなさい。

①ズワイガニ オス    ②ズワイガニ メス    ③タラバガニ    ④ベニズワイガニ

 

1級(上級)

岡山では金持ちのことを分限者(ぶげんしゃ)といい、祭りには大きなエビをどれだけたくさん使うかを競い合う“分限者寿司”が振る舞われます。地元ではオオゾウエビと呼ばれ、祭り寿司に華をそえるエビを選びなさい。

写真提供:JF全漁連

①イバラモエビ    ②クマエビ    ③スジエビ    ④ヨシエビ

 

 

 

解答と解説

3級(初級)

【解答】③サワラ

【解説】サバ科のサワラは成分値などからも赤身魚に分類される。瀬戸内海で産卵した稚魚が成長すると、日本海や太平洋の外海へ移動し北上する。西日本がおもな産地であったが、温暖化の影響もあり東北などでも漁獲が多くなり、冬にとれる寒ザワラも好まれている。

 

2級(中級)

【解答】④ベニズワイガニ

【解説】関西で香美町の香住漁港のみで水揚げされるベニズワイガニを、“香住ガニ”と呼ぶ。ベニズワイはむき身などが加工され、フレーク、棒肉、コロッケなどになるが、“活けもの”を生で、またはゆでたてで食べても非常に味がよいので、生鮮品としての流通が拡大している。香住に揚がるベニズワイは、養分が豊富な海洋深層水で育つため、身が詰まり甘みが強く、みずみずしい。ゆでガニだけでなく鍋、焼きガニ、カニ刺しなど、松葉ガニ(ズワイガニのオス)同様、さまざまな調理法で味わえる。なかでも、刺身は松葉ガニをしのぐ味をもつ。松葉ガニに比べて漁期が9カ月と長く、また漁獲量も松葉ガニより多いため、比較的リーズナブルな価格であるのも嬉しい。毎年9月中旬は香住ガニまつりが開かれていたが、コロナ禍で2年連続中止となった。

 

1級(上級)

【解答】④ヨシエビ

【解説】ヨシエビは岡山県を代表する名物エビで、関東地方ではなじみが薄いが西日本、なかでも瀬戸内では広く知られたエビ。沿岸域で獲れる15cm以上のものは“オオゾウエビ”と呼ばれ、地元ではクルマエビをしのぐ人気という。岡山では祭り寿司に、大きなヨシエビをふんだんに使い豪華さを競う。また、祭り寿司にはこんな逸話がある。江戸の昔に倹約令が発せられ、豪華な具をのせた祭り寿司が禁じられた。このため、すし桶の底にヨシエビをはじめママカリや焼きアナゴ、モガイの煮貝などの海の幸を敷き詰めて、一番上に白い酢飯をのせて隠したという。これが岡山名物“かくしずし”というわけだ。

 

 

 

メルマガ2021年8月号

 

 

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.36(2021年8月)

※答えは質問のあとに。

 

3級(初級)

“海の米”“海の牧草”といわれ、世界中の海の生態系を支えるタンパク資源でもあります。私たちの食生活に欠かせないこの魚を選びなさい。

①マアジ  ②マイワシ  ③マサバ  ④マダイ

 

2級(中級) 

写真は、夏のフグとも呼ばれる魚を正面から撮ったものです。顔に似合わず、透き通るような白身の、この魚を選びなさい。

①アンコウ  ②ヒラメ  ③マガレイ ④マゴチ

 

1級(上級)

この貝を有名にしたのは、高知県でのチャンバラガイという呼び名でしょう。静岡県から沖縄県まで、地域的な産物であるこの貝を選びなさい。

①アカニシ  ②イタヤガイ  ③ヒオウギガイ ④マガキガイ

 

 

 

解答と解説

3級(初級)

【解答】②マイワシ

【解説】マイワシは、1980年代後半には日本の総漁獲量の3割を占めるほどたくさんとれていたが、2005年には1980年代の100分の1以下にまで落ち込んだ。近年は、復活しつつある。刺身や塩焼き、揚げ物、煮物にしておいしいだけでなく、「イワシ百匹、頭の薬」と古くから言われるように、栄養が豊富な魚でもある。

 

2級(中級)

