「浮き」から考える環境問題。便利さと手間と・・・・
便利さと環境を考える。
人は賢い?ので、少しでも楽に、便利になるように生活しています。
魚を獲る方法も同じで効率よく便利になっていますが、それが獲りすぎにつながったり、環境に影響を与えたりすることもあります。
道具も、よくなると思って使っていたら、いつの間にかゴミが増えていたり・・・。
一つの例として「浮き」について考えてみましょう。
昔の浮き
現在と違って自然のモノを有効利用していた時代、縄文時代に魚を獲るのに使っていた浮きは・・・
軽石に穴を開けて使ったり、
動物の骨の空洞がある部分でした。
たしかに・・・・浮きますが、作るのは大変だったでしょうね・・・・。
でも、使わなくなってポイっとそのままにしても自然のモノなので自然にかえります。
ちょっと前(昭和)の浮き
昭和時代中頃までは、ガラス製の浮きが使われていました。
今もたまに海岸に打ち上げられていたり、飾られていたりしますが、ガラスを溶かして吹いて膨らませて、ヒモで縛って使いました。
ガラスなので重くてぶつけると割れるので運ぶのが大変です。
写真のガラス玉も、いただいたので保存しようとしましたが・・・一カ所ひびが入った後は温度変化でヒビが広がり始めたので危ないと思って廃棄しましたが、細かく飛び散ってしまい、尖ったガラスだらけとなって掃除も大変でした。
平成~令和の浮き
現在の浮きはプラスチック製のものが多いですね。軽くて丈夫で安い。
右の浮きは中国語が書かれています。長旅だったのでしょう・・・。
身近なものでは、ペットボトルなども浮きにできそうですね。
しかし、丈夫で壊れにくいため、悪天候等で流されてしまうとずっと海を漂うということも問題が出てきてしまい、海洋ゴミ(マイクロプラスチック)になる場合もあります。
プラスチックはなんで分解しにくいの?
使っている間に壊れてしまう道具では困ります。
なので、丈夫で長持ちするように作られたのがプラスチックです。
じゃあ、昔のように軽石や動物の骨、ガラスで浮きを作るようにしよう!・・・・とはなりません。
作るのも、使うのも便利なプラスチック製品は人間の生活には必要です。
ゴミとしてポイっと捨てずに資源として再利用やリサイクルをすること、海のゴミにならないように流れにくくするのはもちろん、もしも流れてしまっても分解されるプラスチックも研究されています。(くわしくは「こちら」)
なお、マイクロプラスチックが魚の体に入っていても、それは内臓部分なのでお刺身を普通に食べる分には問題ないですし、もしも食べてしまってもお尻からプリっと出てくるので、こわがらないでも大丈夫です。(くわしくは「こちら」)
もちろんゴミは増やさないように気を付けてくださいね。