養殖のカツオ? 幻の魚「スマ」とは??
いきなり驚かせてしまいましたが、みなさんが普段スーパーで見かける「カツオ」は全て天然物です!
カツオは、わたしたちが食べたい分を海で漁師さんが獲ることができています。
とってもありがたいことですよね。
養殖されているカツオの仲間!スマ!
実は今、カツオの親戚である「スマ」という魚が養殖されているんです!
みたことありますか? 顔はカツオ?マグロ?
背中の模様はサバみたい!
幻の高級魚「スマ」とは?
知っていた人はなかなかのマニアです!
見た目はカツオやマグロみたいですが、胸びれの下に複数の黒い丸模様があるのが特徴。
その模様が星やお灸(やいと)に見えることから、地域によってはホシガツオやヤイトガツオとも呼ばれています。
なんで幻なの?
スマとカツオを比べて考えてみましょう!
スマ :数が少なく、大きな群れにならず、沿岸域を泳ぐ
カツオ:数が多く、大きな群れで、沖合を泳ぐ
スマは大きな群れで泳がないので、スマだけを漁船で効率的に獲る漁法がないんです!カツオの漁法は「こちら」
一部地域の定置網に他の魚と一緒に入ったものだけが漁獲されるため、「幻の高級魚」と言われているのです。
スマのお刺身!全身がトロ!?
深紅色の血合いと脂が乗ってピンクがかった身は、まるでカツオとマグロのトロが合わさった感じ。
スマはとても脂が乗りやすく、お腹側だけでなく全身がトロになってしまうほどなんです!
完全養殖に成功!!
そんな幻のスマですが、愛媛県では県と大学が連携して研究した結果、完全養殖することに成功し、生産量が徐々に増えてきているそうです。
完全養殖ではブリが1年半~2年、マグロが3年以上かかるのに対し、スマは半年~1年で出荷サイズの2kgほどになり、出荷までのサイクルが極めて短いのが特徴です。養殖期間が短いと海の環境が変わって突然死んでしまったりするリスクも最低限に抑えられますよね。
また、生簀から水揚げする際に、一匹ずつ釣り上げ、活〆・脱血処理を行うことができるなど、鮮度がベストな状態になるように最後まで管理できるのも養殖の魅力のひとつです!
引用:愛媛県HP
幻と言われる魚ですが、完全養殖の技術が確立し生産が安定してくれば、マグロやブリのように近所のスーパーや魚屋でもお目にかかれるようになるかもしれません。
近い将来、私たちの食卓にも並んでいる光景を思い浮かべると嬉しくなりますね!