【解答】④マゴチ

【解説】フグのように締まった身のマゴチは、薄造りや洗いにもよく使われ、透き通るよ

うな白身の締まった身質とその味わいから夏フグの異名もある。砂底にもぐって暮らす魚で、背は保護色の砂色、体長40cmくらいのものが多い。江戸前ものも健在で、東京湾の内湾にある竹岡や富津、小柴などから活魚で入荷し、また船釣りの対象としても人気が高い。

 

1級(上級)

【解答】④マガキガイ

【解説】味がよく名前がユニークなので酒肴として人気が高いマガキガイは、高知県や愛媛県南予地方の居酒屋では定番メニューだ。殻の長さは6cm前後、ゆでたり、煮付けたりして出てくる。身(足)は貝殻から取り出しやすく、そこそこに大きい。熱を通した身には適度な甘みがあり、貝臭さがほとんど感じられず、ワタが非常にうまくて、身のほうが脇役的。地方名のチャンバラガイは、“ちゃんばら映画”からくる呼び名。生きのいいときに長い爪状のふたをよく動かす様子が、“ちゃんばら”の刀をふり回しての立ち回りを思わせるところからついたという。

 

 

 

メルマガ2021年7月号

 

 

さて、今月の問題にチャレンジ!さあ、あなたの魚の知識は何級レベル?

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.35(2021年7月)

※答えは質問のあとに。

 

3級(初級)

山陰地方の夏の風物詩「白イカ」。墨袋を除いた鳥取墨なし白イカは「白輝姫(しらきひめ)」の名でブランド化され、調理中に墨を洗い流す必要がなく、まな板や服を汚さないと好評です。このイカの種類を選びなさい。

ⓒ鳥取県

①アカイカ   ②ケンサキイカ   ③コウイカ   ④ホタルイカ

 

2級(中級) 

仕込みの技術が問われる江戸前寿司の代表的なネタになる魚です。酢と塩を使い、絶妙の加減で締めたときにだけ極上の味になるといわれるこの魚を選びなさい。

①コハダ   ②サッパ   ③シログチ   ④ボラ

 

1級(上級)

熊本県の西側、九州本土と天草諸島に囲まれた八代海は昔から“魚湧く海”といわれ、魚介類の宝庫として知られます。地元名物の天丼でもおなじみのこの魚介が、地理的表示(GI)保護制度に熊本県の水産物として初めて登録されました。この魚介を選びなさい。

道の駅たのうら お食事処 たばくまん 提供

①アナゴ ②コノシロ   ③タチウオ  ④ハモ

 

 

解答と解説

3級(初級)

【解答】②ケンサキイカ

【解説】鳥取県などの山陰地方ではケンサキイカのことを白イカと呼ぶ。弾力があり、濃厚で甘みが強く、夏を代表する味覚。刺身、煮つけ、いため物などで味わいたい。鳥取墨なし白イカの「白輝姫(しらきひめ)」は、漁獲後すぐに専用の器具を使って墨袋を取り除く。調理中に墨を洗い流す必要がなく、まな板や服を汚さない、流通や販売のときも扱いやすいというメリットがあり、人気がある。

 

2級(中級)

【解答】①コハダ

【解説】シンコ、コハダ、ナカズミと名前を変えながら成長するコノシロ。コハダがとりわけ江戸前の寿司職人たちに愛されているのは、寿司になることで初めて旨さの極みに達するという特性にある。コハダは酢と塩で締めることで、えもいわれぬ旨みを引き出すことができる。魚のサイズや脂ののり具合、また季節によっても振り塩の加減を微妙に変える。酢飯のふくよかな甘みと相性がよく、酢と塩の絶妙な塩梅を楽しむ魚である。まさに「鮨は小鰭に止めを刺す」。

 

1級(上級)

【解答】③タチウオ

【解説】別名「不知火海」とも呼ばれる八代海は、波がおだやかで温暖な気候の内海で、海水中の養分が豊富なため極上のタチウオを育む。JF芦北町漁協の「田浦銀太刀」が2019年12月に、地理的表示(GI) 保護制度に該当する水産品として農林水産省によって登録された。田浦銀太刀は芦北町の田浦沖や八代海などで漁獲し、田浦漁港で水揚げした釣りタチウオ。締まった身質や光沢のある銀白色の魚体が特徴。熊本市内の地方卸売市場では他のタチウオと比べて約5割の高値で取引があるという。タチウオは、地元では親しみも込めて「たち(太刀)」と呼ばれることが多い。不知火海沿岸ではよく知られており、地域に密着している食材なのだ。

 

 

 

メルマガ2021年6月号

 

さて、今月の問題にチャレンジ!さあ、あなたの魚の知識は何級レベル?

