タコのオスメス見分け方と味の違い 吸盤の大きさが違うのはオス??
タコのオスは吸盤はふぞろいで、メスは規則正しい?
手前2つのタコは吸盤が左右同じ大きさで並んでいますが、左上の一匹は吸盤の大きさが違います。
この写真だとチョットわかりにくいですが、オスは大きい吸盤と小さい吸盤の差が大きいと言われることがあります。
一方でメスは規則正しく同じ大きさの吸盤が並んでいると言われます。
種類はもちろん、個体差もあり、最終的にはお腹を開いて卵があるか等で確認しないとわからない事も多いのですが、オスは縄張り争いをすることが多く、その際腕に力をより強く込められるように吸盤が大きくなっている個体が多いと考えられます。
なぜ吸盤が大きくなった?大きいと有利?不利?
昆虫の足は基本6本ですが、タテハチョウ等は2本を退化させて4本の太い足でしっかりと掴まれるように進化しています。
ダニの仲間であるササラダニというダニは、陸の木に生息している種は爪が三本ですが、マングローブの葉に住む種類では潮の満ち引きで水に流されないように爪が太くしっかりとした一本に進化しています「こちら」。
体の中の限りある資源を傾けて集中させる事で、生き残りに有利になり進化したと考えられています。
ただ、強ければ生き残れるというわけでもありません。
例えば大きい吸盤をケガした場合は、一気に生き残りやメス獲得に不利になります。そのような理由から、吸盤が大きくならないメスのような平均タイプの個体もいると考えると、吸盤が大きくなる個体と、雌のように規則正しい個体がいるという事も納得できるのではないでしょうか?
タコのオスメス 味の違いは?
力が強いと筋肉が強いので雄は硬め、雌は柔らかめと言われることがあります。
吸盤を考えると納得できる考えですが、これは人によって意見が分かれるところです。
雌雄以外の要素が味を決める?
タコの可食部分は基本的に筋肉です。
魚の可食部も筋肉ですが、部位によって大トロのように脂が乗っているなど味や食感が違います。
一方、タコやイカの腕部分の筋肉はそこまで食感は変わりません(腕や足と頭部分では食感が変わります)。
メスは卵を持つ時期に栄養を取られると考えると、その時期はオスメスで味が変わりそう。
むしろ時期による味の差の方が大きいとも考えられますし、産地が違うとタコが食べる餌や潮の速さなど生息環境が変わるので味が変わると考えられます。
また、食感は茹で方によって変わりますし、茹でる前に棒状のもので叩くと柔らかくなると言われています。
ちなみに、タコ専用の包丁があるように、断面をワザとギザギザに切ったほうが旨味が出ます。
などなど様々な意見がありますが、クジャクのオスはメスよりも派手でその分敵からも見つかりやすいように、タコも生き残るために色々と進化してきたことが、吸盤の大きさの違いなのかな等と考えてみると楽しいですね。
「タコとイカの違い」も面白いのでぜひどうぞ!