ホタテが不漁?なぜ高い?養殖してるんじゃないの?
ホタテが不漁・値段が高い理由
養殖して人がコントロールできるハズなのに、なぜ獲れない?なんで高くなるの?
その情報で値段を高くしているのでは??
そんな疑問に答えるために、ホタテが食卓に届くまでの話を知ってもらう必要があります。
ホタテの育て方は、大きく2種類
①地撒き 天然(栽培養殖)
春に生まれたホタテを秋または翌年の春まで人がカゴで育てて、死ににくくなった稚貝を海に撒き、しばらくしてから収穫する方法です。
鯛なども同様に小さい時代は人が守る栽培養殖で途中から海の中で自由に育ってもらう方法があります。収穫時は天然モノです。
稚貝を育てる時は、かごの中で育てます。水族館なので魚が上で休んでいます。
ホタテは水深10-30mに住んでいるので、地撒きに適した水深も同じぐらいです。
ザックリと北海道の東側が多いです。
②耳吊り式 養殖
春に生まれてから翌年ぐらいまでカゴの中で育てて、ある程度まで大きくなったホタテの殻に穴を開けて海に吊るして育てる方法です。
穴を開ける場所をミミと呼ぶので、耳吊り式です。
水深が深くて地撒きが難しい海域でも養殖できるのが特徴です。
ザックリと北海道の西側が多いです。
天然と養殖は、触感の違いや食べ方の注意があるので、知りたい方は「こちら」
ホタテが死ぬ理由
最もホタテが死んでしまうのは小さい時代です。より詳しくは「こちら」
その時期を人が守れば、効率よく生産できます。
例えば、生けすが壊れない・流されないように波が強くない入り江に養殖場が作られます。
また、ぶつかり合うと死んでしまうので、余裕を持って育てたりする技術も発達してきました。
技術が発達して安定生産ができるようになったものの、昨今の問題が温暖化です。
波が強くない場所の水深は浅く水温が高くなりやすい環境で、温暖化の影響が出やすいのです。
ホタテは冷たい水で育ち、親のホタテは20℃、稚貝は23℃を超えると成長が停まり、エネルギーを消費してしまい死んでしまいます。
高水温で死んだ事が分かった翌年は、深い場所に移動して高水温を避けたところ、深場では栄養が少なくて死んでしまった、という状況も生じています。
それらのことで、死んでしまった世代のホタテが少ないという事につながっています。
一年目を乗り越えても、大人のホタテも速く出荷しないと死んでしまったり、2021年に生じた有毒プランクトンのように貝柱にしないと出荷できなくなる場合もあります。
そうなると、全滅のリスクをとってでも大きく育てるか、早めに出荷するか等で、特に大型のホタテの貝柱の値段が上がっています。
ホタテの産卵数と成長スピード
水深や水温、エサの量によっても異なりますが・・・
一個体で1億個もの卵を産むと言われており、1年目で6㎝、2年目で10㎝、3年目で12㎝、4年目で13㎝、20㎝を超えるのは10歳以上ぐらいです。
6cmまで育つと、そこまで死なないのでホタテはそのように養殖されています。
ホタテを安く食べたい!楽しみたい!
ホタテを自分で捌けば、加工賃分を払わずに済み、少し値段が安くなります。
そして、ヒモを食べたり、殻の上で焼いたりと楽しめます。
スプーンで捌ける方法は「こちら」







