奇形のタコ:タコの足の数は60本??

奇形、異常な形の水産物

奇妙な形の水産物がたまにニュースになります。

汚染が!薬品が!放射能が!などと感じてしまう人もいるかもしれませんが、そもそも生物である以上、一定の割合で普通とは異なる形が現れます。だからこそ多種多様な種が地球上に存在するのですす。

また、奇形と変形は専門的には前者が遺伝的、後者が後天的な場合に言われます。

このページのタコの場合は奇形なのか、変形なのか・・・そんなことも考えながら、お付き合いください!

奇形のタコ 足が60本!

観音崎の博物館で60本の足を持つタコが展示されていました。

足先が好きな人もいれば、地域によってはイカやタコの足先は食べないという地域もありますが・・・

私は・・・好き派です。ゆでたらどんな風にクルクルするんだろうか!とワクワクしてしまいました。

ここは花のようにクルクルしそう!

奇形の生き物はなぜ生まれるの?

食べる前に見慣れないものやコトに気づいた場合は「大丈夫かな?」と考える事は大事です。

例えば何か普通ではないこと(異常)があって変な匂いで悪くなったのに、目の前に出されたから食べるとおなかを壊します。

一方で、生き物の進化を考えると、一定の割合でちょっと違った形質(形や色などの性質)の個体が生まれてくるのは普通の事です。

そうする事でキリンも首が少しずつ伸び、ゾウも鼻がパオーンと伸び、エサが少なくなった年に首が長い、鼻が長い個体の方が高い場所のエサを食べる事が出来て生き残りやすくて・・・ということを繰り返し現在に至るのです。

この時、少しずつ首が長くなる場合もあれば、突然変異で突如として首が長くなる場合もあります。もちろん逆に短くなった場合もあったはずです。

先天的(生まれつき)と、後天的(生まれた後)とで違いはありますが、遺伝するのは基本的に先天的なものです。先天的な場合、大抵は細胞分裂しなかったり卵が孵化しなかったり、生まれても動けずに食べられたりしますが、すごく珍しい事に大人まで育つ場合もあり、さらにそれが生き残るのに便利だと、その群れの中でその形質が広がります。

形質が広がった場合、陸の場合は島から移動できない事で他の大陸と交流が無いために島固有種になる場合もあれば、大陸の中で行き来ができるので群れ全体に広がる事で、いつの間にかちょっと前と違う種に置き換わっているということもあります。

このタコは大丈夫?

これは東京湾で獲られたものだそうです。東京湾の汚染!などとすぐに考えるのは一つの手です。

が、東京湾の魚や貝は食べられているけれど大丈夫なのかな?と考えてみて、同じ場所の食べ物をどれぐらいの人が食べていて、害が報告されているか、環境汚染の調査がされているか等も考えて判断してもよさそうです。

汚染調査などがされていなかった昔は、怪しければポイ!が正解だったかもしれませんが、今は様々な情報を調べることができます。私がこのタコを市場で見つけたら、買って食べてしまうかなと思います。いや、珍しいので標本か・・・。

その根拠は、多足ダコの場合は、切れたり食べたりした後の再生するときに異常が起きたというのが定説で、怪我の治りがチョット間違った後天的なものだろうという判断からです。

食べ物からの汚染が怖い!

たまに相談されますが、まず大前提として食べ物は基本的に同じ場所のモノを集中的に食べすぎない事が大事です。要は好き嫌いせずに色々な種類をバランスよく食べるという事です。

塩も少しなら大丈夫ですが、食べすぎると数十グラムで死にます。

たとえ害があるものを食べても、次は他の物を食べていれば、全体のごく一部になります。

そのようにすると、危害が生じるまでは溜まらないという考え方もできます。

そもそも現在の日本では、今までの公害などからそれよりも安全な状況になるように考えられています。

考えないでもいい事を気にしすぎずに、素直に美味しいと感じたり、このタコを見て、足の設計図がチョットずれちゃったのかな?獲物を捕まえやすそう!などと考えたほうが気持ち悪い!と目をふさぐよりも面白い人生になるかもしれませんよ。

そもそも・・・タコって誰が食べ始めたんだろうか・・・。よく見ると、変な形ですよね・・・・。

不気味なイメージつながりで、寄生虫も嫌がられる分野です。

でも、冷凍や加熱で全く問題なしで食べる事もできます。

なにより、カッコいい寄生虫もいますので「こちら」から知ってみて下さい。

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