海藻?海草?どちらが正しい?違いはあるの? 藻場の役割も紹介!

読み方は同じカイソウの海藻と海草。

専門家は「海草(ウミクサ)と海藻(カイソウ)」と読んで区別する事もありますが、大抵特に気にせず使っている言葉ではないでしょうか?実は明確な違いがあります。

海藻(カイソウ)とは

藻の仲間で葉、茎、根がハッキリわかれておらず、キノコなどと同じように胞子で増えます。

ノリ、ワカメ、コンブ、ヒジキ等々。サラダでもおなじみ!

海草(カイソウorウミクサ)とは

種ができる種子植物で、葉、茎、根が区別できることも特徴です。

陸で適応した後に、海で生きていくようになったためと考えられています。

根っこがあるので、海藻類が棲みにくい砂や泥の海底でも生きる事ができます。

海草はアマモが有名です。

海藻サラダ?海草サラダ?

食べられる海草は少ないので一般的には「海藻サラダ」です。

海の草という意味で海草(カイソウ)と言っている場合は「海草サラダ」と書いてしまってもOKです。刺身を載せたら超豪華なサラダになりますね!

藻場と役割

海草のアマモ、海藻のガラモ、アラメ、カジメ、コンブ、ワカメなどが茂る場所を藻場と呼びます。

スクリューに巻き付いて邪魔!と言われることもありますが、自然の中で様々な役割があります。

①たくさんの生き物が生きていける(生物多様性の確保)

隠れ家になるので、多くの生き物が住み着いたり産卵場所になります。

横浜の海の公園で、アマモ場に網を入れてみると・・・

小さなイカの赤ちゃんがいたり。

 

海に行けなくても、アカモクを浮かべて想像してみることもできますよ。「こちら」から

沖縄のアマモ場にはジュゴンがアマモを食べに訪れます。小さい生き物を支えるだけではないんですね。

あ!キモカワイイ系のチョット不思議な生き物、ワレカラもいます。

立体的なマンションのような場所があるとこんなにたくさん!豊かな海で育まれる命が魚を大きくします。魚になってバクバク食べてしまいたい!

家でも海藻たちを洗うと不思議な生き物が出てくることがあります。

ヨコエビ君とか。食べてみたけど、悪くない!でした。

②水をきれいにする(水質の浄化)

栄養があれば成長するときにその栄養を取り込みます。

③炭素の固定

地球温暖化の原因となる炭素を体の中に閉じ込め、光合成で酸素を海に供給します。↓証拠!

最後はちぎれて流されていったとしても、海底で土に埋まる事で地面に戻す役目があります。

ブルーカーボンと呼ばれるのはこのためです。

④海岸線を守る

防風林のような役目で、波や潮の流れがやわらぎ、海岸線が流されないようにします。

根が張ることで砂が流されません。

⑤環境学習やレジャーとして

シュノーケリングや生きもの観察など、楽しめます!

日焼け止めはもちろん、ライフジャケットなど命を守る備えも忘れずに楽しみましょう。

潜るのはちょっと・・・という方は、潮干狩りでマテガイ堀りもおすすめです。「こちら」から!

海藻は何色?

もっと海藻を知りたい人は身近なスーパーで買ってみてもいいですね。

生えている深さによって緑、赤、茶色など様々な色があります。

ちなみに、ワカメの色が緑色だと思っている人は、マダマダです。

「こちら」から真実の姿を確認してみてください。

« »



この記事をシェアする
タイトルとURLをコピー