カマキリだけではないハリガネムシ。カニに付くタイプも。
カマキリとハリガネムシの関係
夏にエサを食べて太ったカマキリを捕まえたところ、お腹から寄生虫のハリガネムシが出てきました。
触っても大丈夫。念のため手はしっかり洗おう。
本来は「ハリガネムシがカマキリを水辺に誘導」してハリガネムシが水中に脱出する・・・という生き方なのですが、カマキリを捕まえて虫かごに入れたところ、数分後にツルリとハリガネムシが出てきました。虫取りをした人にとっては経験上多いと思います。
カマキリを捕まえた時に、水がなくてもハリガネムシがぜ出てくるのはなぜ?
恐らく・・・ですが、カマキリが突然ヒトに捕まったことで、ハリガネムシは鳥等にカマキリが捕まったと勘違いして脱出を試みたのだと思います。
「鳥の胃袋で消化されたら子孫を残せない。マズイ!鳥の胃袋で消化されるよりも、カマキリから脱出して水場にたどり着くチャンスに賭けよう!乾燥して死ぬかもしれないけれど・・・・脱出!」という作戦なのではないかと思います。
半日放置していたところ、干からびて死んでしまったハリガネムシ。
脱出先が乾いた場所だとこうなりますが、川に落ちたら助かるハズ。
そのようにパッと行動して生き残ったハリガネムシの子孫が現在のようにつるりと脱出作戦が行動として残ったのではないかと思います。
脱出されたカマキリその後
脱出した後のカマキリ君は数日たっても元気です。寄生虫は基本的に宿主を殺してしまう事は少ないのです。
カニに糸のようなハリガネムシが寄生??
カマキリの寄生虫で有名なハリガネムシですが、ハリガネムシの仲間がカニから出てくることがあります。ゆでた後のカニをパカッと開けると・・・丸まって出てきます。
オオズワイガニでの例「こちら」や、ケガニでの例「こちら」があります。
筆者もカニの甲羅を剥がした時にモジャモジャしたものに出会った記憶があります。
当時はポイっと捨てて他の部分を食べました。
同様に普通は捨てて食べないと思いますが、調べてビックリハリガネムシ!という方もいるかもしれません。ただ、安心してください。寄生虫はどれも冷凍や加熱で必ず死にます。
見た目によって気分は悪いかもしれませんが、取り除いた後のカニは食べても全く問題ありません。
というわけで、「こちら」のカニのさばき方を見ながら、隅々まで美味しく食べてくださいね。
ハリガネムシの他に胃袋、背ワタ、エラを取れば他はすべて食べられます。
自然のモノなのでもしかしたら、ご対面してしまうかもしれませんが、それより安さと旨さを選ぶのをおススメします。
他にもいろいろ。水産物の寄生虫は「こちら」から。
寄生虫はどれも加熱や冷凍すれば安全だと覚えておくと安心できますね。