マツバガイ、ヒザラガイ、ベッコウガサをとって食べる!貝をさばく!
※海の生物は都道府県別に種類と取っていい道具が決まっています。ページの下で確認してください。
マイナスドライバーで陸上から捕獲開始!
ヒザラガイ
波がヒタヒタ当たるあたりに・・・・ヒザラガイがいました。
身を傷つけないようにマイナスドライバーで取ると、三葉虫のように防御姿勢になったり、なかなかカッコイイ。
そして、裏から見ると・・・アワビのようだ!
上に見える口で海藻類をカジカジしています。
↓これは乾燥アワビ。そっくり!同じ生活をしている貝ですからね・・・。
マツバガイとベッコウガサの見分け方
似ているけれど貝の高さと模様が違います。
中心がマツバガイ、右がベッコウガサ。
裏側はこんな感じでマツバガイもベッコウガサも同じ。アワビ、ヒザラガイにソックリ。
↓左がマツバガイ、右がベッコウガサ。ベッコウガサの方が背が高い。
↓左がマツバガイ、右がベッコウガサ。上は内側で模様の違いがよくわかります。
松葉の模様でマツバガイです。
マツバガイ、ベッコウガサをさばく!食べる!
①汚れを落とす
砂などを歯ブラシでこすり落とします。
②スプーンで身を外す
どっこいしょと一回ですくえます。貝のフチで手を切らぬように。
③貝に面していた内臓をエイヤ!ととる(自主規制で写真無し)
④内臓側に見える口を引っ張って取る
⑤内臓と口が取れて筋肉だけになって下処理終了。
ヒザラガイをさばく!食べる!
①汚れを落とす
砂などを歯ブラシでこすり落とします。
②茹でる
ヒザラガイのウロコのような皮膚と甲冑を取るためです。
③鱗のような皮膚と甲冑を取る
ゆでるとウロコのような皮膚がずるっと取れます。甲冑も同じように取れます。
④内臓と口を取る(自主規制により写真無し)
ここまでくれば、マツバガイ、ベッコウガサ、ヒザラガイは同じ形。
煮付けにするもよし、湯引きで刺身にしてもよし!
番外編:乾燥させてみた。
こうしてみると、保存性は良さそう。昔の人はこうして食べていたのかなと・・・。
海の生き物は自由に獲っていいの?いいえ!自由に取っちゃダメ!です。
地域によって漁業権があり、獲ってよい種類、取っていい時期等が決められています。
サザエやアワビ、ナマコはダメですよね。
神奈川県の場合・・・マツバガイ、ベッコウガサは獲ってヨシ!でした。
ということで「獲ったどー!」を目指そう!と思ったのですが・・・・
獲る道具は自由??いいえ!道具もルールが決まっています!
獲っていい種類の生き物でも、使っていい道具も地域によって決まっています。
どこで調べればいいかわからない方は「こちら」47都道府県のルールを確認できます。
神奈川のルールの場合は・・・
あれ?マイナスドライバーで貝を剥ごうと思っていたけれど・・・・。いいのかな?
というわけで電話して聞いたところ、貝をはがす用途なら「は具」としてイソガネと同じでOKとのこと。
マイナスドライバーでマツバガイを取っていい事がわかりました。
ただし!水中眼鏡を使う場合は貝をはがす道具は併用したらダメ!とのこと。
なるほど。獲っていい種類でも水中メガネを使うと獲りすぎるのでダメ!というルールで乱獲を防いでいるんですね。
なので残念ながら水中から「獲ったどー!」はできませんでした。
地域によってルールが違うのはチョット面倒だけど・・・・魚種が豊富な島国日本。
北から南まで一つのルールでは決められないのは多種多様な豊かな海である証拠ですね。
他の魚のさばき方等は「こちら」から!