ハマグリ・北寄貝 大量打ち上げの原因とは?

九十九里浜でハマグリが打ちあがった理由はなぜ?・・・貝毒?地震?海水温の低さ?

2020年の11月、生きたままのハマグリが推定350トン砂浜に打ち上げられたとニュースになりました。

理由としては・・・急激に水温が下がったことによりハマグリの動きが鈍くなったことが原因と考えられています。

↑深く潜っているので潮干狩りで取るのが大変なハマグリ。

ハマグリが波により砂の中から洗いだされた場合、通常は敵に見つからないように砂の中に潜ります。

ところが、寒さにより動きが鈍り、潜るスピードより洗いだされる速さが勝ると、ハマグリが洗いだされた状態になり打ち上げられてしまいます。

天候や地形によっても要因が変わるので水温が変わったからといって打ち上げられない場合もありますが、「地震の前触れ」などと考える必要はありません。

一つのポイントとして、気象庁の一日ごとの気温や水温のデータを比較してみるなどで、ハマグリの住む海の水温が変わったなどと確認できるので参考にしてください。

2024年3月に北海道厚真町の海岸 ホッキガイ大量打ち上げの理由や原因も同じ?

地元の人によると、風が強く時化が続いた場合にたまに見られる現象とのことで、異常時代というわけではないようです。この地域では7.5cm以上で手で取る分にはOKとのことで羨ましい!

もちろん、地域によっては取ってはいけない場合もあるので注意が必要です。

打ち上げられているという事は、貝が弱った??貝毒が原因??

「貝毒」によって貝が弱ったのでは?という説も出ましたが・・・・

そもそも貝毒は人にとっては有害でも貝にとっては問題ない物質です。貝の体の中に蓄積された自然毒が原因で貝が弱って打ちあがるわけではありません。ご安心を。

元気な貝でも風や波が強すぎれば・・・打ちあがる

弱ったり寒くて動けない場合はともかく、元気な貝でも限界はあります。

風や波が強すぎる天候が続けば、打ちあがってしまう場合も。

北海道のホッキガイはまさにこの状態だと思われます。

冬は寒くなるけれど、生き物は打ちあがらないぞ?どうして?

11月よりも寒い冬場は、季節が進むにつれて少しずつ寒くなっていくのでハマグリは打ち上げられたりしないように、砂に深く潜ったり、波の影響が少ない深場に移動すると考えられています。

また、そもそも大量打ち上げが頻繁に起こる地域ではハマグリではなく寒さに強い種類の貝が棲息して波に負けずに潜りますが、千葉県では珍しく急激に水温が下がったことでハマグリが打ちあがってしまったと考えられます。まだ寒くならないから油断していた?とも言えます。

砂浜に打ち上げられたハマグリの例

数の差はあれど、普段ハマグリがコロンと打ちあがっていることがあります。

貝殻と思って拾っていたら中身入り。10月のぽかぽか暖かい日。

理由はわかりませんが、潜る力が弱かったのかな?

自然界ではこのようなハマグリは鳥や魚に食べられやすくなるので、結果としてしっかり隠れられる個体が残って子孫を残すことになります。

上のハマグリ君はサイズ的に小さすぎ。海に投げて成長を願っておきました。

他にも、ハマグリ打ち上げ報道の半年後にハマグリの貝殻を九十九里に拾いに行ったときも、大きめのハマグリ(中身入りで生きていた)が貝殻に紛れて落ちていたことがあります。

こんなにたくさんのハマグリやら貝。閉じている貝殻も沢山落ちているのです。

砂を洗い流そうと海水で洗っても開かずに中身入りとわかったのでヤバイ!密漁になる!と焦って海に戻しましたが・・・この状態で生きているとは思わいませんでした。

その後も、潜らずにコロンと転がっている中身入りのハマグリを見かけることが複数ありました。

落ちていたハマグリやホッキガイ。持って帰っていいか。

目の前にあっても、拾ってはダメな魚種、地域、使っていい道具があるのでそのような事にも注意してくださいね。

持って帰っていい場所でも、食べてお腹を壊さないかは大事なポイント。

イワシが打ち上げられた場合に食べていいか、考え方を「こちら」で紹介しています。

生きていたら問題ないですが、鮮度重視で考えてください。

 

確実で安心なのは市場やお店を通った貝ですね。

美味しく食べた後は・・・・「ハマグリの年齢」を見ても楽しいですよ!

魚介類の大量死・打ち上げ

他にもいろいろある大量死・打ち上げ。心配せずに大丈夫なので、なるほど!と思っていただければ。

「イワシ大量死」

「ホタテ大量死」

「ボラ大量死」

「トラフグ大量死」

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