アニサキス食中毒は、アレルギー反応の可能性が高い!

胃は何かが刺さった程度で痛むのか?

胃カメラ検査は液体状の麻酔薬を喉に流すだけで、その先は麻酔がかかっていない状態です。

そこを7mm程度90cmの棒が食堂を通って胃をグイグイ押しますが・・・胃は痛みません。

アニサキスは口がなく、太さ1ミリもない小さな生き物で、こいつが胃壁をツンツンすることで激痛を伴い食中毒になります。

そのことから、物理的(叩いたり切ったり・・・)ではなく、生きたアニサキスが分泌するアレルゲンが胃壁と反応することで、人によってアレルギー反応が起こり、痛みが発生するということがわかっています。

「食品安全情報 12ページ4,水産食品中の寄生虫のリスクアセスメント」でも生きた寄生虫の摂取による感染または寄生虫高原に対するアレルギー反応の結果として生じる事、アニサキス幼虫の感染が様々な形のアレルギー反応の主要な開始要因(トリガー)となっている事が示されています。

「医療関係者向けの想定問題集」でもアニサキスは即時性アレルギーが関与すると書かれています。

アニサキスの痛みの種類

内閣府食品安全局によると、緩和型(軽症)と劇症型(俗に言うアニサキス食中毒)があります。「食品安全委員会のP6」を参照ください。

軽症か自覚症状がない緩和型、強い腹痛を伴う劇症型(俗に言うアニサキス食中毒)、が知られ、この差は、初感染の場合は異物反応にとどまるため軽症の緩和型で、再感染で強い即時型過敏反応を起こして劇症型になると考えられているそうです。

過去に軽症の緩和型を経験している人が、2回目に劇症型の食中毒の痛みが生じるという事です。

自覚症状がない緩和型の例として、人間ドックの胃カメラでアニサキスが胃壁に潜り込んでいるけれども痛みがない事例の報告があります。

このことからも、アレルギーだと考えることができます。

一度アニサキス食中毒になった人は・・・魚の生食には一層注意?

一度アニサキス食中毒になってしまった人は、既にアニサキスアレルギーになってしまっているので、一度食中毒になった場合は、魚の知識をより深く勉強したり、さばきの腕を磨くなど工夫が必要になりそうです。

ただ、養殖魚や冷凍刺身でも美味しいものはたくさんありますし、腕があがるまでは冷凍してから食べる習慣にしてもよいでしょう。

アニサキスアレルゲン

アニサキスから14種類のアニサキスアレルゲンが発見されています。

14種類のアレルゲンには、生きたアニサキスが出すもの、熱で壊れるタイプ(茹でると壊れる)、生きたアニサキスが出すアレルゲンなど様々です。熱に強いタイプ(缶詰やカツオブシでも壊れない)もあるため、人によって14種類のどれが反応するか、どれほど(かゆくなる程度なのかひどい症状なのか)反応するかが違うので一概に言えません。

とにかく、食中毒の痛みは14種のうち「生きたアニサキスが分泌するアレルゲン」と考えられています。

アニサキスアレルギーと診断される根拠

アニサキス食中毒になった場合、アニサキスアレルゲン検査をすると陽性と診断されてしまいます。

これは現在のアレルゲン検査が、アニサキスそのものをすり潰した形で14種類すべてがミックスされた検査だからです。

食中毒は生きたアニサキスがツンツンしてアレルゲンが体内に入った場合に起きると考えられていますが、検査ではそれ以外のアレルゲンが反応した可能性も捨てきれません。

そのため、お医者さんは予防原則で一切魚を食べないで!と伝える例もあります。

となると、どうしても魚を食べたい人は、現時点では自己判断しかありません。

個人差があるので誰かに判断してもらうわけにはいかない難しい問題で、お出汁までダメと言われたら生活はとても不便になりますが、自分で調べて考えなければいけないのが実情です。

どうしても心配な人は魚を一切食べないという方法もありますし、アニサキスアレルギーと言われたけれど一昨日も煮魚食べたし、普段通りでいいかな。等の考えをする人もいるでしょう。

※さらに複雑なのが「アニサキスによるアナフィラキシー」を起こす人がいる事です。この場合を考えると自己判断は危険です。このことが魚は全部ダメという医師が多い理由です。

ヒスタミン食中毒の一部はアニサキスアレルギー?食物アレルギーの可能性も?

マグロやサバなどの赤身魚に多いと言われるヒスタミン」による食中毒(じんましん)の約半分がアニサキスアレルギーではないかと言われています。

現在一般的にはアニサキスの害(食中毒)は、冷凍か加熱で無くなると考えられていることがほとんどで、冷凍か加熱されているサバで体がかゆくなると、サバのアレルギーかヒスタミンの影響だと考えてしまう場合が多いようです。

人によって反応は違いますが、花粉症もアレルギー反応で人体内のマスト細胞がヒスタミンを放出し、ヒスタミン食中毒と近い反応を示します。

サバでも、アニサキスを含んだ魚でも同じ症状になるため、これも、混同してしまう理由の一つで、まだまだ研究途中の分野ですが、安心安全のために研究が進むことを望みます。

 

全員がアニサキスアレルギーになるわけではないので普通の生活をしていて大丈夫ですが、そういえばサバを食べてかゆくなる時とかゆくならない時があるなぁ等の経験がある場合は、疑ってもよさそうです。

その他、アニサキスに関する情報は「アニサキスに負けない!まとめ」にあります。

知ることで安心して食べる事につながります。安心できないと、おいしさも半減しますからね。

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