丸魚を上手に食べてSDGs フードロス(食品ロス)を防いで地球を守る!

地球を守るために誰もができる事

食べ物を残さない事、無駄なく食べる事は誰にもできます。

そんなフードロスを防ぐことがなぜ大事なのか、一尾のアジからSDGsの観点も含めて考えていきましょう!

魚の食べられるお肉の重さはどれくらい?

骨は・・食べられない。ウロコは・・・難しいかな。頭はどうだろう?と考えてほしい!と、アジをさばきながら、重さを記録しました。皆さんの家では捨てるとしたら燃えるゴミで燃やされてしまいますが・・・本当にそれは食べられない部分でしょうか?

アジをさばく。

まずは一匹590gのアジからエラと内臓とヒレ(86g)をとると504g。

三枚におろし、頭(124g)と中骨(59g)をとると、上下に残った身は321g。

321gから皮(14g)を引き、あばら骨(20g)をとると、残りが287g。

これはお刺身だね。しっぽの部分は見た目が悪いけれど食べられます。スジが固くて私は大好き。

食べられる場所はまだあるゾ!

お刺身だけを食べる場合、590gのアジが287gになりました。

頭などを捨てると、半分の重さしか人の口に入らない事になります。もったいない。

というわけで、頭と中骨とあばら骨(124+86+20g=230g)で、スープを作りました。

醤油と日本酒と塩だけで、たった5-10分で美味しいアラスープができます。

そして目玉や頬っぺたなどのお肉は美味しい!

骨など最後に残った食べられない部分の重さは83gでした。

つまり、スープに入れた230gのうち、147g(230-83)を食べる事ができたという結果になりました。

結果発表!

一尾のアジをスープで無駄なく食べると、同じ魚から1.5倍多く食べる事ができました!

①お刺身だけ287gだけ食べる

②お刺身287gとスープ(147g)の合計434gを食べる

つまり、魚を3尾買わずに2尾で同じ量の魚のお肉が食べられるということになります。

内臓(卵とか白子とか)も食べればさらに沢山栄養にできますよね。

上手に食べると海の資源(魚)を守れる?

守れます。もったいない食べ方だとアジ3匹取らないといけないところを、スープで食べると2匹ですみます。みんなが同じ食べ方をすれば、獲らなくてすむ魚も増えるハズです。逆にみんなが無駄な食べ方をすれば、いくら魚がいても足りません。

たった一匹でしょ??と考えないで。一億人が1.5倍食べるようになったら・・・数千万匹のアジを守る事にもつながります。一尾200gとしたら数千トンになり、漁獲量の3%ぐらいになりそうです。すると・・・大きなアジが取れるようになって、一番オイシイ時期にまとめて獲って効率も良くなる・・・等々夢が広がるかもしれません。

工場などでは、残った皮や骨は肥料にしたりしていますが、普通の家では燃えるゴミになるだけ。燃えるごみを燃やすにも燃料が必要になる事もあります。これも無駄ですよね。

魚の開きは、全身無駄なく食べられる!

ハサミも使ってらくちんに開く方法は「こちら」

アジだけでなくカマスなどでも開きは作れます。

お寿司屋さんによる開きは「こちら」から!

人手が足りない!その理由はあなたの食べ方??

漁師さんはどんどん減っています。そして、ドライバーさんも人手不足で大変です。

漁師さんやドライバーさんが獲って運んだ魚の食べられる部分を、最後の皆さんが捨ててしまう事は、その人たちの仕事を無駄にしている事にもなります。なんてもったいない。

SDGsとも関係しますが、一人一人が地球の資源を無駄なく使うためにできる事は多いのです!

アラスープの作り方

あら、酒、醤油、塩だけで5分で簡単に作れます。魚一尾で2品作れるので嬉しい!

さばいた後の骨をスープ用に冷凍保管するのも便利ですよ。

そして、実は、卵など内臓も食べられる部分は多く、美味しいので、少しずつ腕をあげて、楽しく地球を守りましょう!

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