魚をさばく! イカをさばこう! 刺身、ゴロ焼き
イカのさばき方!
ロウトが上になるように置くのがポイント。ハサミで2分で裁く方法です。
お刺し身の場合は包丁が必要ですが、炒めたり茹でるなら全てハサミでもOK。
5-6歳でもさばけるのでおススメです。
さばく前の「置き方」が重要!
ロウトを上にして切らないとイカスミで真っ黒になります!
ロウトは目と目の間にある、スミや水が出る部分。口ではありませんヨ。
ケンサキイカの置き方
↑こっち向きじゃない! ↓こっち向き!に置くこと!
アオリイカの置き方
↑こっち向きじゃない! ↓こっち向き!に置くこと!
スルメイカの置き方
↑こっち向きじゃない! ↓こっち向き!に置くこと!
ロウトを下にして切ってしまうと・・・墨でマックロになったり、肝臓や骨を半分に切って面倒なことになります。
さばき方
↑ロウトは切らずにその上側にハサミを入れて・・・
↓先までチョキチョキ切ります。ハサミを立てて内臓を傷つけないように。イカの身を少し持ち上げてもOK。
イカを開き、墨袋を取る
先まで切れたら胴体を開く。
これは墨が出てしまっていた・・・。
墨袋を取る
ロウトは墨や水が出ていく場所。ロウトを切り開くと、墨袋と直腸の出口がわかります。
慣れるまでは漏斗を切り開いて場所を確かめてみましょう。
真ん中の茶色がかった一番大きい部分が肝臓。
その上に銀色の墨袋、さらに上に半透明の直腸が縦に並んでいます。
直腸と墨袋を上から下へ撫でると・・・
スミと💩が出てくる。つまりそこが出口。
この出口を指でつまんで上側にひっぱると、墨袋が綺麗に取れて、イカ全体が黒くなるのが防げます(ホッ)。
動画で見るとわかりやすいです。
おまけ:スミで遊ぶ!
左上が出口のケンサキ墨袋。でも、イカスミで遊びたい場合は・・・「こちら」からどうぞ。
胴体と腕+内臓をはがす
左手で腕をガシっと掴み垂直に立て、胴体を右手の指でしっかり押さえる。
右手が滑るので小さく切ったペーパーを指に当てて滑り止め防止してもOK。
腕と内臓を左側に引っ張っていくと、胴体と内臓が剥がれてくる。右手の押さえが重要。
内臓が離れた直後に他の場所にピトっ付かないように注意。
↓右手の位置を変えてもOK。
胴体には、エラが残ります。
↓これはケンサキですが、左側のエンペラ側に残っている黄色っぽい心臓をひっぱると簡単に取れるので2つとも取ります。
え?エラには心臓が付いているので、エラ心臓が二つ+心臓が一つ=イカの心臓が3つなのはご存じですよね??
イカの甲(貝殻、骨、軟甲)を取る
↓少し浮いている甲を取る。
墨で黒くなったエラ2つは左側をつまんで右側に引っ張って取ると楽。右から引くと破けます。
※コウイカは、一番最初にロウトが無い方向からこの貝殻を取る方が楽です。
カラストンビ(クチバシ)を取る
腕の真ん中の口に嘴があります。
周りは筋肉で丸いので、3-4本指を差し込むようにして丸を掴み、引っ張って取ります。
クチバシ以外の筋肉は炒めて食べられます。
王冠を取る
吸盤の中にあるイカの王冠は食べても問題ない。数百個あるし、加熱すれば小さくなるのでほどほどでいいでしょう。
両手でイカの腕をすり合わせて揉めばある程度取ることができるのでそんな感じで。
内臓の処理
スルメの白子は焼いて食べてもいいけれど、基本的に内臓は肝臓だけにして塩辛やゴロ焼き等で食べるのがおススメ。肝臓を破かない程度に引っ張りながら他の内臓を取る。多少穴が開いても気にしないでOK。そんなもんです。
↑スルメイカ。胴体と腕は刺身にして、残りはぶつ切りにして炒めてゴロ焼きに。
↓アオリイカとケンサキイカ。腕は残してある、こんな感じで冷凍しておけば全て食べる事ができる上に、一品作るのがラクです。
目玉周辺
目周辺の軟骨部分はコリコリの食感も楽しめるコンドロイチンの宝庫です。
目玉は気になれば取ってもいいが、水晶体含めて炒めて食べても大丈夫OK。
目玉と目玉の間を半分に切って内側から取ればゴロリと取れて爆発しにくい。
胴体は刺身に?
生イカを刺身用にする場合は、胴体の皮を剥いてから光にかざして寄生虫がいない事を一応確認。
剥いだ皮は腕を炒める際に一緒に焼いて食べましょう。
船凍イカは?
生きたまま凍っている新鮮な船凍イカが手に入れば、冷凍庫から出したイカを表面をゆすいで腕をもみ王冠を取れば、半分凍ったままで輪切りにしてみるのもおすすめ。
食べられない部分(クチバシ、甲、エラ、スミ、肝臓以外)さえわかれば輪切りにしてから骨抜き等で取れば、一尾丸ごと刺身にできます。
肝臓の上の墨袋、腕の近くに嘴があり、ここを取ればいいかな?とわかります
※「体内に海水が残っているので腸炎ビブリオが増える前に速やかに食べる」など注意は十分に必要です。信用できる、「いいイカ」を買って試してみてください。
楽しんでさばいて!
さばくときに楽しめば、食卓も楽しくなるハズと考えて、「こちら」にイカで楽しむページも作りました。
タコもさばいて!
イカもタコも似ています。この基本がわかれば、タコも簡単にさばけます。
まずは・・イカとタコの違いを「こちら」からどうぞ!
※しっかりさばけると、無駄なく食べることにつながります。
出前授業で児童がハサミだけでさばいてゆでたイカ。左から上からヒレ、腕の根本、触腕、腕、胴体。