アニサキスによるアレルギーとアナフィラキシー

アニサキスアレルギーの考え方

エビカニアレルギー、そばアレルギーなどのように、誰もが突然食物アレルギー持ちになる可能性があります。アニサキスアレルギーも同様です。

そばアレルギー同様、全員にとってソバが危険ではありません。

普段通りの生活で大丈夫ですが、アニサキスの複雑さは厄介なので、まずは知ってください。

アニサキスによるアレルギー

個人差があるため、全員が気にする必要はなく、普段の生活のままで大丈夫な人が多いのですが、「原因がわからないけれど魚を食べると発疹が出る気がするぞ?」など、気になるときは一つの可能性として思い出してみてください。

原因不明のアレルギー症状やアナフィラキシーが生じる場合は、一度アニサキスを疑ってみる事も安全につながります。

エビカニアレルギーの場合は、二枚貝(貝の中でカニが生活している場合がある)に注意!等のある程度範囲が特定されている情報を得ることができます。アニサキスの場合はどこにいるか、魚の種類や生きてきた環境によって一概に言えないので「魚介類は全て食べないように。魚介類の出汁にも注意!」などと医師から指導される場合が多いです。

アニサキス食中毒になったことがある人は、検査をすればアニサキスアレルギー持ちと診断される可能性が非常に高いのですが、言われるまでは知らずに魚介類を食べていて問題が無かったという人が多いのも特徴です。

このように個人差もあり、重篤な場合以外は普段の生活でも問題ないと判断している人もいます。

アナフィラキシーとアナフィラキシーショック

アレルギーは、同じものを食べても人によって反応が違います。特にこのアナフィラキシーは、アレルギー反応でも特に重篤な状態を指し、「複数の臓器に全身性のアレルギー症状があらわれて生命に危機を与える可能性がある過敏反応」と定義されています。

アナフィラキシーショックは、さらに「血圧低下や意識障害が生じる場合」であり、死につながる場合もあるため、お医者さんと相談のうえで原因物質を見つける事が必要となります。

アレルギーだからアナフィラキシーになるわけではありません。が、絶対アナフィラキシー状態にならないわけでもありません。怪しいな?と感じたら、個人が注意するということが重要になります。

アニサキスによるアナフィラキシー

「アニサキスアレルゲンに詳しい研究者の情報」によると、2015年1月から36か月に帝京大学病院緊急科に搬入されたアナフィラキシー症181件(ハチなどを含む)のうち、アニサキスは28例(15.5%)を示し、アニサキスアレルゲンでの発生割合は食物原因事例78例のうち35.9%を占めていたことが報告されています。

アレルギーに勝つ!

花粉症もアレルギーで、個人差はありますが、減感作療法によりアレルギー症状が緩和される人も増えています。

技術も進み、昔は「週1-2回病院で注射」、少し前までは「冷蔵の薬を舌下に毎日投与」だったのが最近は「常温の薬を舌下に投与」のように便利になっています。

私もその恩恵を受けた人間の一人ですが、アニサキスアレルギーに関しても、技術が高まり、魚や食品を美味しく食べる事ができる世界を期待したいところです。

が、そもそもアニサキスアレルギーの物質が多く、どこまで分けて考えられるのか??が難しい状態のようです。

アレルギー症状が軽度の場合・・・

体調や症状によってですが・・・赤くなる程度の反応で、注意しながら魚を食べてもいいのでは?とお医者さんから言われた場合は、水産物の特徴を考えながら魚介類を食べる選択肢を考えてもよさそうです。

例えば川魚はアニサキスが生活する海に行かないので食べていいのでは?

カツオブシも雄節(背中側)であればアニサキスリスクは低いのでは?

養殖魚はアニサキスが含まれていないと言われるぞ?など。

魚種や漁獲方法による差もあり、さらに個人差も大きいため、個別に判断必要ですが、重篤な反応が無い場合は必要以上に心配せずに普段通りの生活でもよさそうです。

「アニサキスアレルギーでも食べていい魚」も参考にどうぞ。

「アニサキスに負けない!まとめページ」もどうぞ!

« »

この記事をシェアする
タイトルとURLをコピー