アサリや貝で、ジャリッとするのは砂ではないの?
ジャリッ、ガリッとする不快感の正体・原因
砂抜きを頑張っても無くならないあの食感の正体は大きく3つ。
①割れた貝殻、②割れた蝶番付近、③砂、④真珠です。
割れた貝殻は、最初に殻をすり合わせて洗う時に割れている貝周辺をしっかり確認する事で見つけられます。
砂は砂抜きや分解で取ります。
それでも取りきれない場合は、身の中の真珠の可能性があります。
そっと口から出して、貝殻か、砂粒なのか、表面がツルッとした真珠なのか確認してみて下さい。
アサリから。手前一個は丸いので真珠、他三つは尖っているので蝶番付近が割れたもの。
潮干狩りで、貝殻自体は割れなかったけれど、↓蝶番に力がかかり割れてしまった場合に尖った形になります。
↓左側のかけらを見ると、確かにチョウツガイだ!とわかりますね。
身に突き刺さっている事は少ないため、おみそ汁などの中で揺らすことで底に落ちていきますが、佃煮にすると、とりきれません・・・。佃煮にする前に水の中で踊らせる事が有効です。
蝶番のジャリっ!を無くすには??
これは非常に難しいのですが、貝殻に無理な力をかけない事が鉄則です。
2010年頃の話ですが、機械式で掘る場合は手掘りよりも貝の割れが多いと聞きました。
機械式も砂や水と一緒にポンプで吸いこんで掘るのですが、量が多いのでその分ザザッとタンクに流し込んだりする過程で重みで割れてしまう事があります。
手掘りの場合では力が入りにくくなりますが、ある程度の数量を集めるには鮮度が一定にならない場合もあったり、値段が高くなったりと一長一短です。
潮干狩りの場合は、ガリガリ掘るのではなく、ゆっくりと貝を探りながら掘る、という事になるでしょうか。ちょっと難しいですが・・・。
貝の真珠とは?
貝殻と共に大きく成長する貝は、体に異物があると、貝殻成分で周りを固める場合があり、それが真珠になります(真珠養殖は、この性質を利用!)。
真珠の色は、貝殻の内側と同じ色になることが多く、アコヤガイはキレイな虹色に。
↓アサリやカガミガイは真っ白で・・・ツマラナイ??
↓キラキラの虹色もあれば、赤っぽいトリガイも。
ハマグリやホタテやツブガイや・・・他にもいろいろな貝の真珠は・・・「こちら」から!
真珠なら少しは許せる気になってきますよね??
ジャリッとしたくない!楽な砂対策
アサリなどの生きた貝の砂抜き方法は、「生きていた場所の水温で、暗い場所に静かに放置して呼吸させて体から砂を出します。砂をもう一度吸い込まないようにザルの上で砂抜きする」のがコツです。
ただし、貝によっては砂抜きできない種類もいますし、冷凍して開いて水で流したり、分解した方が速い場合もあります。
アオヤギ、マテガイ、カガミガイ、ツメタガイ、アカニシなどの時短砂抜き方法は「こちら」から。
食べる時の砂やジャリッとした食感を避けるポイント
お味噌汁のお鍋の底の砂が溜まっている場合があるので最後のひと口に注意です。
※砂の中から真珠が見つかることもあるので、宝探しタイムにもなります。
他、口に貝を入れて、思い切り噛まずに少しずつ噛み、ジャリっとしそうだったら嚙み締めずに1‐2ミリ隙間を残した状態で飲みこんでしまうのも手。危険な大き目の貝殻には気づいてお皿に出せるので、害はなく、不快感も軽減されます。
加工品なら、エックス線異物選別機で発見・除去できる場合もありますが、生きたアサリで作ったお味噌汁ではジャリっとしてしまう場合もあります。貝の真珠は取り切れませんが、砂ではないと知れば、ちょっとは許せる気になります・・・よね??
「砂抜きしてないアサリを売りやがって!けしからん!」等と怒らないでくださいね。
自然のものなので、仕方なしと思える世の中になってほしいなぁ・・・。
さて、貝が気になってきた方は「こちら」の写真から種類まで知って、貝をたのしみましょう!