水産業って何?

魚は鮮度が命。海で泳いでいた魚が、どうやってみんなの目の前に届くのかな?
飛行機で飛んでくる魚もいるよ!

魚が家に届くまで。高い?安い?値段の理由

モノの値段

モノの値段は不思議なものです。

同じモノでも、欲しい人が多いと値段が高くなります。

魚は高くなっているの?

世界的に魚の相場は高くなっています。

日本ではしばらくお給料が変わっていませんが、お隣の中国では3年間でお給料を倍にしよう!という目標がずっと続いています。そうなると、今までよりも、美味しいモノにお金をたくさん出すことができますよね。

そして、世界の人口は毎年7000-8000万人ずつ多くなっています。

人は食べないと生きられないので、食べ物の相場は当然高くなります。

 

ここからは、日本の魚について考えてみましょう。

漁師さんはなぜスーパーに来ないの?

漁師さんがスーパーに着てくれたらイロイロわかりそうですが、そんなことはないです。

漁師さんは魚を獲るのがお仕事。漁師さんはスーパーに魚を運んで魚を売るより、船を使って魚を獲り続けるほうが船を効率よく使えるのです。

誰が魚を運ぶのか?

漁師さんが魚を獲るだけだと、魚は港に貯まってしまいます。みんなが食べる町に運ぶには、ドライバーが必要です。この人たちも行ったり来たりずっと車に乗って港や市場(産地市場)と、みんなの町の市場(消費市場)の間を車に乗って魚を運びます。

朝の市場に間に合うように夜中に高速道路を走っている人がほとんどです。

漁師さんも、ドライバーさんも、役割をしっかり分ける事で、同じ仕事を集中して覚える期間も短くなり、皆さんの手元に効率よく魚が届くことになります。

安い魚はどこにある?

港とスーパーでは値段が全然違います。なぜでしょう?

漁師さんたちの生産者が獲ったり育てた魚は・・・産地市場→消費市場→大卸→仲卸→料理屋さん等のように、順番にいろいろな人が売ったり買ったりします。

産地市場ではトン単位で販売、仲卸さんはキロ単位で販売、料理屋さんは一匹や一切れ単位で販売という風に、少しずつ手間がかかります。そのたびに人が働いているので、見た目の値段は高くなります。が、それは当たり前のことです。

いくら安くても1トンで魚を買っても困ってしまいますよね?一尾の魚と言っても100Kgのマグロを買っても食べきれませんよね?というわけで、安いのには理由があるのです。

トン単位やキロ単位で売っている場所に、そんなに安いなら一尾だけ売って!と言いに行っても普通は、売ってもらえませんし、邪魔なだけです。

魚を切るだけで高くなるなんておかしい?

おさしみは美味しいですが、一尾の魚の値段と比べると高く思えるかもしれません。

でも、例えばマグロ。頭と内臓と骨を取るだけで、100Kgのマグロが50-55Kgぐらいに減ります。

アジの場合は・・・「コチラ」から見れますが食べられる重さは約半分になりました

重さで考えると、骨などは売れないので、それだけで値段は倍になります。そして普通の人ではさばけないマグロをさばく人のお給料も必要です。

一枚20グラムとして、100Kgのマグロから2500人分のお寿司ができます。切るだけで高くなるなんておかしいと思ったら、2500枚の刺身をタダで切ってみてくださいね。

もちろん、マグロの身の角度などもシッカリ見たうえで切らないと、誰も買ってくれません。

 

というわけで、色々な理由で値段が決まっています。

自分で魚をさばけると、お刺身で買うよりも大分安く魚を食べられるので、捌けるようになるのは一番安く食べる秘訣だと思います。

楽しみながら魚をさばけるようになると、楽しいのに安く買えて一石二鳥ですよ!

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