クジラの皮はなぜ硬い?なぜ丈夫?ダルマザメもかじる!
クジラの皮が丈夫な理由
自分の体一つで海を泳いでいるクジラ。
氷山が浮かぶ海、サメが泳ぐ海などなど世界中の海で生活をしています。
左下がクジラの黒皮で、黒皮の右側が海水が接していた部分。
寒さから身を守るために黒皮の下は厚い脂肪の(黒皮の左側の白い部分)層があります。
ゾウのように巨大な体そのもので身を守ることができるくじらですが、ぶつかっただけで、その衝撃も大変なものです。皮膚表面が岩や流木に当たったりすることもあるので、皮膚は丈夫です。
もちろん、ただ硬くすればいいわけではなく、エサを取るためにも泳ぎやすくなければいけないので、弾力性もあります。
ダルマザメが齧った痕?
ダルマザメは、深海ザメで30-50cm程度のそこまで大きくないサメです。
餌を丸飲みする場合もあれば、大きなクジラやマグロの体表面に齧りつき、体をぐるっと回転させて丸く肉を噛み取る事もあります。
あるザトウクジラでは、ちょっと前に齧られた後や、
しばらく前に齧られた後(治りかけ)がありました。
大きな体のクジラから考えると、直径4-5cmのケガは人のささくれ程度なのかもしれませんが、痛そうですね。
牛革?クジラ革?見分け方
ダルマザメの歯は下の歯が一列に並んでいます。
このダルマザメに齧られた後があるかどうかで、「クジラの革」と「牛革」の見分けが付くそうです。
奥に治った後、がありますね。手前は齧ったけれど放した後?でしょうか。
牛に、こんな歯形は付くわけがないですからね!
もちろん、かじられていない部分は別の方法で見分けないといけませんが、覚えておくとクジラ革を入手しやすくなりますね!
他にも・・・大きなフジツボが付く場合も。
フジツボも落とされたら死んでしまうので皮にしっかりくっ付いています。
たまに岸に漂着するので、見る機会があるかもしれません。漂着ザトウクジラ情報は「こちら」










