すだて遊び・すだて漁体験で、江戸前を楽しむ!@木更津

すだて漁とは?

自然の潮の満ち引きの力を利用した漁で、干潟に網を仕掛け、潮が満ちて魚が網に入り、潮が引くと魚が網の中に残るという伝統漁法で、定置網に近いです。

そして、潮が引いたタイミングで「すだて遊び」、「すだて漁体験」が体験できる場があります。

↑潮が引いているタイミングに、船ですだて網に向かいます。

↑網に海草が付いている高さまで潮が満ちていた事がわかります。

魚を獲るぞ!

潮が引くと、水深50cmぐらいになり、歩けるようになります。

いざ!魚が泳いでいるうちに網ですくい獲りに!

↑魚はこの奥の金網の狭い20センチぐらいの隙間から入って、↓ここに入って出られなくなるのです。

水の中は見えにくいけれど、二人で両側からうまく追い立てると・・・

クロダイ(チヌ)が網に入った!トゲがスゴイ!

釣り用のフィッシュグリップを持って行くと、しっかり観察できるのでおススメ。

生きている時の姿は普通はナカナカ見れません。当たり前だけれど、生きている魚は動き、跳ねて逃げますが、すだての中ならまた捕まえられるのも嬉しい!

どんな魚が獲れるの?

 東京湾だから、江戸前の魚が獲れるヨ! 季節によっても変わるから海に聞いてくれ!

・・・とごまかすと怒られそうなので、4月から8月までの5か月間確認してきました。

天気や潮の流れなどによって状況は変わりますが、夏に向けて種類が増えているということは言えそうですね。各月の様子を紹介していくので、服装含めていつ遊びに行こうか考えてみてください。

このページでは種類がおおよそわかるように、また、さばき方まで紹介しています。

海の幸を楽しみ尽くしましょう!

4月 フグの季節! 水が冷たい。濡れないように恐る恐る。

ヒガンフグ(関東ではアカメフグ)がいました。

ゆっくり泳ぐので沢山網に入るけど、重くて持ち上げられず。転ぶなよ!絶対転ぶなよ!

餌をバリバリ砕く口には噛まれぬように!

船長さんがさばいてくれた(フグサバキ免許あり!)のが、うれしい!

 

メバル:もう取り尽くしたかなと、皆が外に出たタイミングで隅に2匹の隠れ上手を発見。刺身。

↓江戸前を代表するスズキ。 背びれとエラ蓋のトゲに注意。ムニエル。

↓コノシロ君(コハダ)。キレイ。獲るだけでなく色も形も見て欲しい。酢締めで刺身。

↓ウシノシタ(シタビラメ):確かに舌(ベロ)みたい。 ムニエル。

拡大すると・・・怖いようなカワイイような・・・・。

↓ドチザメ:東京湾でよく見られるサメ。刺身、煮付け。

サメを食べてみよう!は「こちら」から。

 

魚だけではない!すだて漁。潮が引いてたら・・・船は動けない。

魚で満足しているうちに、潮が引き、帰れなくなりました。

満ちるまでは潮干狩り時間を楽しみます。

↑アマモが生えている場所もあれば、砂地もあります。

砂地を中心にカガミガイ、サルボウ、バカガイ、ツメタガイ、マテガイ、アカニシガイを取っている人もいました。

↑カガミガイ。砂抜きできない貝!砂肝の取り方は「こちら」

他にも東京湾で獲れる江戸前の貝は「こちら」にまとめました。

 

この日は日差しが出て暖かい一日でしたが、4月は雨が降って風が吹くと、まだまだ寒い季節です。

漁師さんが大変なんだなぁということもわかりますね。

すだて漁の申し込み方

潮が引く4-8月の期間限定です。「こちら」からどうぞ。紹介したのは「すだて実三丸(ジツサンマル)」さんです。

初心者や小さなお子さん連れの場合は、潮見表を見て、潮がよく引く大潮のタイミングをおすすめします。

船が出たら帰れません。濡れると寒い時期は着替え必須。

梅雨明けまでは胴長を借りれますが、転んで濡れないように小さいお子さんは手を繋ぎましょう。

夏は水着で思う存分遊ぶ!のもいいですね。水鉄砲があってもgood!

 

ここからは5月~8月の「こんなのが取れた!」情報です。

同じ場所で違う魚が獲れるのは不思議なような当たり前のような・・・。何となく季節を感じることはできます。

5月 まだ水は冷たい。

コウイカ(カミナリイカ):腕が引っ付く! 刺身! 軍手のクロはスミ!

