二枚貝が開く理由 貝の構造から考える!
貝が開く理由
貝は「蝶つがい」の部分に「靭帯:じんたい」があり、常に貝を開ける方向に力が入っています。
ホンビノスを酒蒸しで食べた跡。身がなくなっても閉じません。
貝と貝の間の黒い部分が靭帯です。
この靭帯をピンセット等でガリガリ剥がすと、ピッタリと閉じるようになります。
左・靭帯を取った状態。靭帯を取ると白い貝殻部分が見えてピタッと閉じる。
右:靭帯あり。黒い靭帯が見える。
貝が閉じる理由
靭帯は貝が開く力が働いていますが、貝柱が貝殻と貝殻を引っ張る事で閉じます。
弱ってくると少し貝が開くのは、貝柱の力も弱るため。
死んでしまうと貝柱の力が無くなり、開いてしまいます。
死んだ貝・貝殻だけの貝は開いていて目立つので、出荷前に除去されることがほとんどです。
貝が開く理由
貝殻と貝柱を外すことで、靭帯の開く力だけとなった貝は開きます。
生のままであれば貝柱を切れば開きます。
熱を通すと、貝柱がキュット縮んで貝から外れる事で、開きます。
冷凍すると、貝柱の閉じる力が無くなるので、靭帯の力で自然と開きます。
貝は冷凍してもそこまで劣化しません。
↓潮干狩りで取ったホンビノスを冷凍して、流水2分で解凍した状態です。
貝柱の力が靭帯の力に負けて開くようになりました。
では・・・閉じている貝を食べていけない理由は?「こちら」から!