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.34(2021年6月)

※答えは質問のあとに。

 

3級(初級)

この魚のおいしさを表す「六月の    は絵に描いたものでも食え」の下線部にふさわしい魚を選びなさい。

①かます  ②きす  ③ぐち  ④こち

 

2級(中級) 

ある魚の若魚のときの姿で、縞模様がイノシシの子どもと似ているため“ウリボウ”と呼ばれます。成長するとこの縞が消え、体長40㌢前後に。梅雨時に脂がのり最もおいしい旬を迎える、この魚を選びなさい。

①イサキ  ②カツオ  ③ホッケ  ④メジナ

 

1級(上級)

その形から“海のパイナップル”とも呼ばれるホヤは、味だけでなく色も形も個性的ですね。この不思議な姿形をしたホヤとは一体何者なのか、選びなさい。

①棘皮(きょくひ)動物  ②原索(げんさく)動物  ③植物  ④軟体動物

 

 

解答と解説

3級(初級)

【解答】②きす

【解説】「六月のきすは絵に描いたものでも食え」といわれるように、6月、シロギスはまさに旬の盛りをむかえる。江戸前の天ぷらダネの定番だが、すしダネとしても抜群。昔の人が“海の鮎”と言ったように外観にふさわしい繊細な味がたのしめる。味だけではなく、キスはもともとナイーブな魚。鮮度も落ちやすく、環境の変化にも弱い。近年は漁獲量の減少にともない、海外からの輸入が増えている。すみかは内湾や浅い海のきれいな砂地。警戒心が強いため、波の動きなどを敏感に察知しながら、数匹ずつ群れながらゆっくり泳いでいる。昔から釣り魚としても人気抜群で、6月になると、砂浜には投げ竿がずらりとならぶ。

 

2級(中級)

【解答】①イサキ

【解説】夏到来を感じさせてくれるイサキ。6月から7月に旬を迎えることから「麦わらいさき」「梅雨いさき」とも呼ばれる。小さい頃は“ウリボウ”の名で親しまれるイサキは、伊佐木と表すが、背びれが鶏のとさかに似ているため、鶏魚と書かれることも。ピンク色がかった白身は、甘みがあり脂ののりもほどよい上品な味。海藻の豊かな岩礁地帯にすむ磯魚の証でもある独特の磯臭さがあるが、火が通ったとき、皮の旨みがいちだんと増す。初夏の磯釣りの好ターゲットながら、エサとりメジナをかわしての攻略となることが多い。

 

1級(上級)

【解答】②原索(げんさく)動物

【解説】ホヤは心臓や消化器官を持つれっきとした動物で、分類学的には「原索動物」である。全身を覆う硬い皮は被嚢(ひのう)と呼ばれ、植物を構成するのと同じセルロースでできている。頭頂部には2本の大きな突起がある。この突起の先端は、海中にいるときには、どちらも大きく口を開けているが、海からあげると口を閉じる。ホヤは生まれて数日ほど遊泳生活を送った後、残りの長い一生を付着生活で送る。適当にくっつくのではなく、暗いところを選んでいる。動物なのに、積極的に餌を求めたり、外敵から逃げる生活をせず、物陰から受け身で餌を待つ、ローリスク・ローリターンの生活を選んでいるのだ。 棘皮(きょくひ)動物はウニやナマコ、ヒトデなど。④軟体動物はイカ、タコ、貝類が属す。

 

 

メルマガ2021年5月号

 

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.33(2021年5月)

※答えは質問のあとに。

 

3級(初級)

5月中旬から有明海で見られる、求愛ジャンプのようすです。佐賀の郷土料理「須古ずし」にも使われ、有明海のアイドルといわれるこの魚を選びなさい。

①カジカ  ②ドジョウ  ③ムツゴロウ  ④ワラスボ

2級(中級) 

