カニをさばく!どこまで食べる?冬の味覚を味わい尽くせ!
カニを食べる!
「セワタ・エラ・胃袋(砂袋)」をとる事を覚えて、ウチコ、カニ味噌、肩肉等々、のんびりと幸せな気分でカニを食べつくしましょう!
知らないと「なんかカニ味噌が苦いぞ?」とか、「あれ?ガリッとしたぞ?」となってしまう部位があります。
カニをさばく
ゆでたり蒸したり美味しいカニ。さばき方は色々でお任せですが、生状態で邪魔な部分(胃袋、背ワタ、エラ)を取ってしまうのも手です。ザックリ90秒で生状態のカニをさばく手順をどうぞ。
すだて漁で獲れることがあるイシガニ、ガザミなどは全部こうして食べちゃいます。
獲った当日は冷凍で、流水解凍した状態からスタートです。
蒸されたか二でも同様に。
①ふんどしをとる
フンドシはお腹側の三角や丸の部分で、エビフライで食べている部分。
ここはペロッと動きます。
開いて中心を見ると黒いセワタが見えます。
エビ同様、一番下のおしりの穴までセワタが入っているので、おしりに向けて押し出すことでセワタが空になり、ふんどしを食べることができます。蒸すと取りにくくなるので、加熱前に押し出すのがおススメ。
↓その後、殻をむくときに邪魔になるのでフンドシをバキッと取ります。
フンドシたべるの?という方のために・・・↓ワタリガニのふんどしをエビっぽくした状態。
カニのふんどしが、エビのセワタと同じ構造と覚えればセワタ以外は食べられる!とわかってくれるカニ?
②甲羅をはがす
甲羅を下にして、メリメリっと剥がします。
カニ汁がポタポタする事が多いので、甲羅やお皿などでキャッチしながら素早く。
全て足側に付いたバージョンです。甲羅に残ったバージョンはあとで紹介しますね。
③エラをとる
エラは海中の砂を吸っている場合があります。
食感も良くなく味もないのでエラを取ります。
モジャモジャしているのがエラ。
爪楊枝で触ってみると、足が生えている側しか体にくっついていないのがわかります。
ので、そこの根元を持って引っこ抜く感じ。爪でガリッとひっかくといっぺんに取れたり。
↓左側だけ取った状態。
④胃袋をとる
カニ味噌を食べる前に絶対に忘れてはいけないのが胃袋。カニの口のすぐ内側に胃袋があります。
↑カニの口は大まかに噛み砕き、胃袋内の歯でさらに細かく噛み砕く仕組みです。
↓甲羅をはがして足側に胃袋が付いている場合は、指でつまんだあたりに胃袋があります。
最初はわかりにくいので、胃袋だと思う丸い袋があったら水を流してみてください。
分かりにくかったら袋をハサミで切り開くと、胃袋の中に歯が3つあれば胃袋です。
これは食べずに取り除く事。一度覚えれば次からは切り開かなくてもわかります。
別パターンで、甲羅をはがして甲羅側に胃袋が付いた場合。↓人差し指の部分にあります。
↓確認のために開くと歯が見えます。2-3回確認したら、一生間違えません。
胃袋に入る穴と出る穴が2つあるので、水を流し込むと膨らんで出口から水が出てチョット楽しい。
ともかく、胃袋の中の歯でバリバリ魚の骨とかを砕いているので、胃袋はとる事を推奨!
胃袋で噛みながら殻などは口からペッと吐き出すので、ヒトが食べる際に胃袋を取ればその先は大丈夫です。
⑤食べる!
あとは寡黙に食べ続けましょう。
足の根元、胴体は部屋のようになっています。一部屋ずつ開けて肩肉と呼ばれる特に美味しい身を制覇していくと食べやすいです。
ワタリガニの場合
ワタリガニも同じ!オレンジ色のウチコ(卵)がカニ味噌の中で泳いでいる!
足を下にして甲羅を剥がすとカニ味噌がこぼれるので甲羅は下向きにしないとダメ!とわかる写真ですね。
エラを取ると↓こんな感じ。
胃袋をとって拡大すると、こんな感じに。
エビも胃袋を取って食べると最高に美味しいです。
手間をかける価値は十分にありますし、カニ味噌・エビ味噌を食べるためにカニやエビを買っている人は、ピンセットを買うことを強くお薦めします。
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