魚の浮き袋の役割は?プカプカ浮くためではない!ってホント?
魚の浮き袋とその役割とは?
鰾、浮き袋、うきぶくろ、色々な書き方があるウキブクロ。
魚の種類によって色々な形があります。みたい?見て!
イシガキフグのは丸っこい(フグ免許がないとさばいちゃだめですヨ)
トゲがあるのであまり速く泳がないでいいイシガキフグ。
丸っこい浮袋です。
スズキのは体の真ん中に
内臓を取ると、白い袋のようなものが。これが浮袋。さばく時はこれを破いて血合いを取ります。
切って取り出してこれをアラ汁に入れて食べるのが私の定番です。
太刀魚のはなんだか長い
太刀のように長いタチウオ。
さばいているとやはり内臓を取ったあたりで浮袋を発見!
浮袋を引っ張ってうまくとりだせた。血合いが見えたらガリガリ血合いを洗おう!
長い体のバランスを保つには浮袋も長くないといけないのかな?ということが何となくわかるかなと思います。
浮き袋の役目は?
浮袋は魚が水の中でエネルギーを消耗しないように、浮きもせず沈みもせず、必要最小限の力でその場に留まるための浮力の調整器官です。
浮きも沈みもしないというのが大事!なぜならば・・・
敵に襲われたときなど、イザ逃げるぞ!という時に上にも下にも同じスピードで逃げられないとしたら・・・どうなるでしょう?
浮かびやすい方向に浮袋が働いているとしたら・・下に逃げるスピードが遅くなるので、敵は食べやすい上から狙うでしょう。沈みやすい方向に浮袋の力が働いていたら、下から狙うでしょう。
そう考えると、浮き袋は「浮く」ためではなくて浮きも沈みもしないためにあるのだ、ということが分かるかなと思います。
ずっと泳ぐタイプの魚は浮袋があると体が膨らむ分、泳ぐのに邪魔になるので小さめです。
逆に、空を飛ぶトビウオは浮き袋が大きくて体を軽くするようになっています。
同じ魚でも生き方によっても浮袋の大きさや形が違うのはこのためです。
魚の種類によって形も違うので、自分の家でさばいて確認しましょう!
内臓までなら、キッチンバサミでさばけますよ。
深い場所から釣りあげると浮袋がどうなるかは「こちら」からどうぞ!
エレベーターの重りは浮袋と同じ役割??
シースルー(スケルトン)のエレベーターで見かけるオモリ。
エレベーターの人が乗る箱部分を毎回モーターで持ち上げるのは効率が悪いので、箱と同じぐらいの重さの重りでバランスを保っています。これはまさに浮袋と同じ役割。
上に行くにも下に行くにもスムーズです。
おもりを見かけたら、浮き袋の事も思い出してくださいね。