アワビ密漁者発見!海の幸を獲って捕まった場合の罰金例 闇バイトの例も。
高級食材のアワビ、ナマコ!
乾燥アワビ、ナマコのように、あまり移動しないので直ぐに資源量が減少してしまう他、反社会的勢力(暴力団など)の資金源として組織的な密漁が増えているため、これらを締めだすために厳しい刑罰が決められています。
魚介類を楽しみながら食べるためにも、知っておいてほしい情報としてお伝えします。
アワビの密漁(目撃例)
千葉県の海に鯨の歯を探しに行った夏の日。
アワビ密漁者グループ3組、5-6名を見かけました。しきりに海底に潜って何か探しています。
潜るたびに水しぶきがバシャバシャ立っており、泳ぐのに慣れていない様子がわかりました。
海底に沈んでいるであろう歯を探すために近づくと、こちらをチラリと見ながら離れていきます。
そして・・・彼らが直前に潜っていた場所に、身を上にしたアワビが海中に落ちていました・・・。
アワビは・・・・こんな状態で海底に転がりません。
↓こんな感じで岩にピタリと閉じて生活しています。
殻部分の模様が岩肌と同じような色で目立たず、硬い殻で身を守っています。
という事で、彼らが盗った後に、ポケットから落としたのでしょう。
このまま放置しておくと、白い身が目立って、戻ってきた彼らにすぐ盗られそうだし、魚に食べられてしまう可能性もあります。触った瞬間に同罪になる?と思い、手の平で水をかき、触らずに水の力で動かして目立たない位置まで移動させました。
結局目的のモノは拾えず。
この場所で冬に目の前で友人が拾ったマッコウの歯。
鯨一体から切り出すと、本体の処理費用も責任とらないといけないかもだけど、バラバラ状態なのでその点は大丈夫。
潜って探したら海底に白くコロリと転がっていないかな?と思っていたのですが、予想以上に海藻が茂っている事もあり、見つけられず。
残念だったけれど、それでも小魚の群れなどを見て楽しめたので満足しました。
ちなみに、アワビの他にもサザエがゴロゴロいました。
陸で待っていた同行者によると、悪い事をしていた人たちは、アワビオコシというアワビを取るための器具も持っていて、手のひらサイズのアワビと思われる何かを60cm程度のクーラーボックスに移動させていたそうです。
駐車場まで歩いて20分であること、小学二年生と一緒に海に潜っていた事等から、身の安全を考えて、声かけ、通報せずという状態でした。
が・・・仮に捕まった場合に、法的にはどうなるの?という話をここから。
特定水産動植物を捕まえた場合(アワビ、ナマコ、シラスウナギ)の刑罰
3年以下の懲役または、3,000万円以下の罰金 の可能性!
漁師さんでも、許可を得ない漁法でたまたま網に入ったナマコなどは逃がさなければならない、厳しい法律に変わりました。
密漁など違法に獲られたものが出回らないようにするためで、反社会的勢力等を締め出すのが目的なので一匹でもアウトです。
車の盗難が「10年以下の懲役または50万円以下の罰金」である事と比較しても、重大な犯罪であることがわかります。
シラスウナギは大きさも指定されているので、詳しくは「こちら」の水産庁のページへ。
水族館では触り放題なので、触りたい場合はそちらで・・・。
刑罰に加えて、反社会的勢力の一味として認識される可能性も。
恐ろしい話ですが、普通の人は、まず問題ありません。
というのも、わかりやすい看板が各所に立てられているからです。
獲ってはいけない水産物の説明看板
駐車場や、目立つ場所に必ず立っているので、目に入るハズの看板。
このあたりをしっかりと見ながら、わからない種類はネットで調べるなどすれば、間違いは起こりません。
皆の海だからいいじゃないか!という言葉を聞きますが、アワビなどは、赤ちゃん貝を放流するなどで減らないように各地で管理されています。
ふらっと来た人が勝手にとってしまっては管理できないのです。
獲ってはいけない理由を、小学校校庭のトマトで説明してみました。「こちら」
ただ、コロリと落ちている貝にはちょっと注意が必要です。
ハマグリ、コタマガイがコロリと打ちあがっている場合も
「貝の大量打ち上げ!」のように、ニュースにならなくても、生きたままコロリと打ちあがっている場合が結構あるので注意しましょう。
潮が引いてハマグリがコロリと転がっている場合があります。
↓貝のワークショップをするために貝殻を集めていたら・・・重くて中身入り。海に逃がす!
↓キレイなコタマガイの貝殻!と思ったら、中身入りなので海に戻す。
↓手前中央のハマグリも、中身入り。波打ち際まで30mぐらいありますが、テコテコ歩いて海に戻します。
心配だったら海に行く前に確認したり、看板を確認する事で、この地域ではハマグリやコタマガイなどはダメ!とわかります。「ん?ゼンナって何??」など、わからなければ調べましょう。
関東の貝の種類は「こちら」からおおよそわかります。
北海道の鮭釣り・川では獲ってはいけない事がほとんど。
さすがにサケ釣りに行く人は常識として知っているでしょうが・・・。
河口から数歩入っただけでアウト!となるので、疑われそうな河口付近には近づかない事も大事です。
2024年秋には、夜11時過ぎに魚を獲る闇バイトで捕まった海外の技能実習生の例もありました。
密漁品の運搬、保管、取得など
3年以下の懲役または、3,000万円以下の罰金
友達と遊びに行った先で、知らずに友達が持ち込んだりにも注意!
あなたの車の中のあなたのクーラーボックス。その中の袋は誰の??とならないように。
許可を受けずに漁業を行った場合
3年以下の懲役または、300万円以下の罰金
夜中に潜水具で密漁などが該当します。夜でも赤外線でしっかり見れる技術も進んでいるので、ドローンで追いかけて自動的に証拠にできるような技術進化も望まれるところです「こちら」。
漁業権侵害 漁業権 サザエ、イセエビなど
100万円以下の罰金
先ほどの写真のように、サザエやイセエビは、すぐ見つけることができます。
いるねぇ!海底の色と同化している!すごい!ぐらいで満足しましょう。
イセエビは、ツンツンつついてギギッと反応する様子を見るくらいで満足しましょう。
欲しければ買う。数千円のために人生に傷をつけないように!
動画を撮られたら?ネットで広がったら?
警察に捕まらずとも、撮影されて動画を拡散されたら・・・どうなるのか。
誰もがすぐに動画や写真を撮れる時代。証拠は一気に広がり、一生消せません。
本人の考えはともかく、密漁をしたという証拠は、周囲からは「反社会的勢力の一員」だとみられてしまうかもしれません。
そのことで就職が難しくなったりする可能性もあり、数千円のためにする事ではありません。
闇バイト?軽い気持ち?
「大丈夫だと思った」、「知らなかった」という理由は、刑罰の重要性からも、通用しません。
自分や家族を守るためにも、ニュースも見ながら普通の生活をしてください。
警察庁の闇バイト情報は「こちら」
騙されて、悪の手先にならないように、健全に魚や海を楽しんでください。
犯罪も締め出したい!
千葉県の鴨川市で、銅線が1600m、400万円分盗まれた例「こちら」のように、電気の復旧まで港が使えなくなる例も出てきています。
社会インフラの破壊活動で許せない例です。
そして、その現場に居合わせたとしても、危険すぎて直接は注意できません。
車の盗難等含めて、厳罰化等の法律の改正で、このような犯罪行為が無くなればいいのですが・・・。