触って遊んでいるとスミが飛んでいきます。↓左隣の人が墨まみれになる直前の様子。

本当にスミを吐くんだネ~と、話題をそらすか謝るか・・・。

ギマ:トゲが3本カッコイイ。ヒレがヌルヌル。カワハギのように皮をめくって刺身。

ボラ:愛くるしい。刺身で。

シマイサキ:逃げ足速い。塩焼き。

アジ:小ぶりだけど・・カワイイ。刺身!当日だと硬い触感がウマイ。

ダツ:塩焼き!骨が青いので面白い。

6月 まだ少し寒い。イカ勢揃い!カニとイカがチラホラ出現!

イシガニ:味噌汁

ワタリガニ:蒸して剥いて食べる!

イシモチ(ぐち):大きな石(耳石)を持っている。 煮付け!

クルマエビ:泥に隠れていました。やっぱりいるんだ!と感動。嬉しくて、その場で刺身!

アオリイカ(左) シリヤケイカ(中央) コウイカ(右) 刺身!

マダコ:チビタコが8匹ぐらい見つかりました。浅瀬だと手で獲れる。墨を吐かせた後は、小さいので逃がす!

オマケ編。貝殻に隠れているかわいい子も。 可愛いのでこのままソーっと置く!

7月 魚の種類が増え、カニ全盛期で至る所に。

アマモを網ですくうと、小さなイカが。ヒメイカかしら?一網で数匹獲れます。逃がすとアマモの中に逃げていく。「海のゆりかご」の名の通りですね。

イワシ : こいつらを食ってサワラが太る! 蒲焼き!

サヨリ : ダツに似てるけれどそこまで怖くない。塩焼き!

ウミタナゴ: 塩焼き!

キス :天ぷらにしたいけど面倒なので塩焼き!

カンパチ:小さいけど刺身?

ヒラマサ:小さいけど塩焼き?

コショウダイ:模様がオシャレ。塩焼き!

イシガレイ:たしかに石が見える!40センチぐらいの大物!

ツバクロエイ:しっぽがキュート。小さいけれど試しに食べてみようと実験中。

シロザメ:ドチザメにしては細長い??と思ったらシロザメ。

食べてみる!と男の子が持ち帰ってしまって食べれず!イイナァ。

↓卵を持ったガザミも。増えろ~~とオマジナイをして逃がす!

船乗り場に置いてあった竹。節は抜かれて中は空洞。

右側が砂に埋まっていたのでしょう。

魚だけではなく、ジロジロと周りをみて普段見れないモノ・コトを楽しみましょう!

8月 水温高め。遊ぶか獲るか。

大当たりの日。スズキが大量で船長さんも大興奮。

全部取ると弱るので、自分たちが食べれる分だけにして!と船長さん。

じゃあ、大きいのを狙って獲ろう!と、80センチオーバーのランカーシーバス!

間違いなく、私がルアーで釣ったスズキよりデカいゾ・・・・。

↓スコップを持って行って砂遊びに興じるもよし。貝を掘るもよし。

船でないといけない場所≒ライバルがいないため、マテガイが沢山いました。

塩を持って行って飛び出すマテガイを楽しみたい人は「こちら」

 

↓イシガキダイ。カワイイ。もっと大きくなれ!と逃がす。

↓オコゼ 毒ビレに気をつけて唐揚げかな?

↓シマウシノシタ しっぽの黄色いポイントがキュート。ムニエル。

↓マサバ。背中がグリーンのような青い色。美しすぎる。 冷凍して刺身。

さて、江戸前の様々な種類の魚が獲れました。

豊かな海の証拠ですが、持って帰ってからの処理が大変ダヨ!という方に朗報!

ラクに魚をさばく、楽に魚を保存するには?

魚さばきのケガの7割は包丁ではなくトゲです。

ということで、ハサミでトゲを切ってから。内臓もハサミで切れば超ラクチンですよ!

クロダイは・・・こうなりました!シリビレのトゲは、太すぎるので先だけ切りケガ防止。

スズキは気づかずに下のトゲで怪我する人が多いので、さばく前に「こちら」からチェック!!

鯛の塩焼きはヒレ必須ですが、塩焼きは焦げるし、煮付けも食べにくいのでヒレは邪魔。

↓蒸し物はムナビレくらいは残してもよかったか??

ほかの魚のさばき方や、怪我せず楽な方法、匂い軽減方法は「こちら」からご紹介!

 

すだて漁のように、さっきまで生きていた場合は、時間が経つと旨味が増えていく様子も楽しむには・・・「こちら」から身の熟成について勉強してみてほしいです。

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