水産業って何?

海の恵み「魚」を取り続けると減ります。魚をずっと食べていくために、
地球環境を考えている工夫とは?

養殖(ようしょく:育てる漁業)の種類② エサをあげない養殖 

エサをあげない養殖 無給餌(むきゅうじ)

「養殖」と聞くとエサを与えている風景が思い浮かぶ人が多いかもしれませんが、ホタテや牡蠣、海苔、昆布等のように、エサを与えずに収穫する無給餌養殖の一例を紹介します。

エサは与えませんが、ヒトが、魚介類の住む場所を提供する形です。

太陽の光や海のプランクトンを栄養に成長させ、大きくなったところを収穫する方法です。

たとえばカキの場合、ホタテの殻を海の中に吊るし、カキの幼生が付着してからそれを育てます。

海中に吊るすための穴が中央に空いたホタテガイの殻。

2mm程度の牡蠣の幼生が70-80個付着している様子がわかります。

成長して収穫されたカキ。

住む場所を提供することで、本来であれば成長できていなかったカキが成長したことになります。

カキの養殖

食べる量が増えるように色々な方法が昔から考えられてきました。

石まき:石を置いておくと、そこにカキが付くので収穫できる。潮が引く浅い海だけでしかできない。

ひび建て:竹をさしておいて、そこにカキが付いて育ちました。石まきは海底だけ。竹は海面近くでも下記が育つので多く育ちます。

垂下式(すいかしき)海面から垂らしたひもなどにカキを浸けて育てる方法。より深い場所でも育てることができるため、収穫量が増えました。

このようにすることで、安定して収穫ができる可能性が高まり、皆さんが食べることができます。

他にも餌をあげない養殖方法があるので、調べてみて下さいね!

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