沖縄県の県魚であるグルクンは、生きているうちは回遊魚らしい青い背の魚ですが、興奮したり死ぬと赤い色になるため、ダイバーには青い魚、魚屋さんには赤い魚として認識されています。グルクンの標準和名を選びなさい。

   ①ウメイロ  ②エビスダイ  ③タカベ  ④タカサゴ

写真提供:ハットリ水産

 

1級(上級)

「日本一の貝の半島」といわれる渥美半島の伊良湖岬名物、大アサリ。磯のエキスたっぷりの大きな身は食べ応え十分ですが、実は大型のアサリではありません。この貝の標準和名を選びなさい。

①ウチムラサキ  ②サトウガイ  ③サルボウガイ  ④ホンビノスガイ

 

解答と解説

3級(初級)

【解答】③ムツゴロウ

【解説】佐賀県有明海の干潟では、5月中旬から6月にムツゴロウの求愛行動を見ることができる。 オスが体をひねり背ビレを広げてとび跳ねて、メスに求愛する。ムツゴロウはやわらかい泥の干潟に穴を掘ってすんでおり、潮が引いたときに巣穴から出て、干潟の珪藻類をけずり取るように食べる。産卵期は5~7月で、求愛が成功したら巣穴に横穴を掘り、約1万個の卵を産む。ムツゴロウの骨はやわらかく、地元でよく甘露煮にされる。この甘露煮が用いられるのが「須古ずし」。有明海にのぞむ米どころ、白石町の須古地区に世代をこえて500年以上受け継がれる押しずしだ。

 

2級(中級)

【解答】④タカサゴ

【解説】グルクンの標準和名がタカサゴであることは、あまり知られていない。漢字では「高砂」と書き、タカは岩礁、サゴは小魚を指し「岩礁の小魚」を意味する。沖縄では練り製品やから揚げでおなじみだが、沖縄以外では店先でお目にかかることは少ない。しかしながら最近、温暖化のせいか東京湾でもこのタカサゴの群れを見かけることが多くなったとのこと。タカサゴ以外にもアカヒメジなどが死んでから色が赤く変わる魚として知られている。

 

1級(上級)

【解答】①ウチムラサキ

【解説】形がアサリに似ていることから「大アサリ」と呼ぶ。殻の大きさが約10cmもある二枚貝で、殻の内側は濃い紫色をしていることからウチムラサキ。愛知県渥美半島は、東西に細く長く突き出したその地形から、表浜(太平洋)、内海(三河湾)でそれぞれ多様な貝が採れることで有名な地域だ。なかでも春に食べごろを迎える大アサリは、渥美を代表する特産品の一つ。身が厚く大ぶりなので、フライや煮付けなど幅広い料理に利用されるが、何といっても直火焼きがおすすめとか。醤油を数滴垂らして焼きたてを味わうと、ぷりぷりとした歯ごたえとともに、濃厚な旨みが口いっぱいに広がる。

 

 

メルマガ2021年3月号

 

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.32(2021年3月)

※答えは質問のあとに。

 

3級(初級)

平安時代の上流階級で流行った「貝覆い」は、対の殻しかぴったりと合わないハマグリのペアを探す、トランプの神経衰弱のような遊びです。一対になる貝の特徴からはまぐり料理が欠かせない行事を選びなさい。

①ひな祭り

②端午の節句

③七夕

④十五夜

 

 

2級(中級) 

主役のトゲクリガニやガサエビ(シャコ)に加え、ホタテ、イカ、サケ、サザエまで盛りだくさんの豪華なお重です。この花見弁当に舌鼓を打ちながら桜を愛でる地方を選びなさい。

写真提供:むらかみ仕出し店

①津軽地方(青森県)

②男鹿地方(秋田県)

③能登地方(石川県)

④丹後地方(京都府)

 

 

 

 

1級(上級)

岡山県以外ではほとんど食卓に上ることがないこの魚は、透き通った白身は旨みが強く大変美味なのですが、小骨が多いのが玉にキズ。「    の味、小骨がなければ献上品」といわれています。下線部に入る魚を選びなさい。

