初競りの「一番マグロ」とは? なんでそんなに高くなるの?
一番マグロとは?
初競りでキロ単価が一番高いマグロが一番マグロです(魚市場では、一尾の値段ではなく重量で価格が決まります)。
マグロの中でも天然のホンマグロ(クロマグロ=タイヘイヨウクロマグロ)で、種類だけでなく、漁法も重要。時期によっておいしい産地も変化します。
そもそもマグロとは?魚種や漁法、獲れる海域は決まっているの?
マグロは冷凍や養殖でない天然の鮮魚に高値が付くので、初競りに間に合うタイミングで獲られた個体です。
一本釣りのイメージが強いですが、釣れる数や釣れた後の処理(鮮度維持)等の関係ではえ縄で獲られた個体になることが多いです。
年末年始は津軽海峡の大間(おおま:青森県の一番北!)周辺に太ったスルメイカが集まります。そのイカ目掛けてクロマグロが集まり、イカの肝臓によって黒鮪に脂がのるため特にウマイと人気です。
仲卸さんは、↓こんな感じで1.7Kgのブロック等でお寿司屋さん等に販売します。
中身は↓こんな感じ。
下側の皮目近くにあぶらが乗っている様子がわかり・・・ますね??
マグロの目利きとは?
大きければ良いというわけではなく、毎日マグロを見ている仲卸さんによって、体系や色などで一番良いマグロが選ばれます「目利きの方法はこちら」。
競りは、競争なので、「その値段で買いたい!」「その価値がある!」と考える人が二者以上で競り合った場合に値段が競り上がっていきます。
魚市場では、大卸さんが競りにかけて仲卸さんが購入して、お寿司屋さんなどに販売するのが一般的ですが、店舗数の多いお寿司屋さんやスーパー等は仲卸さんを通さず買う事ができる「買参権(ばいさんけん)」というしくみもあります。例年一番マグロを競っているのは、買参権を持っていたり、お寿司屋さんと協力して競っている会社のため、BtoB(企業間同士の商売)のみならずBtoC(企業から消費者向け)の効果を持てるのが特徴です。昔ながらの仲卸さんはBtoBの商売なので、競り落す価格帯の感覚が異なるという意見もあります(マグロを扱っているから儲けている!というわけではないのです)。
100Kgのマグロ。何人分のお寿司になる?
マグロの頭や骨は全体の半分ぐらいの重量。
さばいただけで50Kgに減ってしまいます。
一貫のネタは15gぐらいなので、50,000g÷15=3,333貫分のお寿司になります。
一人一貫だと3000人分、2貫食べると1500人分です。
200Kgだとその倍のお寿司ができる計算です。
キロ単価1万円のマグロ。お寿司一貫にすると、いくらぐらい?
複雑になるので、人件費や運賃も含めずに、大トロ等の部位も考えず、単純に身の重さだけの値段として・・・ですが、まず、さばいただけでキロ単価は倍の2万円/kgになります。
お寿司のネタ一切れ15g換算とすると、一切れ300円ぐらいになります。
2026年のマグロの場合、キロ単価で210倍なので一切れ6.3万円!というお値段に。
一切れ20gの場合は・・・8.4万円!
↑噂のマグロ。美味しそう!
そもそも・・・初競りは、なぜ値段が高くなるの?
今年1年頑張る!
お正月でおめでたい
世の中を明るくしたい!
うちはいいマグロを仕入れてるよ!
等々、様々な思惑があります。
短時間で決まってしまうので、思い切りの良さも必要で、プライドがぶつかり合います。
話題になることで、競り落とした会社だけでなく、どんな人がマグロを釣ったのかも分かるので、水産業の中にいる立場としても嬉しいです。
寒い中、頑張って釣ったのかな?「青森の海水温は何℃なの?」など考えるチャンスにもなりますね。
他の初競りは?
2026年のウニは400gで3,500万円。8.75万円/1gというお値段。
メロンなども初競りで2玉で500万円など値段が付いたりすることもあります。
↑2019年の夕張メロン。セリの前に写真撮影。セリ後は・・・人だかりで撮影できず!
しばらくは飾っておけそう!
というわけで、値段だけでなく、話題に出た食材に纏わる情報も思いめぐらせてくださいね!
一番マグロ 値段の推移
西暦何年 キロ単価 重量 一尾の値段
2009年 7.5万円 128.4Kg 963万円
2010年 7万円 232.6Kg 1628万円
2011年 9.5万円 342Kg 3249万円
2012年 21万円 269Kg 5649万円
2013年 70万円 222Kg 1億5540万円
2014年 3.2万円 230Kg 736万円
2015年 2.5万円 180.4Kg 451万円
2016年 7万円 200Kg 1400万円
2017年 35万円 212Kg 7420万円
2018年 9万円 405Kg 3645万円
2019年 120万円 278Kg 3億3360万円
2020年 70万円 276Kg 1億9320万円
2021年 10万円 208.4Kg 2084万円
2022年 8万円 211Kg 1688万円
2023年 17万円 212Kg 3704万円
2024年 48万円 238Kg 1億1424万円
2025年 75万円 276Kg 2億700万円
2026年 210万円 243Kg 5億1030万円
※2011年のみ、北海道の戸井産、他は青森県大間産(津軽海峡を挟んで北側が戸井、南側が大間です)
2026年の二番マグロはキロ単価1万円で一尾275万円で競り落とされました。











