ブリヒラ、クエタマ・・・ハイブリッド種とは??
ブリヒラとは・・・
ブリ(メス)とヒラマサ(オス)の交雑種(ハイブリッド)です。
↑脂のノリが特徴のブリ
↑ブリブリの食感が特徴のヒラマサ
ブリの「脂乗り」とヒラマサの「歯ごたえのある食感」を同時に味わえるのがブリヒラです。
自然界でもごくごくまれにブリヒラが獲れるようですが、数が少ないので一般には出回りません。
そこで技術を使って皆さんが食べられるように開発・養殖されたという事です。
タマクエ・クエタマとは?
成長が早く、3m近くにもなる大型のハタ:タマカイ。
美味しくて高級だけど、数が少ないクエ。養殖すると出荷サイズになるまで5-6年かかるため効率が悪い。
そこで、成長を速くして効率よく出荷できれば、消費者がリーズナブルに楽しめるハズ!
タマカイ(オス)とクエ(メス)の交雑種は2年で出荷サイズに成長するため、こちらも有望視されています。
ハイブリッド種・交雑種・雑種とは
生き物は近い種類間で子孫が残る場合があります。
自然界でも稀にあることで、ウミガメではアカウミガメ×タイマイ等で雑種が見つかることも。
そして、見た目では変わらなくても遺伝子レベルでは交雑している場合もあります。
交雑した種が子孫を残す可能性は一般的に低いですが、長い時間の中でより生き残りやすい形質が残ると、その遺伝子・個体数が増えることになります。
人の手で、いいとこどり・効率が良い養殖ができたら・・・・みなさんが美味しい魚をリーズナブルに手に入れることができることになります。
注意点
自然界では少ないブリヒラ、ほぼ存在しなかったタマクエ・クエタマが養殖場から逃げ出してしまった場合、その成長速度を武器に自然界で増えてしまうと、もともとそこにいた種類を追い出してしまうかもしれません。
そうならないように、逃げ出さないようにしなければいけません。
いい事ばかりではないので、より注意して、しっかり管理する取り組みが重要です。