写真提供:JF全漁連

①カド

②ナカズミ

③ハダラ

④ヒラ

 

 

 

解答と解説

3級(初級)

【解答】①ひな祭り

【解説】3月3日のひな祭りには、ちらし寿司とハマグリのお吸い物が欠かせない。ハマグリの二枚の貝殻は、同一個体のもの以外とは決して合わないので、仲のよい夫婦の象徴とされ、夫となる人と生涯ずっと寄りそい幸せに暮らせますようにと女性の幸福を願って、ひな祭りや婚礼の席で縁起ものとして出される。ハマグリを漢字で「蛤」と書くのは、貝殻がぴったり「合う」ことから。江戸時代まで、上流階級では「貝覆(おお)い」の貝を嫁入り道具として持たせたという。

 

2級(中級)

【解答】①津軽地方(青森県)

【解説】ケガニの仲間、トゲクリガニはケガニほどには獲れず、産地限定の味。津軽の春にはこのトゲクリガニが欠かせず、花見の頃に出回るため「桜ガニ」とも「花見ガニ」とも呼ばれている。シャコというと東京湾や伊勢湾、瀬戸内海など比較的暖かい海の産物のイメージがあるようだが、国内では北海道の石狩湾以南の穏やかな内湾で、春から夏にかけてまとまって獲れる。この時期が産卵期にあたり、一番おいしい時期でもある。陸奥湾に揚がるシャコはガサエビと呼ばれ、やや大ぶりで体長15~20㌢。塩ゆでにして、山盛りになった姿を津軽の花見会場ではよく見かける。

 

1級(上級)

【解答】④ヒラ

【解説】ヒラは名のとおり平べったいニシン科の魚で標準和名、地方名ともにヒラといい岡山県の春のプライドフィッシュに選ばれている。薄造りにしても煮付けてもその上品で深い味わいには驚かされるというが、残念なことに岡山県以外で食べられることはほとんどない。その理由はハモに負けず劣らず小骨が多いこと。岡山ではヒラの調理法に欠かせない“骨きり”が受け継がれているため古くから親しまれ「ヒラの味、小骨がなければ献上品」といわれている。①はニシンの、②ナカズミはコノシロの成長段階名。③はサッパの地方名。

 

 

 

 

 

 

メルマガ2021年2月号

 

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.31(2021年2月)

※答えは質問のあとに。

 

 

3級(初級)

鬼はとがったものや臭気の強いものを嫌うという言い伝えから、節分の邪気払いとして、トゲトゲした柊の葉と焼いたある魚の頭を玄関に飾るならわしがあります。この風習を選びなさい。

①柊鰯  ②柊鯖  ③柊鰆  ④柊鰤

 

 

 

2級(中級) 

美しいものには毒がある!?孔雀の羽のように広げたヒレが美しいこの魚には毒があり、見つけてもすぐに触るなという意味でマテシバシという別名もあり要注意ながら、アラからいい出汁もとれるおいしい魚とか。山の神とも呼ばれるこの魚を選びなさい。

①オニオコゼ  ②カナガシラ  ③ホウボウ  ④ミノカサゴ

 

 

1級(上級)

都道府県別の1世帯あたりの消費量を表しています。(イ)の全国平均は年間685㌘で、(ア)の同2058㌘の3分の1程度です。この消費分布にあたる魚介を選びなさい(2016年総務省家計調査による) 。

 

①ア:アンコウ イ:フグ  ②ア:イカ イ:タコ   ③ア:サケ イ:ブリ  ④ア:マグロ イ:タイ

 

 

 

 

 

 

解答と解説

3級(初級)

【解答】①柊鰯
【解説】豆まきや恵方巻きは節分行事として全国的に有名だが、柊鰯は主に西日本にみられる習慣。立春を翌日にひかえた冬から春への節目となる節分は冬の最後の日で旧暦の大晦日にあたる。節分の次の日“立春”は 旧歴の元日なので、新しい年を迎えるにあたり魔除けをする風習が残っているというわけだ。鬼の嫌がる臭いが強いイワシをもくもくと煙を上げて塩焼きにして食べる。残った頭は柊の枝に刺し、柊のトゲとイワシの強い臭いで鬼を門前払いするもの。

 

2級(中級)

【解答】④ミノカサゴ

【解説】ミノカサゴは浅い岩礁域などに生息するカサゴの仲間。アラからいい出汁が出るのでみそ汁や潮汁がおすすめ。晩春のミノカサゴは脂のりが良く、刺身もおいしい。背ビレ、腹ビレ、尻ビレのトゲに毒があるので、むやみに触ってはいけない「待て暫し」の危険な魚として釣り人に知られている。調理する前はこのヒレのトゲを最初に切り取らなくてはいけない。比較的暖かい地域で定置網で水揚げされる産地限定の魚だ。

 

1級(上級)

【解答】②ア:イカ イ:タコ

【解説】イカ、タコともに、ほぼ漁獲量の多寡(たか)が地元の消費量に反映されている。「スルメイカの値段は八戸で決まる」といわれるように、漁獲量トップの八戸がある青森県が消費量も全国一で全国平均の2倍以上、4533㌘。2位以下は秋田県、新潟県、富山県、鳥取県の順。こう見ると、イカの消費量は東北と日本海側で多く、これらの地域は漁獲量も比例するように多い。

一方、タコの消費量が最も多いのは香川県で1001㌘。僅差の2位は大阪府で1000㌘。これに奈良県、北海道、京都府と続いており、関西が上位に多い。

 

 

 

 

メルマガ2021年1月号

 

ととけんの「魚の知識の腕試し!」vol.30(2021年1月)

※答えは質問のあとに。

 

 

 

3級(初級)

この魚介がお祝いによく使われるのは、長寿の願い以外にも、よろいかぶとの姿に似ていることから、戦国時代に武士に好まれていた名残ともいわれます。祝い料理や正月のお飾りなどによく用いられるこの魚介を選びなさい。

①イセエビ  ②ウチワエビ  ③シャコ  ④タラバガニ

 

2級(中級) 

「福溜(ふくだめ)」とも呼ばれるこの貝は、縁起の良さから含め煮などがおせちや節句の神饌(しんせん)に用いられます。伊豆大島産が東京都のプライドフィッシュに選定されているこの貝を選びなさい。

  • アワビ   ②シッタカ   ③トコブシ   ④ハマグリ

 

 

1級(上級)

クセのある?個性的な外見ですが、身はクセがなく熱を加えても硬くなりすぎず、おでこ部分をムニエルにすると柔らかくジューシー。関西では「えべっさん」と呼ばれるこの魚を選びなさい。

①コブシメ

②コブダイ

③ブダイ

④メガネモチノウオ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答と解説

3級(初級)

解答】①イセエビ
【解説】古くから、腰が曲がるまで長寿を願いエビを縁起ものとするのは日本特有の文化だ。なかでも、長く伸びたひげを持つイセエビは長生きの象徴に見立てて、長寿祝いの縁起ものとしてきた。祝い料理や、正月のお飾り、鏡もちの飾り付けにも用いられる。また、具足(ぐそく)の姿に似ていることから、具足海老ともいわれる。具足とは甲冑(かっちゅう)のことで、「甲」はよろい、「冑」はかぶとを表す。

 

2級(中級)

【解答】③トコブシ

【解説】北海道の南部から九州まで全国に分布するせいか、地方名が豊富にあり、何年たってもアワビのように大きくならないことからセンネン(千年)、マンネンアワビ(万年鮑)といった別名も。

同じミミガイ科のアワビとトコブシは親子かと思うほどよく似た形をしているが、別物。味は似ているが、トコブシは熱を加えても硬くならず含め煮や蒸し物にしてもやわらかくおいしい。

 

 

1級(上級)

【解答】②コブダイ

【解説】寒い時期に味が良くなるため「カンダイ(寒鯛)」と呼ばれる。ウロコは硬いけれどはがしやすく、骨もあまり硬くない。寿命は40~50年の長寿魚だ。生まれた時はすべてメスの雌性先熟で、体長50cm以上になるとコブが出てオスに変わる。希少なおでこの部分のムニエルはやわらかくてジューシーで無類の旨さとか。気になるコブの中身は脂肪。大きい方が味が良いとされる。

 

 

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